がんばろう 糸魚川
December 26, 2016
開設以来、これまで毎日更新しておりましたキノイエブログでしたが、12月22日(木)の投稿依頼、しばらく更新が止まっておりました。楽しみにされていた皆様には、この場をお借りしてお詫び申し上げます。
もう既にご存知の方ばかりかと思いますが、その12月22日(木)、私たちの地元新潟県糸魚川市にて大規模な火災が発生しました。街なかの飲食店の火災に、折からのフェーン現象による強風が重なり、火元から海岸に向かっての144棟、約4万平方メートルが焼損するという甚大な被害に拡大していまいました。被災家屋の中には、新潟県最古の酒蔵として知られている加賀の井酒造様をはじめ、過去弊社にて建てさせていただいた多くの住宅、店舗も存在します。被害を受けられたすべての皆さまに心からのお見舞いの気持ち、そして何よりも被災された皆様が一日も早く平穏な生活に戻られることを願ってやみません。今はただ、地域一丸となって被災者の皆様への対応やケアなど、とにかく今できる限りのことをすべきと考え、本ブログの投稿を控えておりました。
既に、全国でのテレビ報道やSNS等により、この大規模火災の被災の状況が連日のように映像や写真で流れています。火災被害の状況を現地で目の当たりにしている私たちにとっては、その映像や写真が流される度に、そこにお住まいになっていたお客様や住民の皆様お一人おひとりの顔が浮かび、本当に胸が痛くなりました。
なので、ここでは、あえて被災現場の写真を掲載することは致しません。ブログ再開初日の本日の投稿では、火災後の元気な糸魚川市民の様子を写真を交えてご紹介したいと思います。
火災発生から2日後の12月24日(土)のクリスマスイブ、このまちで小さな希望の光ともいえる活動がスタートしました。その名も「がんばろう 糸魚川 プロジェクト」。立ち上がったのは、地元の若者を中心とする有志たち。きっかけは、連日の悲しいニュースや写真で埋め尽くされたフェイスブック投稿の中、一人の糸魚川市民の「がんばろう糸魚川!」という一言から。これに反応した人たちが立ち上がり、およそ1時間後には20名近い仲間が声かけ人の下に集まっていました。
声かけ人と共にリーダーを務めるのは、地元でペンションを経営し、地元消防団で消火活動にあたった岩崎智さん。折しも火災発生から2日後はクリスマスイブ。焼失した住まいには、小さなお子様たちもいます。「この火災でクリスマスも正月もないと、ふと思ったが、いや、そんなことはない!誰にだってクリスマスや正月はある!下を向いているばかりではいけない。」そう考えた岩崎さんは、プロジェクトの最初の取り組みとして、被災した子供たちにクリスマスプレゼントを届けようと企画しました。
SNSを通じた呼びかけに反応し、翌25日の午後には、総勢40名近い有志が集まり、早速子供たちへのメッセージづくりやプレゼントの手渡しの準備が始まりました。
ちなみに、プロジェクトリーダーの岩崎さんと弊社代表猪又とは過去十数年来、様々な地域活動を共にしてきた旧知の仲でもあったことから、このプロジェクトには代表猪又も参加。この日の夕方、自宅を焼失したご家族のお子様がいる避難先にチームメンバーがサンタとトナカイの衣装でプレゼントを届けにお邪魔しました。
プロジェクトリーダーを務める岩崎智さん(写真左端の全身サンタスーツの方)
この活動には、NHKをはじめ多くのメディアが関心を示し、同行取材が入りました。
今回の大規模火災により、今現在、SNSやネットの投稿記事は、悲惨な糸魚川のまちの様子を写した画像で埋め尽くされています。このプロジェクトを通じて、まずは糸魚川の元気な様子、明るく前を向いて歩き出している糸魚川市民の写真に塗り替えていきたいと考えています。
悲しみで下を向くのはもうおしまいです。地元糸魚川を拠点とし、上越地域で夢のある暮らし、まさに「最高の地元ライフ」を提供することをミッションにしている私たちカネタ建設・キノイエチームは、このプロジェクトの趣旨に賛同し、全面的に応援してまいりたいと思います。
