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「西本町の家」完成見学会予告


April 19, 2018

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April 19, 2018

現在上越市内で建設中の「西本町の家(仮)」の完成見学会の開催日程が決定しました。

 

 

開催予定日は、5月26日(土)・27日(日)の2日間。時間は各日共に10:00~16:00を予定しています。

 

 

現在、内部の造作工事が進行中。PM2.5を98%カットしたクリーンな外気を熱交換しながら室内に取り入れる第1種熱交換換気システムを標準採用しているキノイエは、夏冬エアコン1台で快適な全館空調を実現できるよう設計されています。

 

 

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詳細につきましては、後日こちらのサイトのイベントページにてご案内させていただきたいと思いますので、今しばらくお待ちください。

 

 

 

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これだけ違う強風下のC値


April 17, 2018

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April 17, 2018

先日、糸魚川市内におきまして、ご予約された方を対象に、前回同様、構造説明とC値(隙間相当面積)を測る気密測定試験が行われました。

 

 

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当日は朝から一日強風続きのコンディション。実はこの気密測定における最大の天敵はこの「風」。弊社が行う気密測定は、一般的に「減圧法」と呼ばれる測定方法で、室内に設置された排気ファンで内部の空気を外に排出し、室内の気圧を低下させる過程で発生する抵抗値をセンサーで読み取ることで、建物に存在する隙間の量を計測するという方法で行われます。したがって、建物の外が強風の影響を受けると、排気が正確に行われず、数値が大きく変動してしまうという現象が起こります。

 

 

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この日は、その恐れていた状況が起こってしまいました。

 

 

ですが、これもまた施工現場においてはよく起こり得る事態。今回は、あえてそのリアルな測定結果を皆様にお伝えしたいと思います。

 

 

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1回目の測定・・・エラー

 

 

2回目の測定・・・エラー

 

 

強風の影響が大きく出てしまいました。

 

 

3回目の測定・・・測定成功(データシートはN0.0001となります)

 

 

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測定された総相当隙間相当面積:αA=69㎠

 

 

C値= 総相当隙間面積(αA)69㎠ ÷ 延床面積 88㎡ = 0.78㎠/㎡

 

 

弊社の基準としているC値=0.5㎠/㎡以下に届かず・・・しかし、その下の数値「隙間特性値(n)」※1の値にご注目。n=1.84という数値は測定限界上限値であるn=2に限りなく近い数値となっており、私たちが過去に施工した建物のデータの中では異常に高い値。強風による影響を受けたことを匂わせる値となっています。ですので、ここで算出された単独C値=0.78㎠/㎡は、データとしては少し疑ってみてもよい値と判断。(ちなみに、C値=0.78㎠/㎡という数値自体は、住宅業界が慣例的に「高気密」とうたってよい(であろう)C値=2.0㎠/㎡以下と比較しても申し分のない値ですが、弊社の基準が地域トップクラスの厳しい値であるため、あえてこういう書き方をしています。)

 

 

※1:「隙間特性値(n)」とは、隙間の状態を表し、通気特性式を対数で表した場合の直線の傾きを表し、一般にnの値は1~2の範囲をとり、それぞれの隙間が極めて狭い場合は1に近づき、広い場合は2に近づくというものです。ちょっと分かりにくいかもしれませんが、要するに、1~2の範囲内でなければ測定エラーになり、複数回の試験で数値が上下に大きくブレるということは、何らかの外部要因による異常値であると言えます。

 

 

気を取り直して、再度計測。

 

 

4回目の測定・・・測定成功(データシートNo.0002)

 

 

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測定された総相当隙間面積:αA=26㎠

 

 

C値= 総相当隙間面積(αA)26㎠ ÷ 延床面積 88㎡ = 0.30㎠/㎡

 

 

C値=0.5㎠/㎡以下のよい値がでました。それにしても3回目の測定値と大きな開きがあります。そこで、「隙間特性値(n)」の値に目をやると、今度はn=1.01という測定下限値ぎりぎりの低い値が表示されています。3回目と4回目のn値がこれほど大きくブレるということ自体、外部の強風による影響を受けたことを示しており、信憑性としては低い数値と見た方がよいでしょう。

 

 

そして、5回目の測定・・・測定成功(データシートNo.0003)

 

 

