あえて困難に挑戦した雪月花の内装
January 11, 2018
以前も話題に取り上げたことのある「えちごトキめきリゾート雪月花」。沿線風景の新しいシンボルになってほしいという設計者の思いから真っ赤な銀朱色に染め上げられたボディが印象的なこのリゾート列車は、わずか2両編成(定員45名)。妙高山や焼山、日本海などの絶景を楽しんでもらえるよう、天井まで伸びる日本最大級の側窓と床高を備え、お客様に今まで見たこともない車窓を提供し、地元の厳選食材を使用した車内食も合わせ全国で話題となっています。
日本海や妙高山を一望できる1号車のテーブルや壁に用いられているのは、越後杉。さくらラウンジの壁はカバザクラ。2号車の家具や壁には、こげ茶色のブナが用いられています。それぞれ昔から雪国新潟の家屋や寺社仏閣などにも使われてきた越後杉、日本三大夜桜の一つとされている高田公園の桜、妙高市などのブナ林といった新潟のシンボルとなる木をイメージしています。
実は本物の木を車両に用いるのは、技術的・法規的に極めて困難な挑戦。国土交通省の省令で鉄道に関する技術基準の第83条の第3項に「旅客車の車体は、予想される火災の発生および延焼を防ぐことができる構造および材質でなければならない。」と規定されており、解釈基準の中に要求される燃焼性(不燃性、極難燃性、難燃性)が部位ごとに定められています。
しかし、雪月花の設計者であるICHIBANSENの川西康之氏は、あえて地元にちなんだ本物の木を内装に使用し、地域の魅力を視覚と手触りで楽しんでもらうことで、車窓の美しい自然の景色にさらなるストーリー性を乗客の皆様に伝えようと試みたのです。コストをかけ、特殊な不燃処理を施し、幾度にもわたる国交省規定の厳しい耐火試験をクリアした天然木のテーブル材や壁材はライターの火を近づけても焦げ目すら簡単にはつきません。
ちなみに、越後杉をふんだんに使用した1号車のデザインにご注目。上越地域に広がる春の菜の花、秋の田園の稲穂の美しい風景と調和するような黄色い座面の色と越後杉の組み合わせ、どこかで見たような・・・!?
そう、キノイエの「塩屋新田の家」に使われているオリジナルベンチシートもまた、越後杉と稲穂色の組み合わせが美しいデザインとなっています。単なる偶然ですが、インスパイアされている源泉は、この地域らしさという面で共通しているのかもしれません。
私たちもまだ利用したことがない雪月花。少々お高いですが、いつか乗ってみたいと思います。
|上越・糸魚川・妙高の注文住宅工務店|新築・リフォーム|自然素材の木の家|高性能エコハウス|小さな邸宅|キノイエ|カネタ建設|
新年会
January 9, 2018
先日のブログでも触れておりましたが、弊社の業務が本格始動した1月5日(金)は、天津神社での安全祈願祭の後、恒例の新年会を開催いたしました。当日は弊社スタッフを含め、上越・糸魚川地域の協力業者の皆様にお越しいただき、総勢100名を超える盛大な新年会となりました。
弊社代表猪又の年頭挨拶から始まる大宴会は、なんと正午スタート。乾杯と同時に一気に盛り上がります。
長年の文化なのかもしれませんが、弊社の宴会は、他の建設会社と比べて本当にかしこまらない宴会。建築、土木に関わらず、すべての業種の皆さんが入り混じってとことん話し倒す楽しい雰囲気。普段仕事で直接交わらない人同士もここでは「お酒の同志」になります(笑)
弊社の古い歴史を知る元役員のカツオさん(下の写真)。特にこの方は、お酒を心の底から美味しそうに飲む「酒の神」(笑)いつもにこにこ楽しそう。最近はちょっとお酒に弱くなってます(笑)
2時間ほどでお開きになった後も、なんと宴会場内の1フロアを降りた大広間で二次会に突入。これもまた長年続く文化です(笑)
気が付けば夕方近くまで楽しく杯を交わした皆さん。この後、糸魚川市内の街に繰り出して延長戦に突入された方も多かったようです(笑)