糸魚川市の復興はこれからです。カネタ建設も行政や業界団体をはじめ、地元の様々な方々と連携し復興アクションに取り組んでいくことになるため、しばらくはキノイエのブログも毎日更新というわけにはいかないかもしれませんが、少しでも皆様に明るく前向きな情報を発信していきたいと思います。ですので、これからも引き続きこのブログをご愛顧、応援いただければ幸いです。
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解説「パッシブハウス」その3(最終回)
December 22, 2016
3回シリーズでお贈りした「パッシブハウス」の解説も本日が最終回です。
さて、ようやく弊社が昨年、富山県黒部市で施工した「前沢パッシブハウス」の話をしたいと思います。
設計は日本におけるパッシブハウスの第一人者でもある森みわ氏(キーアーキテクツ代表)。森みわ氏は、日本国内でパッシブハウスの普及啓蒙を推進する団体「一般社団法人パッシブハウスジャパン」の代表理事も務められております。そして、この建物の発注者(=お施主様)はYKK不動産株式会社様。つまり、国内サッシの大手メーカーであるYKK AP株式会社をグループに持つYKK株式会社が関与する特別な思い入れのある建物です。そして、その陣頭指揮をとったのは、グループ連結売上高7,400億円超、社員数4万4,000名を超える巨大組織のトップである吉田会長ということからもこの建物には並々ならぬ思いが込められていることが想像できます。
YKK吉田会長と森みわ氏との雑誌対談での出会いから始まったこの「前沢パッシブハウス」プロジェクト、実はこの業界においてはとても革命的な出来事でした。これまで日本の住宅の窓性能は世界的にみて非常に遅れをとっているとされてきました。しかし、3.11東日本大震災を契機に、前述した国内のエネルギー事情に対する不安と省エネ機運の高まりも合わせ、YKK AP社は弱点であった窓性能の強化に全社をあげて取り組むことを決断。その努力の結晶として登場したのが、「APW430」シリーズと呼ばれる高性能樹脂窓でした。ファスナーに始まり、アルミサッシが主力製品であった巨大企業が次世代標準に選んだ窓が、熱伝導率を極力低下させた「樹脂窓」ということ自体が非常に革新的であり、吉田会長率いるYKKグループが本気で世界に通用する窓をつくろうとした情熱がひしひしと伝わってきます。
そして、現在YKKが本社所在地としている富山県黒部市に建設されたのが、この「前沢パッシブハウス」なのです。前々回のブログ記事「その1」でも触れましたように、パッシブハウスはその段違いの高性能基準により、国内にはまだ10数件程度しか施工実績がない建物です。その中にあって、「前沢パッシブハウス」はいくつかの点で国内においてエポックメイキング的な位置づけの建物として業界から注目を浴びており、これまでにも数多くの建築関係者がこの建物に視察に訪れ、業界誌や住宅会社のブログ記事としても取り上げられております。
その大きな特徴は以下の2点です。
その1
【国産サッシを使用した日本初のパッシブハウス認定】
実は、日本国内でこれまで認定を受けたパッシブハウスには全て、海外製品の高性能木製サッシ等が使用されていました。つまり、これまではあまりの性能ギャップにより、国産サッシでは認定が取れないという事実がありました。しかし、この前沢パッシブハウスでは、前段で触れたYKK AP社が自信をもって世に送り出した高性能樹脂サッシ「APW430」(トリプルガラス仕様)を採用することで、国産サッシとして日本初となるパッシブハウス認定を受けた建物になります。このニュースは、業界に大きな衝撃を与えました。
その2
【気候条件の厳しい北陸エリアでの初のパッシブハウス認定】