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測定された総相当隙間面積:αA=41㎠

 

 

C値= 総相当隙間面積(αA)41㎠ ÷ 延床面積 88㎡ = 0.47㎠/㎡

 

 

C値=0.5㎠/㎡以下の値がでました。そしてここでも「隙間特性値(n)」の値に注目。3回目、4回目のやや中間より下の n=1.28という値。やはり変動しています。この時点で確定的なことは言えませんが、この全3回の測定結果をならして想定すると、おそらく、実際のC値は0.3~0.5㎠/㎡の間に収まっているのではないかと考えられます。

 

 

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今回は、完全に正確なC値を特定するところまではいきませんでしたが、弊社の基準値であるC値=0.5㎠/㎡に対し、おおよそ合格ラインであることまでは掴めました。ですが、私たちはここで終わりにすることはありません。C値=0.5㎠/㎡以下の値が出なければ次工程に進まないという覚悟で、まずは、再度風のない日に仕切り直しで今回と同じ中間測定を行い、その測定結果をもとに、気密施工においてまだまだ不足の箇所がないかの徹底検査と、気密処理の補正作業を行い数値の改善を図ります。そして、完成後に再度気密試験を行い最終的なC値測定を行う予定となっています。

 

 

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いかがでしょう?このように、C値の測定一つをとってみても、幾度に渡る試験を重ねて、はじめてその建物の性能値を語ることができます。同じ設計であっても一棟一棟施工状況が違えば数値にも大きな違いが出てきます。また、こうして一棟一棟丁寧に気密測定を重ねることで、施工の良し悪しをその場で判定することができ、細かい原因究明と対策が行われ、施工方法の改善など経験値の向上にもつながります。

 

 

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地味な努力の一歩一歩の積み重ねこそが、本物のクオリティを追求できるという信念に基づいて、私たちは日々取り組んでいます。

 

 

 

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”魅せる”だけじゃない”裏地”


April 10, 2018

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April 10, 2018

上越市内で建築中の「西本町の家(仮)」の途中経過です。

 

 

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南面の1階軒下の部分は、キノイエのアイデンティティでもある「すのこ天井」を設置。地元の杉材をソトとナカにふんだんに使用し、ぬくもりと経年変化を楽しむ本物感が住むほどに愛着が深まるデザインを実現しています。

 

 

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そして、もちろん、内部の2階天井も同様に「すのこ天井」にします。

 

 

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まずは、屋根の外側からは最高レベルの断熱性能をもつフェノールフォーム断熱パネルが設置され、屋根から吸収される日射熱を高い次元でブロック。

 

 

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次に、内側からは付加断熱として木質系繊維断熱材(ウッドファイバー)を敷き詰めることで、驚くほどの蓄熱効果と防音効果を発揮します。

 

 

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下地処理が済んだら、その下にすのこ天井を設置します。

 

 

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すのこ天井にすることのメリットは、杉材の四面全てが天然木の吸放湿性能を発揮することで、一年中快適な室内環境を保つことができることです。夏は太陽から降り注ぐ灼熱をブロックし、雨季の激しい雨や冬季のあられなどの屋根を叩く音を吸収し、室内の湿度を一定に保つ・・・2階を寝室にする方にとって最高の居心地とは何か?を考えたギミックが満載のすのこ天井は、単に“魅せる”だけではない、理にかなった機能をもつ贅沢な“裏地”なのです。

 

 

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共同開発~より高いコストパフォーマンスを求めて


March 29, 2018

プレウォール工法

March 29, 2018

キノイエの構造は、プレウォール工法と呼ばれるパネル工法を採用しています。

 

 

プレウォール工法

 

 

この工法については、ブログで度々取り上げていますが、あらためて整理すると、採用するメリットは以下の3点になります。

 

 

(1)繰り返しの地震にも耐える高い耐震性能

軸組と床・壁パネルを組み合わせ、耐力壁をバランスよく配置する「モノコック構造」が実現。「モノコック構造」は、ジャンボジェット機にも使われる一体構造のことで、どの方向から荷重がかかっても全体に分散し、 部分的なひずみやくるいが生じにくいのが特徴です。また、構造用合板が外面につく「大壁構造」ではなく、柱と柱の間に収まることで構造材の釘抜けによる強度劣化が起こらない「真壁構造」により、繰り返す余震にあっても耐震性能を維持する構造を実現しています。

