建もの省エネ×健康マップ
April 3, 2017
一般社団法人パッシブハウス・ジャパンの公式サイトに、「建てもの省エネ×健康マップ」というものが公開されています。
建もの省エネ快適マップは、同団体が監修する建物燃費計算ソフト「建てもの燃費ナビ」により算出されたデータを元に、認定されたパッシブハウス、並びにデータ提供に協力した代表的な住宅会社、工務店の算出データをマッピングし、性能レベルの分布を示したとても分かりやすい表です。このマップはウェブ上で地域指定や表の拡大縮小、そして社名(建物名)の表示・非表示が切り替えられます。純粋な建物性能によるマッピングに加え、太陽光発電設備を搭載した際のエネルギー効率改善値まで表示できるようになっています。
横軸は、住宅が1年間に消費すると予測されるエネルギー量(給湯、暖房、冷房、照明、調理、換気及びその他動力)を床平米当たりのkWh(一次エネルギー換算)で、縦軸は住宅の躯体が1年間に必要とする暖房負荷を床平米当たりのkWhで表しています。横軸は建物の省エネ性能を、縦軸は建物の躯体性能及び(健康性という言葉はないので)健康との相関性を読み取るために大変有効です。ただし、ここでいう「健康」とは温度との相関性のみを示すもので、湿度、カビ、ダニ、化学物質電磁波等の要素は一切考慮しないものとします(壁体内結露のリスク回避など、断熱工法の安全性に関しては各社で検証がされているものとします)。
この表により、「高気密高断熱住宅」、「健康住宅」、「パッシブ性能」をうたう多くの住宅会社の広告イメージに左右されずに、冷静に性能の違いが一目瞭然で分かるようになっています。
表を見ると、ある傾向が見えてきます。省エネ・高性能をうたう大手ハウスメーカーやローコスト量産住宅販売会社の大半が、「次世代省エネ基準」クリアの範囲にきれいに収まっているのがよくわかります。大手ハイブランドもローコスト規格住宅もあまり性能値に違いはないとも読み取れます。
その一方で、パッシブ性能を追求し、本物の省エネ・健康住宅の性能値を叶えようと努力している地場工務店、住宅会社の姿がマップの上部にたくさん集まってきていることも読み取れます。(もちろん、次世代省エネ基準にすら満たない多くの住宅会社が全国にはまだ数多く存在しており、国内の既設住宅のおよそ95%が基準値以下というデータがあります。)
このマップから、住宅の性能目標をどこに置いているか、その住宅会社の目線も見えてきそうな面白いデータです。
当然、私たちが目指しているのは、この赤枠のエリア。多くの皆様にご理解いただくまでには、もう少し時間と時代の変化(価値観の変化)が必要かもしれませんが、地域で本当にエコで健康な家づくりを目指す、地味でも真面目な”本物”の住宅会社を貫いていきたいと思います。
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より身近になったパッシブハウス
March 19, 2017
先日17日、一般社団法人パッシブハウス・ジャパンの設立7周年記念大会に出席してきました。
記念大会は、社会のニーズに対応すべく「学び」から「実践」への舵を切るというテーマで開催。各地で活躍されている各工務店・設計会社・メーカーをはじめとする賛助会員、省エネ建築診断士の日頃の成果が一同に集まる一日。前日16日にオプショナルツアーとして行われたパッシブタウン黒部の視察に始まり、全国各地で支部勉強会などで行われている活動報告、解析ソフトの現状報告、専門家を招いての基調講演、エコハウスアワードの開催等、非常に中身の濃いプログラムでした。
特に注目されたのは、今年で第2回目となる「エコハウス・アワード2017」。エントリー枠は、もっとも厳しい燃費基準をクリアした「パッシブハウス部門」、同団体の推奨基準をクリアした「推奨エコハウスゾーン部門」、国内の次の基準となる省エネ性能をクリアした「地域トップランナー部門」の3部門。各部門にエントリーした作品は事前にパッシブハウス・ジャパンのサイトに詳細が公開され、ネット投票による評価に加え、会場審査と参加者全員の当日投票によって、今年の受賞者が決定、即日発表が行われました。
世界最高水準の省エネ住宅基準であるドイツ認定の「パッシブハウス」部門。年間暖房負荷=15kWh/㎡a以下という、日本国内ではもっとも厳しい燃費基準をクリアすることが条件となっており、その性能レベルは、日本国内のいかなる高性能住宅を並べても文句のつけようのない数値ですが、その施工コスト面を考えると、まだ一般住宅での採用で広がりを見せるには一定のハードルがあると考えられていました。
