しだれ桜を眺める暮らし
April 14, 2018
先日、上越市内でOBのお客様のお宅に伺った際のこと。ふと玄関の窓に目をやると、そこには鮮やかな色をしたしだれ桜が咲き誇っていました。
あまりに美しかったので、スタッフが思わずパシャリ。こちらの住まいは、キノイエとは異なる弊社の自由設計プランの家ですが、キノイエの箱窓をイメージしたピクチャーウィンドウを玄関ホールに配置した設計。窓の位置や大きさは奥様のご要望でしたが、その奥様も「おうちの中でこんなに桜がきれいに見えるとは思っていなかった!」と、とても感激されていました。それを聞いた私たちも思わずニンマリ。
また、住まいの中身もとても魅力的。お施主様ご家族の丁寧な暮らし方が随所に見られ、背面収納も素敵にコーディネートされて私たちも感動しました。
しだれ桜を取り込んだピクチャーウィンドウも素敵でしたが、階段の踊り場に飾られたお子さまの作品たちもまた素敵。甲乙つけがたいですね。
入居後のお施主様の住まいを訪問するたびに感動があります。それぞれの家族の佇まい、暮らし方に触れる瞬間が何よりもうれしい時間です。
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暮らしを建てる
April 1, 2018
心地よい小春日和。モデルハウス塩屋新田の家の玄関先では、長寿桜が少しずつつぼみを蓄えてきました。
そんな先日のある日。打合せのために1組のお客様がモデルハウスに再来してくださいました。
この日はとても暖かく気持ちのよい日でしたので、リビングのサッシをフルオープンにしたころ、お子様ののSくんがウッドデッキにおもちゃを持ち出し、嬉しそうに遊び出しました。まだ小さな赤ちゃんを抱っこしながら、その姿を愛おしそうにスマートフォンで撮影するお母さんの姿。それは、まるで昔からそこで暮らしている家族の日常のような自然な光景でした。
「こんな暮らし、いいよね」
私たちスタッフが純粋に感じた心のつぶやきです。私たちの仕事は、家を建てることである以前に、暮らしを建てることにあると思っています。だからこそ、こうした日常の何気ない1シーンを大切にしていきたいと思います。
秋から冬にかけてリビング奥の和室近付近にまで伸びていた陽の光もずいぶんと短くなりました。自然界は既に夏の準備が始まっています。
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見えないところでオンリーワン
March 13, 2018
先日、上越市内にて弊社の協力企業の担当者、現場従事者の皆様に集まっていただき、恒例の「品質向上勉強会」を開催いたしました。
品質向上勉強会は、毎回、弊社の家づくりの品質を左右する非常に重要なテーマをピックアップし、直接該当する専門業者はもちろん、それ以外の全業種の仲間で共有することにより、現場での品質維持向上を目指す独自の勉強会です。
勉強会は少しずつ進化。前回の反省を踏まえ、今回は、どの専門職種の方が見ても理解しやすいように、実例写真を多用し、NG事例 → 対処事例 といった説明に工夫改良するなどしたことで、参加された皆さんは異口同音に「非常にわかりやすかった!」という反応の他、「普段見落としていた部分に気付けて非常によかった」、「完成後は見えなくなる部分に対しての配慮がよく理解できた」、「施工についてだけではなく、仕事に対する意識についても非常に勉強になった」、「ひとつの建物を業者全体で(本当の意味で)共有することで、より良い家づくりにつながると思った」などなど、たくさんの声を頂戴することができました。
また、勉強会は参加者が聴くばかりではなく、弊社に対しても厳しい質問や指摘事項、改善要求なども参加者から発言が出ます。ある意味、私たちにとっても背筋が伸びるとても貴重な修練の場でもあります。
最後に、弊社施工管理担当の本山から参加者全員に向けて語られた『【品質の維持】と【品質の向上】では全く意味は違います。【品質の向上】は、ひと工夫が感じられる施工。協力業者の皆さんと一体になって向上し続けましょう。』という挨拶に、会場の一体感がぐっと高まったような感覚を覚えました。