認定された性能数値は、熱損失係数(Q値)=0.86(W/㎡K)、外皮平均熱還流率(UA値)=0.19(W/㎡K)、暖房負荷=15kwh/㎡・年という値になります。現在、日本の次世代省エネ基準で示されている北陸地域の性能値は、外皮平均熱還流率(UA値)=0.87(W/㎡K)以下、北海道基準までレベルを上げても0.46(W/㎡K)以下とされていますので、その性能差は歴然です。専門的な数値になりますので分かりにくいかもしれませんが、感覚的な表現でいうと「化け物」レベルの性能値です(笑)。どれだけ凄い数値であるかということを言葉で表すのは難しいですが、外気が0℃以下の環境でも、建物内に入った瞬間、その人の体温だけで室内温度が上がると聞いたら、その意味が伝わるのではないかと思います。それだけ、現在の日本国内の「高気密高断熱住宅」という基準が、世界レベルで見た場合にあまりにも説得力が薄いという事実に気付いていただければ、それだけでも皆様にとって大きな収穫になるのではないかと思います。
そして、ここで力説したいのは、その設計数値を現実に施工で実現することは非常に至難の業であるという点です。本体の断熱仕様も通常の住宅の施工レベルとは比較にならない高度な技術を要求されます。壁はフェノールフォーム80mm+セルロースファイバー200mm(東西)/240mm(北)がメインで、天井はセルロースファイバー300mmと断熱材の厚みとその収まりは通常の住宅建設とは比較にならない複雑さ。その上で非常に高レベルでの精度を要求されます。今回、前沢パッシブハウスの隙間相当面積(C値)は0.1㎠/㎡でした。これは、40坪の家に換算するともはや切手1~2枚分程度の隙間、つまり、ほぼ「隙間なし」と呼べるレベルの施工精度です。私たちカネタ建設の技術力が問われるデリケートな部分でもありましたが、建築スタッフたちの努力により、見事に設計の要求レベルに応える建物として完成させることができたことで、YKK AP社をはじめとする関係者の皆様より非常に高い評価をいただくことができました。(このことが、現在YKK様よりK-TOWN二期工事にて社員寮6棟同時施工を任されるきっかけにもつながっていると思います)
YKK APが社のプライドをかけて挑んだ日本初オール国産サッシ使用、かつ気象条件の厳しい北陸エリア初のパッシブハウス認定という、前例のない住宅建設は、絶対に失敗が許されないという点で、同時に弊社の社運を賭ける案件でもありました。設計の森みわ氏曰く「まるで三輪車のメーカーが、いきなりF1の設計図を渡されて作ったみたいね(笑)」と表現。それだけに、このパッシブハウスの成功は、私たちにとって大きな転換点となりました。この建設に至る過程で、上越地域でいちばん最初に省エネ建築診断士の資格を4名同時に取得するなど、カネタ建設の建築スタッフは、温熱環境に関する知識レベルを飛躍的に向上させ、また前例のない高度な施工経験を通じて、地域の高性能エコ住宅を推進するトップランナーとしての確かな手応えを得ることができました。
この成功の裏には、多くの関係者の皆様の支援があります。吉田会長をはじめとするYKKグループの多くの関係者の皆様、森みわ代表、青山さんをはじめとするキーアーキテクツの皆様、そして、きっかけをつくっていただいたオーガニックスタジオ新潟の相模社長・・・他にもここではご紹介しきれないほどの素晴らしいご縁と、挑戦するチャンスを与えて下さった多くの関係者の皆様に、あらためてこの場をお借りして心から感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。
3回に渡り解説してまいりしました「パッシブハウス」に関するブログ記事、最後までお読みいただきありがとうございました。これから住まいづくりを考える皆様にとって、少しでも知っておいて損をしない内容の情報をお伝えしたつもりですが、分かりにくい点もあったかもしれません。このブログでは、これからも、時々こうした住宅の性能知識や、住宅業界の真実の部分をお伝えすることで、皆様のお役に立てればと考えています。
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忘年会
December 19, 2016
先週末は、焼山温泉清風館様にてカネタ建設の忘年会でした。当日の模様を写真ダイジェストでお届けします。
カネタ建設では、新年会に始まり、アンコウ会、花見会、納涼会など、ほぼ2ヶ月に1回のペースで全体の懇親会を開催しています。忘年会はその名の通り今年最後の懇親会。運営は会社内に組織されている互助会幹事の皆さんによって毎回様々な企画が催されます。