ところが、今年はそんな考えを大きく覆す出来事が起こりました。今年の「パッシブハウス部門」の最優秀賞受賞者は、倉敷市の倉敷木材株式会社様。国産標準仕様の樹脂サッシや換気システムなど、どこでも手に入る素材で部材を構成した結果、延床面積30坪とコンパクトながら坪単価83万で世界最高水準のドイツ・パッシブハウス認定取得を目指せる建物を完成させることが出来たということは非常に大きなインパクト。しかも、価格を抑えながらも年間暖房負荷=8kWh/㎡aと、けしてギリギリの性能値ではなく、他の認定基準クリアの作品と比較しても全くひけを取らない非常にレベルの高い性能値を実現している点、施工のプロセスも一般的な日本の在来工法を踏襲しながらの性能値クリアということで、全国の高性能エコハウスに取り組む工務店に大きな希望を与えました。
代表理事の森みわ氏、理事の松尾和也氏、昨年最優秀賞を受賞した西方設計の西方里見氏をはじめ、多くの専門家の皆さんも異口同音にこの流れを歓迎。パッシブハウスは一つの方法にこだわってはいません。高性能エコ住宅を追求することに道は一つではない。全国の工務店、設計者がその地域特性やお客様の暮らしに対する考え方を考慮して様々な方法を選びながら、目指す性能値を実現していくことで、業界全体の意識を上げ、日本の住宅とエネルギー環境の向上に貢献していくことが大きなテーマです。今回の受賞者を見て、パッシブハウスの設計施工は、もはや一部の温熱専門家やマニアの取り組みではなく、これからの日本の住宅を世界レベルに押し上げる工務店のスタンダードな取り組みになるのではないかと実感しました。
「来年のアワードはぜひ私たちもエントリーしたい!」こう胸に誓った工務店がたくさん生まれた一日でした。
<パッシブハウスに関する過去の記事>
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パッシブハウス・ジャパン視察ツアーin黒部
March 17, 2017
昨日は、パッシブハウス・ジャパン設立7周年記念大会オプショナルツアーとして、弊社で施工担当させていただいた前沢パッシブハウスをはじめ、パッシブタウンで先行している3つの街区を見学して回りました。当日は、パッシブハウス・ジャパンの代表理事である森みわさん(キーアーキテクツ代表)をはじめ、同理事でもある松尾設計室の松尾和也さん、西方設計の西方里見さんなど錚々たるメンバーが参加。その時の様子を写真ダイジェストでご紹介します。
弊社で施工させていただいた前沢パッシブハウス(2015年11月竣工/設計:キーアーキテクツ)。
この日の黒部市内の日中最低気温は、-3℃。ですが、26前後をキープした室内は、大勢の見学者が中に入っただけでオーバーヒートするほど。もちろん、室内は一般的なエアコンが1台稼働しているだけです。
2015年11月の竣工依頼、YKKの研究チームによるデータの収集と解析が進んでいます。
パッシブタウンとは、YKK株式会社様が自然エネルギー活用の可能性を徹底追及。自然の恵みを享受する「パッシブデザイン」を目指して、真に持続可能な街と住まいを黒部に実現することを通じて、これからの日本のモデルを黒部に創ること、また、黒部から日本、そして世界へ発信することを目標としています。(YKK株式会社様報道発表より要約)
今回は、既に工事が完了、あるいは竣工目前となっている1~3街区工事の全体を視察しました。
第1期街区の設計は建築家の小玉祐一郎氏によるもの。最大の特徴は、室内にエアコンが一つもないこと。北アルプスを源流とする黒部川扇状地特有の豊富な地下水を建物内に循環させる他、夏場の季節風「あいの風」を巧みに取り入れて、室内を快適な温度に保つ仕組みになっています。
第2街区の設計は、建築家の槇文彦氏。最大の特徴は構造熱橋防止システム「イソコルブ」を採用し、躯体の内外熱伝導を最小限に抑えている点。空調機器は一般的なエアコンを複数台採用していますが、外皮性能の強化+熱交換換気と通風、給湯熱負荷は太陽熱活用による組み合わせにより、負荷削減率8割以上の性能が期待されます。
