涼を楽しむ暮らし
August 16, 2019
二十四節気では、立秋。8月13日~17日頃は七十二候では、寒蝉鳴(ひぐらしなく)と言います。この時期になると、ひぐらしが鳴き始めることが、この名前の由来。「寒蝉」は秋に鳴く蝉のことで、「つくつく法師」をさす場合もあります。しかし、実際の「ひぐらし」は夏の蝉。そして、夏の代名詞であるミンミンゼミやアブラゼミより早く鳴き始めるのに、なぜ秋の季語になるのかというと、朝夕の涼しいときにに鳴く、その涼しげで少し淋しい声が秋を連想させるからともいわれています。古の日本人の季節を捉える表現の美しさがここにあります。お盆の後半もまだまだ暑い日が続きますが、その暑さの中にも涼を楽しむ心が暮らしを豊かにしてくれます。
(つくつく法師 wikipediaより)
さて、そうは言うものの、今年のお盆。台風10号の影響によるフェーン現象で14日から15日にかけて記録的猛暑が続き、なんと糸魚川市では15日の最低気温が31.3度(午前5時17分観測)と、全国統計史上最も高い記録を更新するというニュースが流れました。暑さもここまでくると、住まいのあり方や暮らし方を真剣に考える方が増えていくのではないかと思います。これまでは、冬の寒さを基準に高気密高断熱性能や暖房の省エネ性能を中心に家づくりを考えていたものが、夏の暑さを基準に住まいの性能を考える必要があることを私たちに語りかけているようです。
断熱・気密性能は正直です。じりじりと照り付ける太陽の熱を防ぐにふさわしい屋根断熱を施していない住まいは、真冬の寒さの中では気付かなかった住環境の厳しさに遭遇することになります。エアコンの使用電力が下がらず、常に天井から異様な熱を感じる住まい。意外かもしれませんが、現在の最新住宅においても屋根裏や天井が異様に高温になり、熱がこもるというケースは十分あり得ます。今では、夏にこそ高気密高断熱化が進んだ住まいの性能差を見比べるチャンスと言えます。
最高性能断熱材フェノールフォームのパネルを使用したキノイエの断熱基本構造
全棟気密(C値)測定を行うキノイエの住まい
さて、そうした性能面で一定基準をクリアした住まいを手に入れるとどんなメリットがあるでしょうか。例えば、照りつける強い日差しと蒸し暑さが特徴的な上越地域の夏でも、屋根裏や天井に熱がこもらない住まいであれば、少し気温の上昇が和らぎ、心地良い風が南北を通る時間帯には、住まいをほんの少しソトに開いて、自然が運んで来るやわらかい心地よさを楽しむことも可能になります。
冷暖房機器の存在しなかった時代の日本の住まいには、家の中を抜ける風の心地よさ、ちょうどよい軒の出がつくり出す陰影、障子に映る木漏れ日に加え、すだれや風鈴、打ち水など住まい手のひと手間が加わり、「やさしい快適さ」が存在していました。
キノイエは、次世代基準を上回る高い断熱・気密性能を持ち合わせながらも、ナカとソトをつなぎ、光と風を操るパッシブデザインの住まいを追求しています。この地域で賢く暮らしてきた先人たちの知恵と工夫を上手に取り入れた「新しくて懐かしい」住まい。その魅力をぜひあなたの五感で感じ取っていただければ幸いです。
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ちいきのたより(掲載2回目)
August 13, 2019
四季の移ろいを楽しみ、地域とのつながりを大切に住まう人を応援するウェブマガジン『住まいマガジンびお』の「ちいきのたより」のコーナーに、弊社のコラムがまた掲載されました。今回が2回目の掲載。前回(No.27)では、「ヒスイと日本最古のラブソング」と題して、奴奈川姫とけんか祭りにフォーカスしましたが、果たして今回のテーマは・・・?