今回は、役員幹部の挨拶を極力省略し、その分、くじ引きによって乾杯のご発声役を決めるというスリリングな設えに・・・
見事その当たりクジを引いたのは・・・
この企画主旨にぴったりな人物が当選!昨年入社、今年二級建築士に合格したばかりの建築部Nさん。まさに今年のラッキーガール賞。
本人曰く「なんだか仕組まれたような気が・・・」。いえ、決してそのようなことはありません。まさにクジ運がいいとしかいいようがありません(笑)
今回の忘年会は総勢50名以上が参加!介護事業の拡大等、年々スタッフも増えており、非常に賑やかな宴席となりました。
こう見えて、実はとってもナイーブで優しい土木スタッフ。
若手土木技術者M君のお悩み相談会。相談内容もいろんな意味で若々しい(?)が故に先輩たちにイジられています(笑)
時間の経過と共に、当然このような光景も・・・
建築、不動産、土木、介護など様々な分野で活躍する個性豊かな仲間たちが一堂に会するカネタ建設。一人ひとりにきらりと光る才能があり、それが化学反応を起こして新しい取り組みが生まれるのですが、そのきっかけは、こうした普段からのコミュニケーションによって育まれている面がとても大きいのです。時代の流れにより、社内で飲み会をほとんどしなくなったという会社も多くなったようですが、日々の交流を通じて家族のようなつながりをもつことは、仕事においても人生においても大きな財産になると信じています。
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この道半世紀
December 18, 2016
昨日は、糸魚川市内で新築住宅の上棟式でした。
前日までのあいにくの降雪と当日の雨により、恒例の「餅まき」が実施できるか心配されましたが、見事にその時間までに雨が止みました。いつもながら本当に恵まれているなぁと感じるこの頃です。
餅まきには、近隣の皆様が大勢拾いに来てくださいました。お集まりいただきました皆様に心より感謝申し上げます。
さて、本日ご紹介する主人公は、長年カネタ建設の高い木造技術を支えてくれている丸山棟梁です。
丸山棟梁は、いよいよ来年でこの道なんと50年!まさに半世紀に渡って家づくりに携わってきた最長老。カネタ建設の創業者の時代からずっとお付き合いいただき、弊社の歴史そのものをよく知っている名棟梁。現在は、カネタ建設の安全衛生協力会「三丸会」の会長も務めていただいています。
その丸山棟梁が、この日の上棟式の開始直前、当時のことを少しだけ語ってくださいました。丸山棟梁がまだ駆け出しの大工であった当時、仕えていた棟梁の事情により大工組織が解散することになったことで、多くの仲間たちがその後の道をどうすべきか悩んでいた矢先、当時のカネタ建設創業者である猪又匤(いのまた ただし)より「私たちが仕事を創るから」と独立を促され、棟梁としての道へ踏み出したのがきっかけだったのだそうです。その当時のいきさつを懐かしく振り返りながら、「こうして三代に渡ってお世話になることができて、本当に感無量です」と現代表猪又に感謝の気持ちを伝えている棟梁の目頭からは一筋の熱い涙が伝っているのがとても印象的でした。
私たちの家づくりは、私たちだけの力では成立しません。そこに、素晴らしい人格と理念、そして技術を兼ね備えた職人たちの支援と協力があってはじめて成立します。そしてその関係は、一朝一夕で作られるものでもなければ、資金力でかき集められるものでもありません。景気の良い時も悪い時もお互い切磋琢磨と支え合う関係を重ねることによって信頼関係が深まり、その経験の積み重ねこそが究極の品質とコストバリューを生み出していると考えます。
あらためて、創業83年の歴史と、その間に実に多くの人のご縁に恵まれてきたことに感謝の気持ちを強くした上棟式でした。
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BURTON(バートン)ショップ
December 17, 2016