家の品質を左右するのは、一人の作家や、本部が作成した設計マニュアルではなく、そこに集まった多くの専門職人によるハーモニーで決まるといっても過言ではないと思います。お客様にとっては「一生に一度の住まい」。つまりは、たった一回の本番演奏。だからこそ、高次元のパーフェクトなハーモニーを実現するためには、普段のこうしたリハーサルが重要になってくると私たちは考えています。
そして、毎回恒例の「飲みニケーション」。これは勉強会と同じくらいにとても大事です。ここで共有するのは、お互いの「心」。仕事としても、人としてもヨコの関係がとても大事。みんながお互いの人となりを知り、気心知れた仲間になることで、現場での最高のハーモニーが生まれるのだと思います。このあたりが、「地元に生まれ、地元で暮らす人々がつくる、血の通った住まい」という、いちばんの付加価値ではないかと個人的には思っています。
こうした取り組みは、なかなかお客様には見えない部分でもありますが、良質な住宅を細部まで貫徹させるという意味では非常に重要な取り組みになります。そして、実は意外にも、これまで上越エリアでこうした勉強会を開催していたのは弊社のみということです。地味で見えない部分ですが、実は上越地域でオンリーワンの品質追求集団、それが私たちなのです。
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「上刈の家」始動
March 9, 2018
穏やかな春の到来を感じさせるような陽気の中、先日は糸魚川市内で、新たなキノイエの地鎮祭が始まりました。敷地内にポツンと立っていた小さな梅の木には蕾ができはじめ、数週間後の開花に向けてスクスクと大きくなり始めていました。
新しい住まいの仮称は「上刈の家」。黒姫山をはじめ遠くに見渡せる山々が美しい静かなロケーション。住宅地としては最適な環境です。
また、近くには、ローカル線「えちごトキめき鉄道」の電車も一日に十数往復走っていますが、ここでは時報替わりのような存在。“動”のあるまちの一風景は、この地域で暮らす人々にとってこれから様々な思い出の名脇役を演じていくことになるでしょう。
完成は7月の末頃を予定しています。どうぞお楽しみに。
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建築は手紙であり会話
March 6, 2018
“技術的なことはもちろん、設計した建築が持つ哲学が最終的に問われる世界。
その建築にかける自分の思い、こだわり、その土地と自分の設計した建築の接点。
それらは、数字でのみ語られるものではない。
哲学のない建築は人の心を動かさない。
僕は図面を書くときは、手紙だと思って書けといってるんです。 ”
これは、2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックのメインスタジアムとなる新国立競技場の設計者としても有名な建築家の隈研吾氏の言葉です。
彼の代表作には、歌舞伎座、浅草文化観光センターなどがあり、私たちの暮らす新潟県では、複合型市役所「アオーレ長岡」が有名です。彼の手掛ける建築は、ルーバー(日よけ)を多用したデザイン、実験的とも思えるほどに様々な素材を大胆に用いながら、自然と人工の中間のような独特の空間をつくることを得意としています。
アオーレ長岡
その隈研吾氏の個展『くまのもの 隈研吾とささやく物質、かたる物質』が、今月3日から東京・東京ステーションギャラリーで開催されていますが、この中で彼は、こう語っています。
“建築とは、結局のところ物質である。物質と人間との会話である。
世界という得体のしれない大きさなるものが、物質という具体的存在を通じて、人間と会話するのである。
物質が違うと、会話の仕方も変わり、こちらの気分も大いに変わってくる。
20世紀は、コンクリートのせいで、会話は固くなり、人間の表情もずいぶん暗くなった。
もう一度、様々な物質と、いきいきとした会話をはじめよう。”
建築とは手紙であり、会話である・・・