このコーナーは、地域の記者として登録されている全国各地の個性的な工務店の担当者が、自分たちの地域を独自の目線で紹介するコラム。読み物としてのクオリティも非常に高いものになっています。
今回カネタ建設がお届けするのは、「譲り合うまちなみ」と題し、昔から日本屈指の豪雪地帯として知られているこの上越地方が発祥ともいわれている「雁木通り」をテーマに、代表猪又が寄稿しています。
江戸時代、城下町であり宿場町としても栄えた上越市高田の中心街には、総延長約13kmに及ぶ日本一の雁木通りが今もなお現役で存在しています。
雁木は、それぞれの家主が自分でお金を出して作ります。そこに暮らす住人たちが私有地を歩道として提供し合ってつくられた公共の通路。雪国の厳しい生活に共に譲り合い、助け合って生きていこうとする地域の人々の思いやりとやさしさを象徴するような建築物です。
読めば必ずこのまちが好きになる・・・そんな気持ちで執筆しています。ぜひ、他の地域のコラムと読み比べてくみてださい。
※なお、今回の記事執筆にあたり、写真提供などご協力いただきました越後・高田雁木ねっとわーくの髙野会長、上越写真連盟の宮内代表世話人をはじめ、関係者の皆様、本当にありがとうございました。
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15周年!大盛況御礼!
August 5, 2019
15年前、若手スタッフの発案から始まったカネタ建設感謝祭「オレンジフェア」。「私たちは本当にお客様から喜ばれているのだろうか?」そして「お客様にキチンと感謝の気持ちを伝えられているだろうか?」そんな純粋な動機からの企画でした。以来、このイベントは全てが若手スタッフたちの実行委員会組織によって全て企画され、当日は全社員と協力企業の皆様の手で運営される完全な手づくりイベントとして、毎年新しい企画を打ち出しながら、続けてまいりました。
そして、おかげさまで大勢の皆様に支えられ、今年で15周年を迎えることができました。15年目の今年も昨年同様天候に恵まれ、例年を上回る大勢のお客様にご来場をいただきました。ご来場いただきました皆様、そしてご協力いただきました関係者の皆様に心から感謝申し上げます。
そして、オレンジフェアをここまで大きく成長させてくれた社員のみんなに心から感謝の気持ちでいっぱいです。
多忙を極める業務の合間を縫っての計画・準備・設営。途中、様々な問題やトラブルにも見舞われたり、仲間同士の間でも小さな葛藤や衝突があったりと、毎回様々なドラマがありますが、なんだかんだ言いながらもそれらを乗り越え、当日はみんなが心を一つにして、地域の子どもたちに最高の夏の思い出を提供しようと奮闘する姿に、代表である私猪又自身が感動をいただいています。あらためて、みなさんのことを心から誇りに思います。
また、ご来場いただいた大勢のお客様からも「スタッフの皆さんが本当に楽しそうにやっていますね」と声をかけていただけるのは、とても幸せなことです。仕事を通じて自ら楽しむ地域のオトナたちの背中を子どもたちに見せていくことは、人づくり・まちづくりそのものであると考えています。
これからもオレンジフェアは「人の展示会」であり続けたいと思います。16年目以降のオレンジフェアもどうぞご期待ください。
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いよいよ8月4日
August 2, 2019
いよいよ8月4日(日)「オレンジフェア2019~冷たいなつやすみ」の開催が目前となりました。
現在、カネタ建設本社の敷地内の至る所で、会場用の施設関係の製作にスタッフたちが奔走しています。
とにかく、すべて手づくり!作業にあたるスタッフは、建築部門だけでなく、土木、営業、総務など様々な部署のスタッフが関わります。つまり、みんなある意味イベント制作の素人です。
しかし、そのクリエイター魂は半端なものではありません。
例えば、今年新登場のアトラクション「ミニ観覧車」。手動式ですが、本格的。なんと大人4人が乗ってもスムーズに回転します。
氷の城もかなりのスケール!・・・どこかで見たような「ありのまま」のそれとは違いますのであしからず(笑)
好例のロング流しそうめんは、今年も新機軸を打ち出して登場します(当日までのお楽しみ)。写真は毎年恒例の試運転と称した「試食」です(笑)
そして、今年のチラシは、こんな内容です。