米国バーモント州バーリントンに本社のあるスノーボードの名門ブランド「BURTON(バートン)」。今月3日、長野県白馬村にある白馬五竜スキー場のベースセンター「エスカルプラザ」に新設オープンした季節限定ショップ「BURTON HAKUBA GORYU」。実は今回、こちらの店舗のデザイン・設計・施工を弊社カネタ建設にて担当させていただきました。
このお話は、企画・広告宣伝を担当する広告会社さんを通じて、弊社に相談がありました。「地域の特性に合わせてデザインしてほしい」というバートン側のオーダーを受け、カネタ建設の設計スタッフのアイディアにより、杉板を多用した山小屋風のデザインにまとめてみました。
季節限定オープンのショップですが、デザインは全てアメリカ本国のバートン本社にて監修が行われます。したがって、今回の店舗デザインはバートン本社が承認した正真正銘カネタオリジナルです。
テナントビルの構造柱を円柱で囲い、そこに本物の杉の皮を貼り合わせるなど、ちょっとした遊び心も。
キノイエの母体であるカネタ建設では、本社所在地が糸魚川市という立地特性もあり、糸魚川市を中心に、近年は長野県白馬村や富山県黒部市など、3県をまたぐ半径約50~60㎞圏内の近隣エリアにて様々なジャンルで建築の仕事の依頼をいただいており、住宅関係に留まらず、飲食・物販他店舗関係、事務所・社員寮関係、工場関係、医療施設、その他美術館や温泉・宿泊施設等とその範囲は非常に多岐に渡っています。これこそがキノイエの建築技術革新、発想の柔軟性や様々な趣向やオーダーをもつお客様への対応力の源泉となっています。
白馬美術館(長野県白馬村)
前沢パッシブハウス(富山県黒部市)※世界最高レベルの高性能断熱住宅「パッシブハウス」国内12棟目 北陸エリア初の認定(設計:キーアーキテクツ)
ちょっと話は変わりますが、創業1520年、実に490年以上の歴史を誇る羊羹(ようかん)で有名な老舗 「虎屋」には、「伝統とは革新の連続」という格言があります。室町時代に創業した和菓子の老舗でありながら、いつの時代も伝統の技術に新しい感覚を盛り込み、最良の原材料を使用して最高の品質の和菓子を作ることに傾注してきました。そして、今や海外出店や、和と洋の垣根を超えたカフェをオープンするなど、その経営は実にしなやか。単なる懐古主義や保守主義ではなく、「進取の精神」を持ち続けている点に、本物として輝き続けるヒントがあるのではないかと思います。
私たちの会社の歴史は創業から83年。住宅会社の歴史としてはとても古い部類ではありますが、それでも虎屋さんの6分の一程度の歴史しかありません。私たちは虎屋さんを見習い、家づくりにおいても果敢に挑戦と革新を続け、いつも時代にもお客様のニーズにしなやかに対応できる本物の住宅会社でありたいと考えています。
昭和8年の創業から十数年ほど経過した昭和20年代の頃のものと思われる当時のカネタ建設(当時の名称はカネタ猪又材木店)の写真。
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異才?
December 11, 2016
弊社代表猪又の次女たまきちゃん(小2)が描いた理想の住まい。
贅沢に2つのソファが配置してあり、奥には理想の勉強机と憧れのロフトベッド。ダイニングテーブルには大好物のハンバーグ。ちなみに、ワインに見える飲み物は「充実野菜」シリーズの「紫」だそうです(笑)
そして、何よりもこの絵の斬新なところは、この部屋が液晶テレビの背面越しのアングルで描かれているところ(笑)子供の感性には無限の可能性を感じます。
将来は、世間をあっと驚かせるような設計士になるかもしれません。
代表猪又の4人の子供たち。左から2番目が今回の主役、次女のたまきちゃん(小2)
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学び合う工務店仲間
December 9, 2016
昨日は、富山県高岡市にある同業の住宅会社様にお邪魔しました。注文住宅系工務店と関連業種の若手経営者同士による小さな情報交換会ということで、遠くはなんと山口県からの参加メンバーもいます!