日本の住宅産業はここ十数年で一気に規格化・パッケージ化が加速しました。規格化・標準化にはもちろん、よい面もあり、出来合いのパッケージ商品は一見すると非常にコストパフォーマンスもよく、分かりやすく、万人に受け入れられるものが量産されます。しかし、構造的な規格化・標準化と人それぞれの暮らしを規格化・標準化することを同じ土俵で考えてはいけません。その人の暮らし、そのご家族の暮らしを豊かにするためのデザインプロセスはけっして標準化できない領域。人はみな、生まれながらに性格も身体的特徴も違えば、生まれ育った環境、考え方、人とのつながり方まで全て異なっています。その人それぞれの暮らし方には、一つだけの共通解があるわけではありません。設計者として、じっくりとその人と向き合いながら、少しずつ理解を深め、共感する中から、プロとしての最適解を考え抜いていくことが求められます。また、隈研吾氏が語るように、そこに建築としての「哲学」がなければ、いかなる数値的な整合性も人の心には響かないのではないかと思います。
私たちは、お客様に最高の手紙を書けているだろうか? 私たちの手でつくられ、届けられたその家は、主との会話が成立しているだろうか?・・・そんなことを大切にしながら、日々家づくりと向き合っていきたいと考えています。
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晴れ間を縫って
February 22, 2018
アンコウ会
February 17, 2018
昨日、糸魚川の本社では毎年恒例行事となっている「アンコウ会」が開催されました。
これは、長老スタッフ有志が幹事となって会社の非公式行事として行われるもので、毎年2月に開催しています。
「東のアンコウ、西のフグ」と言われるほど冬の代表的な魚として有名な「あんこう(鮟鱇)」、新潟県の観光案内ページを調べてみると、あんこうは「霜月あんこう絵に描いても舐めろ」と言われるほど、冬のあんこうは美味しいと言われていおり、霜月(11月)以降のあんこうは産卵をひかえ、厳しい寒さに備えてキモ(肝臓)が肥大し、でっぷりと太っていてとっても美味しいと記されています。
また、今では全国で高級魚として認知されていますが、地元糸魚川では、昔から大衆魚として親しまれ、あんこうが魚屋の店頭に吊り下げられると、鍋や器を持ち寄って人々が集まってくる・・・そんな光景がかつての糸魚川にあったそうだと記されています。今では、その昔の光景を知っているのはかなり上の世代になるのでしょうか。今は毎年この時期に市内各地で開催される「糸魚川荒波あんこう祭り」で、この吊るし切りを楽しむことができます。
糸魚川でのあんこう定番料理といえば、何といってもあんこう鍋やあんこう汁。今回のアンコウ会でもボリューム満点のあんこう鍋の他、酢味噌で楽しむあんこうの刺身や空揚げなど、まさにあんこう尽くしの宴席でスタッフみんなもお腹いっぱいに!
あんこうは毎回様々なルートから調達していますが、今回は総務スタッフTさんのお父様から極上のあんこうを調達していただきました。本当にありがとうございました。
ちなみに、たっぷり飲んで食べ、大いに盛り上がったアンコウ会でしたが、その後まだまだ余力のあるスタッフたちはいくつかに分かれて夜の糸魚川の街に消えていきました。ちなみに、社長は某スナックでスタッフたちにウィスキーボトルと焼酎ボトルをおねだりされ、財布は空に(笑)今年の冬はこれで雪も止んでくれますように・・・
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晴れ男・晴れ女
February 12, 2018
先週は糸魚川市内で地鎮祭が行われました。
今年の記録的な寒波の影響は今なお続いており、ここ数日も非常に荒れ模様となっていますが、先週の地鎮祭の日の前後だけはなぜか快晴でした。ポカポカと陽気に包まれた地鎮祭に、地元の宮司様も「こんなに恵まれた天候の中での地鎮祭は本当に珍しい!あなた方本当に恵まれていますね」と、ここのところの悪天候の中の催事を振り返ってしみじみ。
なお、この週は、別の日にもう1件の地鎮祭がありましたが、こちらも快晴。ここ2日間の天候からは想像もできないくらい恵まれた環境での地鎮祭。お客様はもちろんのこと、この中に絶対晴れ男、晴れ女がいるのは間違いないようです。
ちなみに、下の写真は、1軒目の地鎮祭でお施主様と弊社スタッフとの記念ショットの様子。お施主様と弊社スタッフの仲の良さが伝わってくるような正面からの画像は、弊社の本体ウェブサイト「カネタ建設」のブログページにてご紹介していますので、こちらもあわせてご覧ください。
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雪国の基礎工事
February 7, 2018