「地域のお客様に感謝の気持ちを表したい!」という若手スタッフたちの声から生まれたオレンジフェア。イベント会社に頼らない社内オリジナル企画、協力企業の皆様との連携による手づくりの設営・運営というスタイルを貫き、毎年様々なテーマとアトラクションを生み出しながら進化と成長を続け、おかげさまで今年で15周年を迎えました。
「糸魚川の夏はオレンジフェアがある」
そんな嬉しい声もたくさん耳にするようになりました。このイベントを通じ、「将来は糸魚川で働きたい」という子どもたちを一人でも多く育てていきたいと思っています。
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決起集会
July 8, 2019
年に一度の感謝祭イベント「オレンジフェア」が今年も8月4日(日)に開催されます。
開催まで1ヶ月を切り、先日実行員会の決起集会が開催されました。
すべてが社員の手づくり企画で、社員総出の運営で行われる夏の地域還元イベント。おかげさまで今年15周年目を迎えます。例年約4,000名の来場があり、まさに糸魚川市を代表する夏のモンスターイベントに成長しています。イベントの企画運営に関しては、若手スタッフを中心にプロジェクトチーム(実行委員会)が構成されており、このイベントを通じて若手社員の育成にもつながっています。テーマは毎年趣向を凝らして全員で考え、ご家族にとって、ここでしか味わえない最高の夏の思い出の一日を提供します。
2018年8月開催「地球最後のなつやすみ」より
2018年8月開催「地球最後のなつやすみ」より
2018年8月開催「地球最後のなつやすみ」より
2018年8月開催「地球最後のなつやすみ」より
2018年8月開催「地球最後のなつやすみ」より
昨年のテーマは「地球最後のなつやすみ」でした。宇宙人が侵略し、基地に設置されたミサイルの発射を阻止するために子どもたちが様々な難関を乗り越えていくというストーリーで構成されていました。そして、気になる今年のテーマは・・・?
まもなく公開予定です。今年も趣向を凝らしたテーマで、皆さんに楽しんでいただけたらと思っています。どうぞお楽しみに!
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あるものを生かす
June 10, 2019
先日、糸魚川市内で開催された「いといがわバル街」。バル街とは市街地の飲食店を舞台に、バルチケットを片手に、食べ歩き・飲み歩き・まち歩きをしてもらい、お店と街の魅力感じながら、店主とのコミュニケーション、参加者同士のコミュニケーションを楽しんでもらうイベント。2004年に函館で初めて開催されてから、現在では国内各地で開催されるようになりました。近年糸魚川市でも開催されるようになり、年々大きな賑わいとなってきています。
そのバル街に、一風変わった「一日限定」のお店が登場しました。場所は田町とよばれる古くからの雁木通りが残るまちなかの小路の一角にある空き家。元は美容室だったそのままの形をほぼ手を加えずに、若手有志がほとんどお金をかけずに簡易的な装飾で出店したのが、この「OneRoof」という名前の一日限定店舗。
きっかけは、以前のブログでもご紹介しました、糸魚川市の主催で開催された「リノベーションスクール@いといがわ」。糸魚川大火からの復興をテーマに、実際に糸魚川駅北エリアに存在する遊休不動産を題材に、スクールの受講生が、対象案件となる遊休不動産の再生を通じた新しいビジネスを計画するというもの。
その中の一つ、雁木通りの元美容室の空き家をリノベーションして利活用を試みる若手有志のチームが、今回、この取り組みと雁木通りの再生の可能性(「雁木と寺と路地の家 One Roof」)を多くの市民の皆様に知っていただこうと企画されたのが、今回の一日限定店舗の試みだったのです。
作業はほとんどが素人集団の手作業。ですが、その取り組みに弊社を含む地元の建築関係者もアシストしながら、少しずつ建物に命が吹き込まれていきました。
当日はおかげさまで、話題を耳にしたたくさんの市内外のお客様にご来場いただきました。
「ほしい暮らしは自分たちでつくる」その思いの連鎖がまちに再びにぎわいを呼び起こすのではないかと思います。
こうした動きに、私たち建設関係者としても積極的にかかわり、できることを提供していきたいと考えています。
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米山を望む家
April 7, 2019