参加企業はお互いの会社で課題になっていること、あるいは成功事例などを皆で真剣にシェアし合います。エリアが競合していない会社同士ですので、地元ではなかなか話せない悩みなども本音で話し合うことができます。
勉強会は半日たっぷり使って行われました。それぞれの地域で一番店を目指し、様々な挑戦を続けている非常に意欲的な工務店経営者仲間の集まりで、お互いに得意分野を持ち、刺激し合い尊敬し合える関係。こうして全国で頑張っている仲間たちとのご縁をいただけること自体、本当に幸せなことだと思います。「ここで学んだことをしっかりと自分たちの地元のお客様に還元しよう」そんな決意を再確認した日でした。
お昼は富山名物のブラックラーメンを皆で堪能。弊社代表猪又(45)以外のメンバーは全員30代。皆さん、チャーハンセット(+餃子)までペロリ。向上心も旺盛なら食欲も旺盛。猪又代表曰く「もう自分が若手ではないことを痛感した…」とのこと(笑)
また、この日はちょうど、高岡の工務店が手掛ける住まいの上棟の様子も見学することができました。きれいな現場、マナーの行き届いた気持ちのいい職人の皆さん、厳選された上質な材料など、その会社の心根が反映された素晴らしい現場でした。
そして、夜も大事な情報交換の場。お互いに胸襟を開いて本音トークをぶつけ合うことで、その絆はさらに深まります。この日は勢い余って○軒のハシゴでした(笑)この日ホスト役を担っていただいた高岡の会社さんに心から感謝申し上げます。
工務店経営は独りよがりであってはいけません。そして時代の変化は速く、これまでの成功体験が「足かせ」に変わることもあり得ます。歴史が長く技術や実績を自負する工務店こそ、謙虚であることが大切です。常に学ぶ姿勢を失わない・・・全ては住まう人の幸せのため、変化することを恐れずに前進してまいりたいと思います。
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商標登録その2
December 8, 2016
先日のブログ記事「商標登録」に続き、またまた商標登録のお知らせです。
今度は「小さな邸宅。」の表記が正式に商標登録されました。
「小さな邸宅」という言葉には、キノイエの核となる「コンパクトでハイクオリティ、かつコストバランスのいい住まい」というコンセプトを短い言葉で表現したコピーです。「邸宅」という言葉だけですと、なんとなく「大きな豪邸」をイメージしますが、そこに「小さな」という相反する表現を加えることで、上品ではありつつもどこか奥ゆかしさ、言葉にして「足るを知る」といったような品性を与えることができます。また、それがそのまま住まう人の暮らしぶりや人柄にまで想像が膨らんでもらえたら・・・という思いもありました。しかも、意外にもこの表現はこれまでどこにも使われていなかった組み合わせ。私たちはこの言葉を大切にしたいと考え、この度商標登録を申請いたしました。
実は、この商標申請、一度審査の段階で「一般的な表現」として受理されませんでしたが、上記のような私たちの思いを熱く説明させていただいたところ、この度の承認という結果を得ることができました。私たちの紡ぐ言葉一つひとつには家づくりに対する私たちの理念と強い思いがあります。そこに共感の輪が少しずつ広がっていくことを願いつつ、日々の仕事に打ち込んでまいりたいと思います。
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方針発表会
December 7, 2016
本日は、カネタ建設全社の2016年度下期方針発表会でした。
カネタ建設の方針発表会は、毎年半期に一度(6月・12月)開催され、全社の各部門代表者による前半期の反省と課題抽出、そして後半期の方針と行動目標を全社員で共有するとても重要な場。この形式になって、今回で26回目。ですので、今年で13年目を迎える非常に歴史ある発表会です。
私たちの仕事のベースは、こうしたちゃんとした組織で様々な研鑽を積んでいますよ・・・なんて、たまにはこんな感じでお伝えしておいた方がいいかな?と思っての投稿です(笑)