上越市内で現在建設中のキノイエの住まい。こちらの建物は現在基礎工事の段階。ちょうどこの季節は降雪のタイミングと重なる時期ですので、コンクリートの打設は降雪のタイミングを見ながら慎重に判断していきます。降雪、そして気温の低下・・・この地域の気候を熟知していなければ、良質な住まいの建設はできません。そこで、ここ2週間ほどの工事内容をレビューしてみました。
1.基礎鉄筋の組み立て
2週間ほど前、基礎鉄筋の組立が完了しました。こちらの住まいは長期優良住宅認定のため、基礎の配筋は非常に緻密に組まれています。なお、「長期優良住宅」とは、2009年(平成21年)6月4日に施行された「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」によるもので、長期にわたり良好な状態で使用するために、大きく分けて以下のような措置が講じられている住宅を指します。
・長期に使用するための構造及び設備を有していること
・居住環境等への配慮を行っていること
・一定面積以上の住戸面積を有していること
・維持保全の期間、方法を定めていること
これらが数値並びに検査結果で担保されることで、税制面での優遇措置など様々なメリットがあります。詳しくはこちらをご参照ください。
2.コンクリートスラブの打設~養生
鉄筋組立完了後、コンクリートスラブの打設を行います。コンクリートスラブとは、床の荷重を支える鉄筋コンクリート造の床のことです。この鉄筋組立後からコンクリート打設前の、骨組がむき出しの状態のタイミングで雪が積もってしまうと非常に深刻なことになるため、この季節、現場監督は天気予報とにらめっこ。タイミングを見計らうことにかなり神経を使います。今回は鉄筋組立完了~コンクリート打設完了後に降雪が始まりました。現場監督の見事な天候の読みと完璧な段取りがあってこその作業です。
打設後しばらくの間、コンクリートスラブはしっかりと養生。コンクリートが一定の強度にまで硬化し、品質が安定したところで除雪作業と同時進行で次工程へ。ちなみに、コンクリートは硬化速度が肝心で、その速度は外気温によって大きく変化し、速過ぎても遅過ぎても強度や品質に影響を与えます。したがって、現場監督はコンクリートの品質を守るため、その日の天候と気温を見ながら、生コンクリートの配合を細かく調整して発注をかけます。また、今年は特に雪が多かったので、除雪作業にも一苦労。スラブ面を傷めないように丁寧に排雪作業を行うバックホウ(重機)のオペレーターさんの腕前はお見事です。
3.内部立ち上がり部分の型枠組立
除雪作業と同時進行で、今度は基礎内部の立ち上がり部分(土台を乗せる部分)の型枠組みを行います。職人さんたちの手際のよさで順調に終了。
4.立ち上がり部分コンクリート打設
立ち上がり部分の型枠完了後、晴れ間を狙って、コンクリートの打設を行います。こちらも時間と天気とのにらめっこ。現場監督の采配でこちらも手際よく完了。
5.シート養生
立ち上がり部分の打設後、型枠内部に雪が侵入しないよう、シートでしっかりと養生を行います。この後、養生が完了したら、立ち上がり部分にセルフレベリング材とよばれる、天板を均一な水平状態に調整するための処理剤を投入し、精度の高い基礎の完成となります。
それにしても今年は本当に雪の多い年。これからの建築作業も雪との戦いになります。現場監督さんと作業に従事する職人さんたちの努力に頭が下がります。
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普段の関係性の中から
February 5, 2018
モデルハウス、イベント会場等で皆様とお話をさせていただいてるキノイエスタッフのメンバーのオフショット。イベントが終わった後の素の雰囲気をパシャリと一枚。
普段、くだけた時のスタッフの雰囲気はこんな感じ(笑)もちろん、仕事は楽しいばかりの仲良しクラブでは進歩がありませんので、お互いに厳しく指摘し合う場面もたくさんあります。親しさとお互いを律する厳しさを中和させるのではなく、まるで綾織のように必要な時に優しさと厳しさを交互に出し合えるチームこそが本当のいいチーム。そんな普段の関係の中から様々なアイディアや改善の工夫が生まれてきます。
この雰囲気が、皆様に伝わればいいなと思います。
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