第3街区は、前沢パッシブハウスの設計も担当した森みわさんが担当。元の躯体を生かして高気密高断熱化したリノベーション単身寮。施工箇所によりEPS、ロックウールを使い分けて外断熱を付加した躯体(内断熱は既存のものをそのまま採用)に、地元産の杉板を大胆に採用したインパクトのある外観が特徴。2棟に分かれている建物はそれぞれドイツパッシブハウス認定とアメリカLEED認証という各国のハイレベルな基準をクリアした文字通り究極のエコハウス。竣工のプレス発表前のため、工事中及び完成写真の撮影はNGでしたので、こちらの模型写真のみ。ちなみに、この模型は、プロモデラーである森さんのお父様が製作されたそうです。
1~3街区の地下には巨大な駐車場を完備しています。また、木質バイオマス発電設備や太陽熱利用システムも備え、循環する水の温度を調整しています。このバイオマスボイラーで給湯も賄っています。
黒部の先進住居としてあこがれの存在となり得るパッシブタウン。入居される方がうらやましいと素直に感じました(笑)
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黒部K-TOWN完成間近
March 15, 2017
「K-TOWN二期工事」がいよいよ大詰めを迎えています。
K-TOWNとは、YKK株式会社様が、あいの風とやま鉄道黒部駅前に社員(単身)寮を中心とした街並みの再開発を行う大きな事業。設計は、元東京大学教授で工学博士の大野秀敏氏を代表として組織される建築集団、株式会社アプルデザインワークショップ様。YKK株式会社様の数多くの施設を手掛けています。弊社は、その二期工事全14棟のうち、6棟を担当させていただいています。
弊社カネタ建設の担当街区は黒部駅前に隣接した6棟。あいの風とやま鉄道の車窓からもよく見えます。(写真奥右方面に向かうと黒部駅があります)
本日の黒部市は時折抜けるような青空を見せるものの、日中気温-4℃を記録する寒さ。そんな透き通る空気の中、本日は、YKK株式会社の吉田会長も完成前の確認で現場入り。先行で施工を担当した第一建設さんの現場を確認されていかれました。
1棟に単身寮としての居室4世帯分が組み込まれているK-TOWNの建物。上下階、左右それぞれ形の違う部屋が設計されています。
弊社は6棟ほぼ同時施工ということもあり、各棟のチーム編成、工程管理、品質の一定化など様々な課題をマルチタスクで同時解決していかなければなりません。一昨日ブログに登場した弊社若手監督の松川君が現在担当していますが、ここまで大きなトラブルなく、本当によく頑張って現場をまとめてくれました。また、この二期工事では、4社が一堂に会して同じ設計の建物を施工監理していきますので、お互いに各社のいいところを肌で吸収しながら工事を進めることができ、松川君が監督として大きく成長する上でも非常によい機会となりました。
K-TOWNの現場事務所と松川監督。
今回、実績のある建築事務所、そして大手や地元有力建設会社、工務店とのいわゆる「他流試合」を経験したことは弊社にとって大きな収穫。住宅の新築・リフォームのみならず、大小様々なプロジェクトでの経験値が、キノイエの施工監理技術をさらに一歩高いフェーズに引き上げ、弛まぬ進化の原動力につながっています。
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YKK APメディアレポート取材再び
March 13, 2017
YKK AP株式会社様が発行する業界誌『YKK APメディアレポート』の取材がありました。弊社は2016年4月号の掲載に引き続き2回目の登場となります。(前回の取材記事はこちら)
今回の取材は、この春完成を予定しているYKK株式会社様の社員寮「K-TOWN」二期工事を担当する現場監督松川君にスポットが当たりました。K-TOWNは、YKK株式会社様が黒部市のまちづくりに関わるビッグプロジェクトの一つ。弊社は、二期工事全14棟のうち6棟を担当させていただいています。
松川君は、上越エリアの工務店でいちばん最初に省エネ建築診断士を受験し、見事満点合格した一人。その後2015年11月に完成した「前沢パッシブハウス」の施工も担当しており、若手ながら今や弊社の高性能エコハウスの施工でナンバーワンの実績を持つ技術者。ドイツ認定の世界最高峰の省エネ住宅「パッシブハウス」の経験で一回り大きく成長し、今回の取材での堂々たる受け答え。入社した頃をよく知るスタッフたちは異口同音に「風格出てきたなぁ」と感心。
そんな松川君は上越市出身。「あとは伴侶だね」という先輩社員たちのアドバイスに、どんな回答をみせてくれるのか、今後の動きに注目です(笑)
