未来を見据えて変化する
July 6, 2019
ご存知の方も多いかもしれませんが、文部科学省の平成30年度学校保健統計調査によると、新潟県の12歳児(中学1年)のむし歯数は全国で最も少なく、なんと19年間連続日本一と記録を更新中です。
また、全国的に見ても子どもの虫歯はこの20年ほどで急激に減少しています。同じく文部科学省の2018年度版学校保健統計(中学生の虫歯り患率の長期データ)を見てみると、1980年代は90%以上、つまりほとんどの生徒が虫歯になっていたのに対し、90年代に入ると一気に漸減傾向に転じ、直近では虫歯になったことがあるのはほぼ3分の1という水準にまで減少しています。
その中でも、特に新潟県が秀でている理由は、産学官の連携による取り組みが進んでいたことが挙げられます。具体的には、昭和56年に子どものむし歯予防に重点を置いた「むし歯半減10か年運動」を開始し、それから35年以上にわたり、県は県歯科医師会、大学、県教育委員会等と連携を図りながら、全国に先駆けて、学校等における集団フッ化物洗口や、学校と歯科医院が連携したむし歯予防対策を積極的に推進してきたことが大きな成果につながっています。
実はこのお話、上越市内の歯科医師の方よりお聞きした情報なのですが、ここまで聞いてふと疑問に思い、失礼ながらその歯科医師の方にこんな質問をしてみました。
「そこまで子どもたちの虫歯がなくなってしまえば、歯医者さんのお仕事も減ってしまいますよね?」
その歯科医師の方はこう答えてくれました。
「それが、そうでもないのです。お話ししたように、虫歯を予防するという国民の意識は高まっていますので、フッ化物洗口などの予防治療のニーズは増えていますし、口腔衛生の悪化が様々な病気の根源となっていることが理解されてきたことで、病気予防の観点からも歯科医師の役割は非常に重要であると考えています。歯医者は歯の治療だけでなく、人の命を守っているのです。ただ、これまでのように、“虫歯になったら治療をする”という仕事だけをしている歯医者は仕事が減っていくでしょうね。」
そのお話を聞いて、私たちの住宅業界にも当てはまる部分がたくさんあると感じました。家を建てる目的、またその先にある人々の暮らしと健康、生命にまで思いを巡らすと、私たちの仕事の可能性は無限にあると感じます。未来を見据えて変化し続ける会社でありたいと強く思います。
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みんなが家族
July 2, 2019
先日、産休中のスタッフIさんが第二子のお披露目のため、本社事務所に遊びに来てくれました。
とってもかわいい女の子の赤ちゃん。次女になります。とても寝つきがよく手がかからないそうですが、その分、長女ゆいなちゃんの幼児返りが始まった模様(笑)
そこで、長女ゆいなちゃんのご機嫌を損ねないよう、弊社スタッフたちも応援に・・・
こうして、弊社のオフィスでは、スタッフの家族が遊びに来るとみんなが親代わりになってくれます。そういえば、幼い頃、私もよくこの事務所に遊びに来ていました。
「じぃちゃーん、おがくずちょうだい!」
小学生の頃、夏休みになると、カブトムシの飼育用のおがくずをもらいによくこの事務所に通っていました。作業場全体に響く帯鋸の音、辺りに広がるおがくずのにおい、そして優しいまなざしと日焼けした筋骨逞しい大工さんの腕・・・あの頃の記憶が少しだけ蘇ります。
幼い頃の記憶に、お父さんお母さん(おじいちゃんおばあちゃん)の職場の風景が記憶に刻まれること、とても素敵なことではないでしょうか。
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「そのまま」のもつ美しさ
June 16, 2019
3月に一度お邪魔したこtのある、東京都台東区にあるまちやど「hanare」に、先日、建築スタッフ数名で再び宿泊体験してきました。(過去の記事はこちら)
詳しくは、過去の記事「まちやど」をご参照いただくとして、今回はあらためて気づいたことを少しだけ書き留めてみます。
台東区谷中という地域の中にある昔からの下町風情を残した閑静な住宅街。かつて丸越荘と呼ばれた旧アパートをリノベーションされたこの宿は、高級旅館のような格式もなければ、ビジネスホテルのような利便性を追求しているわけでもなく、さりとて、民宿と呼ぶにはふさわしくない美しさがある、不思議な空間建築でまとめられています。
細部をよく見てみると、そこには、奇抜なデザイン処理があるわけではなく、当時のヤスデ模様の型ガラス(部屋によって模様が違います)、シミや記号がそのままの地板など、かつての丸越荘の「そのまま」の美しさを上手に生かしていることがよく伝わってきます。
とても美しく、居心地のよい空間にまとまっています。
「そのまま」の美しさを生かした建築であることで、この谷中というまちに自然に溶け込み、さらにそのまちのポテンシャルをさりげなく向上させる存在。建築のもつパワーを感じずにはいられません。
HAGISO、hanareの近くには緑豊かな公園があります
建築は奥が深い。デザインを追求するあまりに「やりすぎ」てしまう建築が巷に多くあふれている中、そのまちの「そのまま」を上手に読み取り、デザインに生かすセンスの良さは、大いに学ぶべきところがあります。
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まちの玄関をきれいに