 

 

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大壁工法 プレウォール工法

 

 

 

(2)最高ランクの断熱素材による高い断熱性能

一般的な住宅に使用されている断熱材「グラスウール」にくらべて 約2倍の断熱効果で世界最高レベルの断熱性をもつ「フェノールフォーム」を採用し、家全体をすっぽりと包み込むように施工することで、より確かな高気密・高断熱を実現し、1年中、快適で省エネな家をかなえます。

 

フェノールフォーム断熱材

 

kinoie2

 

 

(3)高温多湿な日本の気候風土に耐える高耐久性能

水を吸い込まず湿気に強いフェノールフォームは結露の心配が一切なく、長期にわたり品質特性を維持することが可能です。また、高精度の工場生産体制により生まれる商品であるため施工現場でのばらつきがないという点が大きな特徴になります。 長期に渡る安定した品質で、お客様の健康な暮らしに対する安全・安心を考えた末の選択です。

 

<内部結露のメカニズム>

 

【他素材】

壁(断熱材)の中が湿っている状態が続くと、柱や土台を腐らせる原因となり、建物の耐久性を損なってしまいます。

 

img01a

 

【プレウォール】

壁(断熱材)の中は常に乾燥。さらに気密性も高いので、湿気が入りこむすきを与えません。柱や土台が腐ることなく、健康な状態を保ちます。

 

img02a

 

 

img03b

 

 

なお、こちらの補足解説につきましては、過去のブログ記事(抜粋)も併せてご参照ください。

 

 

<関連ブログ記事>

「倒壊しない家をつくる」

「断熱性能は施工精度が命」

「エアコン1台で家中涼しい暮らし」

 

 

 

さて、本日皆様にご紹介したかった話題はこちら。このプレウォール工法、実は現在の商品ラインナップに弊社の現場の知恵と工夫が反映されているのです。

 

 

<初期プレウォールパネルの商品バリエーション>

 

img08

柱角105㎜用

 

img09_01

柱角120㎜用

 

 

当初、プレウォールの標準仕様は、断熱材であるフェノールフォームの厚みが45㎜(柱角105㎜用)と66㎜(柱角120㎜用)がありました。2016年春、私たちはそこに、柱角105㎜の構造体に「より高断熱性能を実現するコストパフォーマンスのよいプレウォールをつくれないか」と、メーカーであるウッドリンク株式会社の開発担当者に打診。そこから弊社の技術スタッフとの共同開発がスタートしました。パネルの取付方法や金物の処理方法、配線スペースの確保など、施工現場に関わる諸課題を一つひとつクリアしながら試行錯誤を重ね、ついに2016年秋、弊社の新築現場で初めて採用(2017年春完成)されたのが、柱角105㎜に外側45㎜+内側20㎜のフェノールフォームをサンドイッチした新型のパネルになります。

 

 

<弊社との共同開発商品>

 

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柱角120㎜に比べて壁厚が薄くなる柱角105㎜でも内側に20㎜のフェノールフォームを追加することで、120㎜角用の標準パネルに肉薄する断熱性能を実現したコストパフォーマンスの高い商品(弊社との共同開発)

 

 

これにより、これまで120㎜角の構造体でなければ実現できなかった66㎜相当の断熱レベルに肉薄するコストパフォーマンスの高いパネルを105㎜角の構造体で実現することが可能となったのです。「価格によりお客様の選択幅を広げ、コストパフォーマンスを維持しながらさらに性能の高い構造体を実現できるようにしたい」という私たちの強い思いがメーカー側との交渉を実現させました。ちなみに、この商品は現在、多くの住宅会社での採用が進んでいます。

 

 

これが元となり、その後、さらに高断熱性能を追求した柱角120㎜用の上位グレードとして外側66㎜+内側20㎜のオプションタイプが登場し、現在ウッドリンクではお客様のニーズとコストに合わせて4つのラインナップからパネルを選択できるようになっています。

 

 

<その後新たに投入されたオプション商品>

 

img09_02

柱角120㎜用に内側20㎜の付加断熱を施したオプション商品

 

 

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こうした建材メーカーとのタイアップが可能な背景には、設計に関する経験値と現場での高い施工実績に対する信頼があればこそ。

 

 

キノイエ

 