キノイエでは、現在上越市内、糸魚川市内で数件同時進行でプランが計画中ですが、本日はそのうちの一つ「米山を望む家(仮称)」についてご紹介したいと思います。
下の写真は、計画地から見える風景です。
ご覧の通り、この住まいは、四季折々の米山の表情と、眼前の桜堤、そして眼下に広がる水田の稲穂の成長を楽しむことができる最高のロケーションに建設予定。お施主様と私たちとの間で交わされたミッションは、「住まいがこの風景に溶け込む」ことです。けっして建物だけが主張するのではなく、この地元の素晴らしい風景と共生し、自然体で暮らせることが、この住まい計画の大きなミッションなのです。
そこで、プランにあたり、キノイエの設計アドバイザーであり、現代町家の提唱者である建築家の趙海光(ちょう・うみひこ)先生にもご協力いただき、弊社の建築スタッフと共にこの米山の風景をいかに取り込んでいくのかを細かくキャッチボール。その結果、道路に面した母屋と、米山を望む下屋部分を分け、建物を45度に振るという現代町家の手法を取り入れることになりました。
現代町家の手法「振る」の例
斜めに振った建物の外観イメージも非常に美しいです。
お施主様の大切なプランですので、今はまだチラ見せ程度に・・・大変申し訳ありませんが、プランが決定し、正式に着工が確定しましたら、あらためてこちらでご紹介したいと思いますので、今しばらくお待ちください。
どうぞお楽しみに。
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望郷の起爆装置
March 23, 2019
先日は、糸魚川小学校の卒業式。代表猪又の長女もこの日めでたく卒業証書を受け取りました。
卒業式が終わり、教室に戻ると、担任のM先生から「最後の授業」として生徒たちに大切なメッセージを残してくれました。
先生が最後の授業に選んだ題材、それは糸魚川小学校の校歌でした。
『糸魚川小学校校歌』
(相馬御風 作詞/中山晋平 作曲)
夏なお雪をいただける
蓮華の山の頂も
わけ登るべきみちはあり
いざやつとめん学びの業を
はらからよ
いざやつとめんいざやいざ
ひょうびょうとしてはて見えぬ
日本海の荒波も
のり切る舟はあるものを
いざや進まんのぞみの道を
はらからよ
いざやすすまんいざやいざ
多くの校歌は、母校を称賛する歌詞が主体となっていることが多い中、糸魚川小学校の校歌は、それとは一線を画していると先生は語ります。
1番の歌詞では、「夏になっても雪が残るほど険しい蓮華の山の頂上でも登るための道や方法は必ずある。はらから(同胞)よ、一緒に学びの道を極めよう」とうたい、2番の歌詞では、「どこまでも果てしなく荒れ狂う日本海の荒波でも、乗り越えられる船は必ずある。はらから(同胞)よ、夢を諦めずに望んだ道を進んでいこう」とうたっています。
自らも母校の卒業生である担任のM先生は、「この校歌をとても誇りに思っています」と語り、卒業する生徒たちに、自分の可能性を信じてまっすぐに成長してほしいというメッセージを残してくださいました。
とても胸を打つ最後の授業でした。母校を愛する心、地元を愛する心、子どもたちの胸には、きっと「望郷の起爆装置」が埋め込まれたことでしょう。
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まちやど
March 13, 2019
「まちやど」という言葉をご存知ですか? 実は、以前のブログにも一度登場したことのある言葉。今日はこの「まちやど」について、話題にしてみたいと思います。
「まちやど」とは、一つの建物に完結したホテルではなく、まち全体を一つの大きなホテルに見立てることで 地域と一体で旅人をおもてなしするという考え方。これは、泊まる場所、食べる場所、お風呂に入る場所などが街道沿いに点在していた昔の宿場町を現代に再現しているとも捉えることができ、小さな地域内で経済が循環するというメリットも併せ持っています。今後ますます人口減少していく日本の地域活性化にとって、大きなヒントがここにあるかもしれません。
分散型ホテルイメージ図(資料:HAGI STUDIO)
今回、そのまちやどのフラッグシップ的存在である「hanare」という宿に実際に宿泊体験してきました。