June 14, 2019
本日は、弊社恒例の「環境美化活動」の日。本社所在地の周辺清掃をスタッフみんなで行いました。
私たちの本社がある糸魚川市中央エリアには、まちの玄関口でもある糸魚川駅が徒歩2~3分圏内にあります。今回はこちらのアルプス口周辺の歩道清掃を実施。舗装ブロックの目地には雑草がいっぱい。この梅雨時期に大きく成長するので徹底除去。
市民みんなが使う公共空間をきれいにする活動で、まずは私たちの心が少しきれいになる、そんな気がします。
気持ちがきれになったところで、明日から2日間、社員旅行に行ってまいります。今回の旅は、日光方面。日光東照宮や近隣の大使館別邸で唯一一般公開されている登録有形文化財のイタリア大使館などを見てきます。
旅のお土産話はまた後日。どうぞお楽しみに。
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あるものを生かす
June 10, 2019
先日、糸魚川市内で開催された「いといがわバル街」。バル街とは市街地の飲食店を舞台に、バルチケットを片手に、食べ歩き・飲み歩き・まち歩きをしてもらい、お店と街の魅力感じながら、店主とのコミュニケーション、参加者同士のコミュニケーションを楽しんでもらうイベント。2004年に函館で初めて開催されてから、現在では国内各地で開催されるようになりました。近年糸魚川市でも開催されるようになり、年々大きな賑わいとなってきています。
そのバル街に、一風変わった「一日限定」のお店が登場しました。場所は田町とよばれる古くからの雁木通りが残るまちなかの小路の一角にある空き家。元は美容室だったそのままの形をほぼ手を加えずに、若手有志がほとんどお金をかけずに簡易的な装飾で出店したのが、この「OneRoof」という名前の一日限定店舗。
きっかけは、以前のブログでもご紹介しました、糸魚川市の主催で開催された「リノベーションスクール@いといがわ」。糸魚川大火からの復興をテーマに、実際に糸魚川駅北エリアに存在する遊休不動産を題材に、スクールの受講生が、対象案件となる遊休不動産の再生を通じた新しいビジネスを計画するというもの。
その中の一つ、雁木通りの元美容室の空き家をリノベーションして利活用を試みる若手有志のチームが、今回、この取り組みと雁木通りの再生の可能性(「雁木と寺と路地の家 One Roof」)を多くの市民の皆様に知っていただこうと企画されたのが、今回の一日限定店舗の試みだったのです。
作業はほとんどが素人集団の手作業。ですが、その取り組みに弊社を含む地元の建築関係者もアシストしながら、少しずつ建物に命が吹き込まれていきました。
当日はおかげさまで、話題を耳にしたたくさんの市内外のお客様にご来場いただきました。
「ほしい暮らしは自分たちでつくる」その思いの連鎖がまちに再びにぎわいを呼び起こすのではないかと思います。
こうした動きに、私たち建設関係者としても積極的にかかわり、できることを提供していきたいと考えています。
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未完成からのスタート
June 4, 2019
5月31日に引っ越し作業を行った新上越店。翌6月1日から正式スタートしました。シナベニヤを使用して必要最小限の間仕切りを行った程度の簡易的な店舗。それにしても元の空き店舗の状態が非常にきれいでしたので、ご覧のようにすっきりとしたオフィスに。
以前こちらのオフィスは中古車買取再販のお店でした。白くてピカピカのタイルに、作業着姿で出入りする業者さんも「(地元の某)スーパーみたいだね」と少し落ち着かない様子(笑)
移転翌日となる2日からは、早速お打ち合わせのお客様が数組ご来場されています。以前にもお伝えしておりましたが、新上越店は「未完成」の状態からのスタートです。賃貸契約の関係で少し早めの移転となりましたが、心地よい暮らしをデザインすることが私たちのミッションですので、新店舗については落ち着いてデザインしていこうと考えています。体裁を焦って表面的な装飾でうやむやにすることなく、今後しばらくは使い勝手や居心地などのアナログ情報を少しずつ吸収しながら、半年後には理想の店舗につくり上げていきたいと考えています。
ご来場の皆様をはじめ、このブログをご覧の皆様からもぜひご意見をいただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
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引っ越し
May 31, 2019
本日、加賀町の旧上越支店から栄町の新上越店への引っ越し作業が行われました。
自立看板の最上部には、大家さんでもある屋根・外壁工事の石原さんの看板がインパクト大。弊社の暫定看板はやや控えめです(笑)
夜はこんな感じ。今後、新上越店のご案内の際には、「石原さんの看板を目指してください」と言ってしまいそうです(笑)
以前のブログでもお伝えしました通り、しばらくの間、オフィスは簡易的な装飾のままで営業を行います。それでも、オープン/クローズの複数の打合せスペースと授乳スペースもご用意します。
15坪ほどの小さなオフィスでしたが、運び出した荷物の量を見てびっくり。思った以上に引っ越しに手間取りました。
2006年から13年間お世話になった加賀町の旧上越支店オフィスとも今日でお別れです。永い間本当にお世話になりました。