 

上越地域に見合った、より高品質で高耐久な家づくりを目指して、私たちの飽くなき探求・進化は続きます。

 

 

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3回の試験


March 22, 2018

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March 22, 2018

先日の「西本町の家」にて実施しました「気密測定試験」ですが、全部で3回実施し、その平均を割り出して正式な実測値としているとお伝えしていましたが、せっかくなので、全ての実測データを包み隠さずお見せしたいと思います。証拠写真はこちら。

 

 

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赤い囲み線で示してあるものが、測定した隙間総面積の数字です。3/18の見学会にご来場いただいたお客様の目の前で行った試験結果では、総相当隙間面積は αA = 37㎠ でした(C値=0.28㎠/㎡相当)。今回お見せするのは事前に行った3回の測定値。室内に大勢の人がいるかいないかの違い以外は、見学会の日と全く変わらない状態で測定しています。

 

 

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1回目は、総相当隙間面積 αA = 38㎠

 

 

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2回目は、αA = 28㎠。

 

数値がよくなりました。

 

 

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3回目はさらにいい数字に。 αA = 22㎠

 

 

最終的には、この全3回の実測数値を平均化し、建物の総面積で割り返して「隙間相当面積(C値)」を算出します。ちょっと読みにくいですが、下の電卓写真の表示では、「0.21316・・・」という値、つまり、この住まいの正式なC値の実測数値は、小数点第2位以下を四捨五入し、0.2㎠/㎡という結果になりました。

 

 

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1回目と2・3回目の測定結果に、少し差が出ていますが、ここまで隙間が小さくなると、わずかな圧力差で分母の数値が変わります。C値は0.5㎠/㎡を切ると、性能面では申し分のない効果を発揮しますので、全く心配はいりません。反対に、これだけ生の数値は変動しやすいものだからこそ、以前に一度測定した値だけを「自社の気密性能ですよ」とうたうことは弊社の中では御法度。全棟気密測定をしながら絶えず自社の施工方法をチェックしていくという姿勢が必要なのです。

 

 

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今回のC値は・・・?


March 19, 2018

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March 19, 2018

昨日の3月18日(日)に開催されました構造見学会&気密試験見学会「ecoハウスのしくみ大公開」のご報告です。

 

 

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この日の昼下がり、小春日和で少し暖かさを感じる心地よさでしたが、建設中の「西本町の家(仮)」の内部は、既に断熱・気密性能が力を発揮し、これまでの寒さをそのまま内包したような室温に・・・(笑)ご来場いただきましたお客様には少し寒い思いをさせてしまいましたことをこの場をお借りしてお詫び申し上げます。

 

 

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見学会では、弊社からエコハウスに関する様々な知識が得られる住まいづくりセミナーの他、構造材・断熱パネルを担当するウッドリンク株式会社様より、住まいの構造に関する詳しいセミナーが行われました。

 

 

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そして、セミナーの後は、お待ちかね気密試験の実測を実施。このブログでは何度もご紹介していますが、上越地域の住宅会社の中で一棟一棟気密測定をしている会社は決して多くはありません。また、こうして実測データをその場でお客様に見ていただく住宅会社は、おそらく弊社だけかもしれません。測定データがどのような数値になるのかは、同じ設計でも施工状態によって大きく変わる可能性があります。施工に関する自信がなければ、簡単には実施できない実地試験でもあります。

 

 

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さてさて、今回の結果はいかに・・・?

 

 

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いろいろ書いてありますが、上から3行目に「 総相当隙間面積: αA = 37㎠ 」とあります。つまり、「この住まいに存在する全ての隙間をかき集めたら、その面積は、37㎠でした」という意味。ちなみに、名刺の大きさは、9.1㎝×5.5㎝≒50㎠。なので、家全体の隙間面積が名刺の8割に満たない大きさだという結果。

 

 

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これを建築中の総面積で割った「隙間相当面積(C値)」に換算すると、その数値はなんと0.28㎠/㎡という結果になります。私たちの社内独自基準ではC値=0.5㎠/㎡以下を標準ラインとしていますので、なかなかの好成績でした。

 

 