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住まいの燃費
February 24, 2017
写真は、現在新築中の住まいの「燃費」の計算結果を示したデータです。キノイエでは、今後1棟ごとに住まいの燃費を算出し、お客様にお示しする流れを標準化しました。
※C値=0.5㎠/㎡の数値は、測定前予測値(実際の測定値はC値=0.4㎠/㎡でした)
「燃費」・・・つまり住まいの断熱・気密性能から年間消費エネルギーを算出し、数値化したもので、月々、そして年間にかかる光熱費の予測や各消費エネルギーの負担比率を一目で分かるようになっています。このデータを用いて、建物仕様(グレード)の変更によるランニングコストへの影響や、各種設備機器の性能比較を行うことで、イニシャルコスト(初期費用)とランニングコスト(光熱費などの居住後にかかる費用)の最適なバランスを判断する材料にしています。
この写真の住まいの性能について、ここでは、外皮平均熱還流率(UA値)を例にお話ししてみたいと思います。この住まいのUA値は、0.531w/㎡・K。この数字だけ聞いても、業界関係以外のほとんどの方はよく分からないと思いますが、簡単にいうとこれは住宅の断熱性能を表す数値です。設計された断熱材の素材や厚み、開口部の大きさ、サッシの性能値などを元に熱の損失量を算出しています。数値が小さいほど性能が高いことを表しています。そして次世代省エネ基準※では、地域ごとにこのUA値の基準値が設定されています。
私たちの暮らす上越地域の設定区分は5地域。この5地域のUA値基準は0.87w/㎡・K以下となっています。今回、私たちが建築中の住宅は、それよりもはるかに性能の高い値(UA値=0.531w/㎡・K)。下の表で見ていただくとお分かりのように、この住まいの性能レベルは、上越地域の区分である5地域の基準より2ランク厳しい東北地域(3地域)相当の基準(0.56以下)をクリアする値。この性能差は、真冬の快適性が体感ではっきりと分かるほどに違いが出ます。(弊社の施工実績には、この他にもUA値=0.5w/㎡・Kを切る高い性能値の住宅も数多く存在しています)
※ちなみに、現在、国内で次世代省エネ基準をクリアしている既存住宅ですら、まだ全体の5%程度しか存在していません。
なお、この建物は、キノイエの標準的な断熱仕様(柱と柱の間にフェノールフォーム断熱材を設置)による性能値です。一般的に、高断熱住宅を標榜する専門的な住宅会社は、こうした通常の断熱施工に加え、付加断熱と呼ばれる追加断熱施工を施し、性能値を上げる努力をしています。それは当然、コストアップの要因になります。キノイエでも付加断熱施工は可能ですので、さらなる性能アップは十分可能ですが、まず、標準グレードで東北エリア基準をクリアする性能値となっていることをご理解いただければ、ここでの説明は十分です。
そして、この計算表は、数ある燃費計算表の中でもかなりシビアに表示されるように設定されているソフトウェアを使用しており、けして自社に甘くないデータを算出してきます。燃費計算ソフトの中には、工務店側になるべく都合のよいデータが表示されるタイプもありますが、このソフトは問答無用。私たち工務店側も非常に背筋の伸びるシロモノです(笑)この「建もの燃費」に関して、詳しくお知りになりたい方は、ぜひ私たちまでお問い合わせください。
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ZEH登録ビルダー認定
February 17, 2017
この度、株式会社カネタ建設は経済産業省の外郭団体である一般社団法人環境共創イニシアチブ(SII)が公募したZEH登録ビルダー(工務店)に認定されました。
以前のブログでも取り上げさせていただいておりますが、「ZEH(ゼッチ)」とは、Net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の略称です。これは「 住まいの断熱性・省エネ性能を上げること、そして太陽光発電などでエネルギーを創ることにより、年間の一次消費エネルギー量(住宅の冷暖房・給湯・換気・照明などのエネルギー消費量)の収支をプラスマイナス「ゼロ」以下にする住宅 」のことを指します。
ZEH仕様の住宅を建てようとお考えのお客様にとっての最大のメリットは、SIIに登録されたZEHビルダー(工務店)が設計、建築または販売することで、125万円の補助金を受けることができるという点です。