私たちキノイエチームもしっかりと前期の反省と下期の方針発表をさせていただきました。キノイエは、今年6月に産声を上げたばかりのブランドですが、グランドオープン当初より非常に大勢のお客様にご来場いただきました。多くの反響をいただきながら、もちろんいくつかの反省すべき点も含め、様々な気づきがあり、都度やり方等の軌道修正を図りながらの半年間でした。しかし、この間に得た経験から今私たちがやらなければいけないこと、お客様にとって必要なことがとてもクリアになりました。下半期がスタートした12月からの役割分担も明確になり、チームとしての動きもより機動的になるのではないかと期待しています。
ちなみに、弊社の方針発表会では、全ての人の発表に必ずスタッフから意見・質問が活発に飛び交い、最後は代表猪又による質問や講評が入ります。
昨年入社の新人だった長﨑さんも今回は既に発表者。ちなみに、この度、見事二級建築士に合格しました!成績優秀です。そして、これからは、一人のプロ建築士として社内外の厳しい目にさらされていきます(笑)
カネタ建設は、住宅建築に留まらず、土木事業、不動産事業を含めた総合建設業+介護事業をもつ糸魚川市唯一の暮らし解決ワンストップサービス企業。
「ライフケアおれんじ」というサービスブランドで展開中の介護事業部の発表では、居宅介護、訪問介護、介護タクシー、家政婦紹介、福祉用具販売レンタルの他、昨年8月に新規開設した運動認知機能型デイサービス「らっくねす」の順調な事業経過の発表もありました。らっくねすは、上越地域で唯一「卒業」を目標に掲げた半日型デイサービス。上の写真は、脳梗塞による麻痺を抱えて入所されたご利用者様が、約1年間の通所による様々なトレーニングを通じて、麻痺の軽減と歩行機能の改善、そしてなんと、麻痺部分の筋力回復という奇跡的な改善効果を見せた内容についての担当者からのプレゼンの様子です。地域の健康寿命を延ばすことを通じて社会に貢献することを最大のミッションとする事業で、社員みんなの注目を集めていました。
方針書は、発表者だけでなく、全ての社員が個人目標に落とし込んだものを作成し、毎回一冊の方針書にまとめられます。個の努力と研鑽の集積が会社の力になります。長い年月を経て、少しずつ進化を遂げながら、社員みんなのスキルアップを重ねてきました。この方針書は、弊社にとって重要な虎の巻でもあり、かけがえのない財産であります。
毎回最後はこうして参加者全員で記念撮影。ちなみに、この他にもこの場には参加していませんが、様々な現場で活躍している社員たちも。自画自賛になりますが、大勢の優秀なスタッフが英知を結集することで、様々なアイディアと解決方法、そして実行力が生まれてくる素晴らしい集団です。これからも現状に満足することなく、常にお客様目線で新しい挑戦を続け、地域の皆様に感動を与えるキラリと光る会社に成長してまいりたいと思います。
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『ハウジングこまち』原稿最終チェック
December 6, 2016
今月発売予定の新潟県内の住宅雑誌『ハウジングこまちVol.23 2017冬・春号』の最終原稿チェックを行いました。
今回、「お宅拝見」ページ並びに会社紹介ページの合計4ページに渡ってキノイエの紹介が入ります。「お宅拝見」ページでは「平牛の家」が登場します。
こまち編集部さんでまとめていただいたお宅訪問記と会社紹介のページとじっくりにらめっこ。今回初めてキノイエの記事として掲載されるので、思いが強い分、かなり細かい部分まで代表猪又の細かい指摘・補足のペンが入ります。
入れてほしいキーワードが次から次へと出てくるため、それをまた短い文章にまとめるのが一苦労。限られた文字量ですので、最後はまた、こまち編集部さんのお力によって文章のブラッシュアップが行われます。こまち編集部の皆さん、ギリギリまでお付き合いいただき本当に申し訳ありません。そして、いつもご支援いただきありがとうございます。
『ハウジングこまちVol.23 2017冬・春号』は今月下旬の発売予定です。どうぞお楽しみに!
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