場所は東京台東区の谷中というエリア。山手線日暮里駅と地下鉄千代田線千駄木駅の間に位置しながらも、一歩足を踏み入れると、そこは昔からの商店や生活スタイルが今なお息づくとても閑静な住宅街。その中に溶け込むようにリノベーションされた2つの建物があります。その一つが、古民家を改装した趣きのある空間に、カフェ、雑貨ショップ、ギャラリー、ホテルのレセプション機能等を内包するHAGISOという建物。築60年の木造アパートを改修した「最小文化複合施設」ともいうべき建物です。
そして、そこから歩いてわずか2分ほどの場所に建っているのが、宿泊棟となるhanare。かつて「丸越荘」という名で存在していた築50年の建物をリノベーションして生まれ変わらせた建物です。
このhanareのレセプション(フロント)は、この建物内にはなく、HAGISOの2Fにあります。
以下、hanareのウェブサイトの説明には、こう記されています。
*** *** ***
ゲストはまずHAGISO 2Fのレセプションでチェックインし、コンシェルジュからウェルカムドリンクとともにまちの情報やルールを伝えられます。 レセプションにはショップが併設されており、ここでしか出会えないHAGISOゆかりの作家の作品も購入することができます。
続いて一度HAGISOを出て、まちを歩きながら宿泊棟へとご案内いたします。
宿泊棟は古い建物をリノベーションして設えられており、
周囲の民家に並んで街並みを形成する建物のひとつとして存在します。
身支度が済んだらまちへ繰り出しましょう。チェックインの時にもらえるhanareオリジナルMAPには、おすすめの情報が満載です。
宿泊料に含まれている銭湯チケットで、周辺の銭湯から好きなところを選んで入浴することができます。 銭湯帰りにはコンシェルジュオススメのお店でビールを一杯いかがでしょう。
美味しいレストランや個性的なバーなど、素敵な夜をお楽しみください。
朝ごはんはHAGISO1階のHAGI CAFEで毎朝ご提供します。
地元の方も利用するカフェでは、穏やかな朝の時間を過ごすことができるでしょう。
そしてまた今日もまちとの新しい出会いが待っています。
あなた次第でまちはホテルになる。
the whole town can be your hotel
*** *** ***
そこにあるまちの「くらし」を丁寧に体験できる様々な仕掛けと計算し尽くされたアメニティ・サービス。便利さとは全く違うものさしで勝負するからこそ際立つ、旅そのものの魅力や醍醐味を味わえるのがまちやど。実際に体験してみて、あらためてそのコンセプトの素晴らしさに感動しました。
同時に、私たちキノイエが掲げる「最高の地元ライフ」という理念と、どこか通じるものがあるようにも感じました。「丁寧に暮らす」ということは、単に建物だけに注目していては、その本質は見えてこない。だから、「暮らし」そのものを設計できる数少ない建築屋であり続けることが、私たちのミッションでもあるのです。
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ちいきのたより
March 4, 2019
四季の移ろいを楽しみ、地域とのつながりを大切に住まう人を応援するウェブマガジン『住まいマガジンびお』の「ちいきのたより」のコーナーに、弊社のコラムが掲載されました。
このコーナーは、地域の記者として登録されている全国各地の個性的な工務店の担当者が、自分たちの地域を独自の目線で紹介するコラム。読み物としてのクオリティも非常に高いものになっています。
3月1日アップデートされた最新号は、弊社カネタ建設からの寄稿。「ヒスイと日本最古のラブソング」と題し、翡翠文化発祥の地として知られる地元糸魚川市の奴奈川姫にまつわる伝説と、地元天津神社の「けんか祭り」にスポットを当て、代表猪又が寄稿しています。
今から5500年以上も前、高度なヒスイの加工技術と文明をもった当時の糸魚川の地を治めていた一人の賢くて美しいお姫様「奴奈川姫(ぬなかわひめ)」。その奴奈川姫の美しさを噂で聞きつけた出雲の大国主命(おおくにぬしのみこと)が、わざわざ糸魚川の地まで求婚に訪れたという古事記に記された話を紐解き解説しています。
また、その奴奈川姫を祀る奴奈川神社を境内にもつ天津神社が毎年4月10日に開催する春大祭(通称「けんかまつり」)の様子をご紹介しています。
こうしてあらためて読んでみると、糸魚川という土地がいかに文化都市としてのポテンシャルが高い神秘のまちであるかということに気づかされます。ぜひ、他の地域のコラムと読み比べてくみてださい。
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