ただし、ZEH仕様といっても、各社によって考え方や仕様は千差万別です。ZEH仕様の住宅建設は、メリット・デメリットをよく検討された上で冷静に、そして慎重に選択されることを私たちはお勧めします。過去のブログ記事「本物のゼロ・エネルギー住宅はどれ?」にも触れておりますので、よろしければこちらもご覧ください。読んでいただければご理解いただけると思いますが、私たちは様々な選択肢の一つとして、ZEH対応の検討をお勧めしています。単に「ZEHは素晴らしい」「ZEHの住宅を取り組んでいる工務店は進んでいる」と、お客様に煽るような営業はしていません。
ZEH仕様の住宅を真剣にご検討の方は、詳しい内容や補助金等についてご説明させていただきますので、お気軽にご相談下さい。
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こんな日こそ
February 7, 2017
本日の上越地域はぐんと冷え込みましたね。日中気温は、上越市内で1~2℃、糸魚川市内で0~1℃、妙高市内は中心部で-2℃前後。上越市内の街なかは、非常に冷たい風に細かい雪が巻き上げられており、比較的寒さに慣れているこの地域の人でも、本日は「刺す」ように寒いと感じている人も多いでしょう。外に出かけるのが億劫になります。
さて、こんな日の上越モデルハウス塩屋新田の家の室内温度が気になるところ。なので、早速サーモカメラで計測。本日の室内はこんな感じです。
南面の大きな掃き出し窓側の床面温度も20℃以上をしっかりキープ。サッシ枠こそ若干温度が下がっておりますが、結露はありません。足元はもちろん、体感温度も非常に暖かいです。厚手のシャツ一枚でも肌寒さを感じることはありません。また、ガラリ部の温度は25℃前後ありますので、床下エアコンが効果的に機能しているのが一目でわかります。
キッチン周りの足元もご覧の通り。厚手のスリッパは全く必要ありません。
2階は、本日お客様との打ち合わせで使用中だったため、撮影のタイミングを失ってしまいましたが、基本的には1階との温度差は1℃程度しかありません。室内温度計は、21~23℃前後をキープ。エアコンは床下送風で、設定温度22℃。弱運転です。
ちなみに、この暖かさ、「新しい家ならみんな暖かいでしょ?」と思われた方は要注意。過去のブログ「建てた後に気付く大事なこと」を是非お読みください。「快適で省エネな家は注文しても簡単には手に入らない」という現実を少しご理解いただけるのではないかと思います。
外は刺すような寒さ。本日のような天候の日は、あまり出かけたくない日。しかし、本日のような寒さ厳しい日こそ、ぜひキノイエのモデルハウスに遊びにいらしてください。違いが分かる絶好のチャンスです。
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ブログダイジェスト(エコハウス編)vol.3(最終回)
January 21, 2017
昨日からの続きです。エコハウス編のブログダイジェストは、思ったよりコンテンツ量があり、3回シリーズとなりました。今回でいよいよ最終回。過去のブログ記事から高性能エコハウスと健康、住宅燃費、その他皆様の暮らしに関わる重要な情報について記載された記事のダイジェストです。インデックスから、気になった記事を見つけたら、ぜひクリックしてみてください。
November 12, 2016
断熱材の性能がいいのは当たり前。しかし、その施工精度次第でどのくらい性能が変化するのかまでご存知の方は少ないでしょう。ここでは、その施工精度について解説しています。 →記事はこちら
November 20, 2016
暖房を強めにしているのに、なぜか足元が寒い・・・そんな経験はございませんか?耳慣れない言葉かもしれませんが、多くの住まいで起こりやすい現象。冬の寒さが厳しいこの北陸信越地域で暮らす私たちにとっては、知っておかなければならない知識です。 →記事はこちら
November 25, 2016
もし、住まい選びに「お買い得」があるとすれば、それは単純な建物本体価格ではありません。見た目の安さに惑わされない、本物を見極めるための大切な判断基準について、ここでは解説しています。 →記事はこちら
November 28, 2016
ここに、A、B2つの家があります。ここで、問題です。皆さんは、どちらの家が暖かくて性能のよい家だと思いますか? →記事はこちら