ちなみに現在、日本の住宅性能を決める要素に「隙間相当面積」の基準はありません。つまり、各住宅会社が「高気密住宅」とうたうことに何の基準もないのです。ただし、一般的な業界の常識として、隙間相当面積(C値)が、2.0㎠/㎡以下であれば、高気密住宅であるとうたってもいいであろうという暗黙の了解があります。先ほどご紹介したように、今回の「西本町の家」の隙間相当面積(C値)は0.28㎠/㎡。業界暗黙了解値のわずか14%程度の大きさしか隙間がないという結果になりました。この体感差は、驚くほどに違います。※なお、正式なC値は、同一の方法で試験を3回行い、その数値から標準値を割り出して正式結果とします。こちらの西本町の家は最終的に、先ほどの値よりも良い結果のC値=0.2㎠/㎡となりました。

 

 

エコで健康、長寿命の住まいを構成する要素はたくさんあります。隙間相当面積(C値)はあくまでもその一つにすぎません。ですが、その要素一つひとつに対する各住宅会社の理念、考え方は同じではないので、家づくりをお考えの皆様は、こうした部分にも興味をもってみてはいかがでしょうか?

 

 

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リアルな声


February 3, 2018

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February 3, 2018

先週開催された「あったか体験見学会」にご来場いただいたお客様のアンケート回答の一部をご紹介します。私たちがいちばんお伝えしたかったキノイエの確かな性能と快適さをしっかりと感じ取っていただけたことをスタッフ一同うれしく思います。

 

 

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ということで、大好評により、第2弾の開催が決定いたしました。

 

 

すべては、

 

「木」のぬくもりを感じてもらうこと。

 

「あったかい家」を感じてもらうこと。

 

「キノイエ」だから感じてもらえる、住まいの本質。大勢の皆様にお伝えできればと思います。

 

 

開催日は、2月24日(土)・25日(日)の2日間。当日は、ぜひ玄関で素足になってあがっていただき、直にフローリングに座ってみてください。

 

 

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「氷柱(つらら)」のある家・ない家 決定的な差


January 28, 2018

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January 28, 2018

突然ですが、問題です。この季節、住まいの軒先に「氷柱(つらら)」ができている住まいと、全くできていない住まいがありますが、はたして、どちらが高気密高断熱の高性能な住まいでしょう?

 

 

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正解は、「氷柱(つらら)」のない家が高気密高断熱のよい住まいです。上の写真は、弊社のモデルハウス(写真上)と、ん十年前に建てられた弊社の古い社屋の一部(写真下)です。この決定的な差は、室内の暖気が外に漏れ出しているか否かの差。つららが発生するのは、軒に積もった雪を、家の壁面や屋根から漏れ出した暖気が溶かしてしまうという単純なメカニズム。昔の建物はつららができることが当たり前でしたが、現在の住宅で気密断熱処理がしっかりと行われている場合には、大きなつららの発生はありません。

 

 

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ところが、実は残念なことに、最近建てられた住まいの中にも「つらら」が発生しているケースをよく見かけます。中には、CMを盛んに流している有名な住宅メーカーさんや、「高気密高断熱」を標榜している工務店さんのモデルハウスでもあちらこちらで軒に大量の「つらら」が発生しているケースも・・・

 

 

雪国の住まいは正直です。この季節、外側からでも性能の違いがはっきりと見分けられるまたとないチャンスです。また、ZEH(ゼッチ)住宅=高性能住宅とは限りません。言葉だけの高気密高断熱に惑わされず、ぜひ、まちなかの住まいの軒先を見比べてみてください。
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日本の住宅から「気密性能」基準が外れた理由


January 26, 2018

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January 26, 2018

記録的な寒波の到来で、ここ上越地域も積雪で交通が混乱している上に、築年数の長い住宅では特に水道管の凍結や破裂などが各地で発生しているようです。弊社にも除雪のご依頼や、水道管の復旧のご依頼などのお電話をたくさんいただいています。

 

 

忘れた頃にやってくる雪国本来の寒さ。皆様の住まいはいかがでしょうか?ぐっと冷え込んだことで、住まいの温熱環境には様々な違いが発生していることと思います。

 

 

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特に、暖房の効きの違い。設定温度を高めにしてはいるものの、なぜか足元が温まらない。どこかから冷気が流れてくるので、ファンヒーターやエアコンの前から離れたくない・・・なんてお宅もあるのではないでしょうか?