いよいよ明日から正式に新上越店での営業が開始となります。電話その他の通信環境も移転完了しました。
皆様のご来場を心よりお待ちしています。
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houzzさんに再び
May 29, 2019
「住む人」と「住まいの専門家」をつなぐ、家づくりのためのプラットフォームで、住宅デザイン、インテリア写真、アイデア、アドバイスなど、住まいに関するあらゆる情報やサービスを提供する米国のコミュニティサイトの「houzz」。今や全米にとどまらず世界中で 4,000万人以上のユーザーを獲得する人気サイトですが、先日その日本法人から、またまたキノイエに施工事例の掲載依頼がありました。(前回の掲載内容はこちら)
今回掲載されたのは、5月25日に発売された電子雑誌「デジモノステーション」の7月号。デジモノステーションとhouzzのコラボ企画による巻頭特集「オトコの捨てられないブーム到来!? 最高のガレージ作り」。
houzzからピックアップされた施工事例は、日本国内だけでなく、ニューヨーク、ポートランド、ボストン、ワシントンD.C.など、全米各都市の施工事例の中から厳選された個性的な写真ばかり。この中で、ガレージそのものではありませんが、キノイエの遊び心いっぱいの「離れ」スペースの施工写真が紹介されています。
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糸魚川の里山原風景
May 25, 2019
先日、糸魚川市内の今井地域にて、平屋の新築住宅地鎮祭が行われました。
今井地区は姫川沿いの緑豊かな地域。頭山を望む建築予定地の周囲は、昔懐かしい糸魚川の里山原風景を今なお温存している素晴らしいロケーション。
心地よい風、ゆっくりと流れる時間、用水路の流れる音や農道を移動する田植え機のエンジン音、そこに暮らす人々の息づかいも含めて、すべてが絵になります。
地鎮祭の榊は現地調達で。敷地内に豊富にあります。
新緑が映える5月の晴天の中、地鎮祭は無事終了。完成が今から楽しみです。
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オーソドックスであること
May 20, 2019
テレビ朝日系で毎週日曜夜に放送されている『関ジャム完全燃SHOW』という音楽バラエティ番組があります。ジャニーズの関ジャニ∞が司会を務める冠番組で、毎回様々なアーティストをゲストに迎え、一夜限りのジャムセッションやトークを繰り広げる番組。ジャニーズのアイドルが司会をする番組というイメージとは裏腹に、毎回様々なジャンルの音楽について専門家の視点を交えて深く掘り下げる知的音楽エンターテイメント番組。学生時代バンドマンだった私猪又もこの番組が好きでよく観ています。
そんな中、5月12日(日)23:25から放送された回では、女性シンガーソングライターの竹内まりやさんが特集され、ファン、音楽関係者の間では大きな話題となりました。
昭和~平成と、これまで数多くのCMソングやドラマの主題歌にも起用されてきた竹内まりやさんの楽曲。曲はいくつか聴いたことがあるけど、詳しくはよく知らないという方のために、番組内容の紹介文をこちらに転記します。
“竹内まりや特集!78年のデビュー以来、1980年代~2010年代の4つの年代でアルバムチャート1位を獲得するなど、名曲の数々を世に送り出してきた一方で、ライブやテレビ出演が極めて少なく、どこか謎めいた存在…。そんな竹内まりやの魅力をプロたちが紐解く!名曲分析にまさかのご本人が正式回答!時代をこえ愛される名曲の秘密とは?山下達郎(夫)と竹内まりやの音楽性にも秘密が?竹内まりやの音楽的スゴさに迫ります! ”
この機会に、竹内まりやさんにご興味を持たれた方は、ぜひ楽曲をチェックしてみてください。時代を越えてどの年代層の方にも必ず刺さる一曲が見つかるエバーグリーンの女性シンガーです。
さて、その番組では、竹内まりやさんが様々な質問に答えてくれていますが、その中で、曲の普遍性について語られている場面がありましたが、私はこの内容がとても印象に残りました。内容は以下の通りです。
“普遍性とは時代を超えて受け入れられること。そこはすごく意識しているところです。
還暦を過ぎて、若い人とは時代感がズレてきているところもあるかもしれないけれど、どんな世代の人でも人間として共通に持っているであろう感情は見つけていきたいと思っている。それを言葉にしたり、メロディーにしたり。
私は時代の先端を担うような存在である必要はないと思っているので、オーソドックスであるということというのをポリシーにしていきたい。
「デニムのように時代を超えるもの」そういう音楽を目指しています。”
「オーソドックス」であること、それはまるで「デニムのように時代を超えるもの」・・・この表現一つだけでも竹内まりやさんの言葉のチョイス、感性の素晴らしさを感じさせてくれます。
時代を越えて普遍的であり続けた彼女が、現在もなお多くの層のファンに支持され、音楽シーンの最先端を走り続けていることに、住宅業界の中での私たちのあるべき姿を見たような気がします。
私たちは、流行を追う存在ではなく、スーパーオーソドックスな存在であるべきだとあらためて強く感じた瞬間でした。
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