December 20, 2016
まず、「パッシブハウス」は一体何者か?ということから、なるべく丁寧に分かりやすい解説を加えています。 →記事はこちら
December 21, 2016
“機能性の高いインナーを着れば、使い捨てホッカイロはいりません。家の中身をしっかりさせれば、快適は長持ちするのです。”・・・ここでは、家にまつわるそんなお話を交えてパッシブハウスについて解説しています。 →記事はこちら
December 22, 2016
「パッシブハウス」の解説最終回。ここでは、国内屈指のサッシメーカーをもつYKK株式会社様の肝入りで計画され、弊社が2015年11月に富山県黒部市で施工した「前沢パッシブハウス」の解説を中心にお送りしています。 →記事はこちら
いかがでしたでしょうか?3回シリーズとなりましたブログダイジェスト(エコハウス編)も今回で最終回です。最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。ここで紹介させていただいた記事の一つでも皆様の住まい選び、住まいづくりの参考になれば幸いです。
これからも皆様にとって有益かつ楽しい記事を投稿していきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。
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ブログダイジェスト(エコハウス編)vol.2
January 20, 2017
昨日からの続きです。過去のブログ記事から高性能エコハウスと健康、住宅燃費、その他皆様の暮らしに関わる重要な情報について記載された記事のダイジェストです。インデックスから、気になった記事を見つけたら、ぜひクリックしてみてください。
October 8, 2016
明確な根拠をもって家のナカとソトをしっかりと断熱できれば、内部は徹底して開放的な空間にデザインすることが可能となり、暮らし方にも様々な可能性が生まれてきます。玄関やホールが居間の一部になるだけでなく、床下や屋根裏も変化に富んだ内部空間になります。→記事はこちら
October 24, 2016
住宅の選び方で、これからますます生涯コストの差が大きくなります。住宅性能を上げることが将来に渡って多くのメリットをもたらすということについて、日本のエネルギー事情の変化を追いかけながら詳しく解説しています。 →記事はこちら
October 25, 2016
家の中、とりわけ入浴中にお亡くなりになる方の年間人数が、交通事故でお亡くなりになる人の約4倍近い数に上るという事実を皆様はご存知でしたでしょうか。「本物の安心安全な家を選ぶ」というテーマを、軽く見てはいけません。本物の高気密高断熱住宅を選ぶことは、単なる光熱費の削減だけではなく、医療費や介護費用などを含めたその後の生涯コストに大きく影響します。→記事はこちら
October 27, 2016
文字通りカビと温度と湿度と換気のお話です。住まいには健康を維持すべき適温と適正湿度が決まっているということ、そして、それを維持するためには、しっかりとした住宅の高気密・高断熱化とロスとムラのない計画換気が必要になります。しかし、現在、日本の多くの既設(ストック)住宅の9割以上は・・・ →記事はこちら
November 1, 2016
November 2, 2016
上記の続きです。引き続き、換気システムの専門メーカー株式会社マーベックス様のお話から。ここでも、家庭における空気環境がいかに映像も交えて分かりやすく解説しています。しっかりとした換気が出来ない家だと、1年間でどれだけのホコリを吸っていることになるかご存知でしょうか? →記事はこちら
November 3, 2016
東北・北陸地方を中心に世帯当たりの光熱・水道費の金額は高い傾向にあり、中でも新潟県は全国的にみても非常に燃費の悪い地域。なんだかとても損した気分になりますね。だからこそ、住まいの価格は見た目の安さではなく、「生涯価格」で比較し選ばなければなりません。 →記事はこちら
November 10, 2016
キノイエでは、新築住宅の気密試験を完成までに2回実施します。果たしてその数値は・・・? →記事はこちら
本日はここまでです。このダイジェストはあと1回で完結します。次回をどうぞお楽しみに。
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