 

 

問題は、その住まいの築年数です。古い住宅であれば致し方ありませんが、実際のところ、ここ数年の間に新築された住まいの中にもそういった声が聞かれるケースが多々あります。「今どきの住宅って、どれも高気密高断熱になっているんじゃないの?」・・・本日は、この違いがなぜ起こるのか?ということについてお話ししたいと思います。

 

 

国は、1999年に制定された次世代省エネルギー基準から建物の隙間から逃げる熱を抑えるため、初めて気密性の基準が導入されました。それは、建物の気密性能が断熱性能の低下を防止する上でとても重要な要素だと理解していたからです。

 

 

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しかし、2013年に改正された省エネルギー基準では、突如この隙間数値が削除されていまいます。

 

 

時代に逆行して基準が消える?なぜでしょう?国の説明文面には・・・

 

 

「一定程度の気密性が確保される状況にあること、また住宅性能表示制度における特別評価方法認定の蓄積により、多様な方法による気密性の確保が可能であることが明らかになってきたことなどから気密住宅に関わる定量的基準(相当隙間面積の基準)は除外されました。」

 

 

とあります。・・・現代の住宅は「気密の確保ができてきた、あるいはできる」という、少し違和感のある書き方で説明されているのです。気密性能は断熱性能と切っても切り離せない関係とわかっていながらなぜ除外されたのか、住宅業界の中では様々な憶測が流れていますが、何より、このことによって、住宅メーカー側は気密性能をカタログ等に義務のように表記しなくて済むことになり、設計上の断熱性能値の表示だけで戦えるようになったのです。

 

 

住宅の建築に携わる立場としての本音は、おそらく「施工前に確認できない(易々と性能を謳えなくなる)」、「施工後の検査に手間とコストがかかる」、「国の基準として設けられると本物の高性能住宅に水をあけられてしまう」といったものがあるように感じます。業界の圧力が国の制度を曲げていくケースは珍しくありませんが、先進諸国の中でも最低レベルといわれている日本の住宅の性能基準がこれ以上後退するということはとても悲しいことです。

 

 

もちろん、一部の大手メーカーや量販住宅会社の中には、気密測定検査を実施するところもありますが、問題はその測定検査をどの段階で行うか?という点。測定のタイミングが電気配管や設備配管、ポスト口などが壁を貫通する前、もしくは貫通後の配管前に仮施工で穴を完全密封した状態で実施するという方法では、実際の正しい隙間相当面積よりも小さな数値が記録されます。ですが実際は、測定後に配管等で各所に様々な隙間が発生するわけですから、その処理がどのように行われているかが確認できない限り、入居後の気密性能を保証することはできません。いずれにしても、国による決まり事がないわけですから、「高気密」とは結局のところ、売り手にとって都合のよい表現が可能になるのです。

 

 

私たちは、正々堂々と住宅の高性能化に向き合いたいと思っています。現在、私たちの手掛ける住宅は全棟隙間相当面積(C値)の測定を完成前に2回実施しており、当然ながら、全ての貫通処理が行われた後の実測値をお客様にもお示ししています。

 

 

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キノイエのブログでは、過去にもこの住宅の温熱性能に関する様々な情報を皆様に発信しています。もしご興味がありましたら、ぜひ過去の記事にも目を通してみてください。

 

 

ブログダイジェスト(エコハウス編)vol.1

 

ブログダイジェスト(エコハウス編)vol.2

 

ブログダイジェスト(エコハウス編)vol.3(最終回)

 

 

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あったか体験見学会


January 24, 2018

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January 24, 2018

またまた天気が荒れ模様となりました。さて、そんな中、いよいよ今週末の1/27(土)・28(日)は「あったか体験見学会」が開催されます。

 

 

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現在モデルハウスは若干のお色直し中。忘れた頃にドサッと降り積もる新潟の冬。そんな気候も含めて暮らしを楽しむ住まいの魅力、そしてこんな寒い日にこそ、本当に暖かくて快適な住まいとそうではない住まいの決定的な能力の違いを体感できるまたとないチャンス。見た目のデザインだけではない、パッシブデザインの暮らしをぜひこの機会にご覧ください。

 

 

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イベントの詳細はこちらまで↓↓↓

1/27(土)・28(日)選ぶならあったかい家がいい。キノイエ「あったか体験見学会」

 

 

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