|上越・糸魚川・妙高の注文住宅工務店|新築・リフォーム|自然素材の木の家|高性能エコハウス|小さな邸宅|キノイエ|カネタ建設|
安全祈願祭
January 7, 2018
先日の5日は弊社の仕事始めでした。弊社は毎年恒例、天津神社での全社安全祈願からスタートします。
天津神社は12代景行天皇の御代の創設とされる古い神社。春の大祭(けんか祭り)で奉納される舞楽は国の重要無形民俗文化財に指定されています。そんな天津神社は糸魚川市の中心部にあり、カネタ建設の本社から歩いて数分のところにあります。
この安全祈願祭では、カネタ建設本社、上越支店の他、介護事業所である「ライフケアおれんじ」並びに「らっくねす」等、それぞれの事業所の一年間の無事故無災害と事業の成功、そして全従業員の今年一年間の健康を祈念して毎年行われています。
そして、この日は正午から協力業者の皆様をお招きしての新年会。こちらの様子もご後日ご紹介できればと思います。
|木の家の設計|自然素材の家づくり|上越・糸魚川・妙高の注文住宅|高性能エコハウス|キノイエ|小さな邸宅|最高の地元ライフ|
新年あけましておめでとうございます
January 4, 2018
新年あけましておめでとうございます。
旧年中はみなさまにご愛顧いただき、本当にありがとうございました。心より厚く御礼申し上げます。
昨年暮れのブログにて、「ブログは年末年始休業の間も不定期に更新されるかもしれませんので、お楽しみに」と書いたものの、今年のお正月三が日は、大変申し訳ありません・・・しっかりオフとさせていただきました(笑) 弊社の始業は1月5日(金)ですが、当日は安全祈願祭並びに新年会の為、正式な通常業務は、1月9日(月)からとなります。ブログは本日よりゆるゆると再開していきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
さて、皆様、今年の年末年始はどのように過ごされましたか? 弊社スタッフもそれぞれに、旅行、地区の新年行事、スポーツイベント、ご家族の実家への里帰り、寝正月など様々に余暇を満喫させていただきました。ちなみに、弊社代表猪又の元日朝は、恒例の地元水前神社の元旦祭からのスタートです。
2017年を振り返ると、昨年の糸魚川市は、駅北大火という大きな災害からの船出となった一年。水前神社は、この地域の度重なる水害を収めてきた守り神として古い歴史をもつ神社ですが、この度のような大火が二度と起こらないこと、そして一日も早いまちの復興、そして生活の再建が実現できるようにと祈願させていただきました。
そして、今年もたくさんのお客様と出会い、ご家族お一人おひとりの丁寧で幸せな暮らしを実現するお手伝いができることをスタッフ一同楽しみにしています。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
____________________________
※なお、1/5(金)は、全社安全祈願祭&新年会の為10:00以降不在となります。
1月9日(火)より通常営業致します。
____________________________
[お電話でのお問合せ]
0120-696-711 (カネタ建設キノイエ係)
|木の家の設計|自然素材の家づくり|上越・糸魚川・妙高の注文住宅|高性能エコハウス|キノイエ|小さな邸宅|最高の地元ライフ|
本物の安心・安全で2018年も
December 28, 2017
今年も残すところあと僅かとなりました。
モデルハウス休館日初日の昨日27日(水)は、床フローリングの全面メンテナンスとして、自然塗料の塗り直し作業を行いました。
以前のブログでもご紹介していますが、キノイエに使われている無垢の杉フローリングは、「キヌカ」という塗料を使用しています。オイル系の自然塗料の中でも、100%天然成分で構成される安全性抜群の素材。主成分はお米(ぬか)が原料。「赤ちゃんが舐めても大丈夫」というのが最大の長所です。
そして、キヌカは浸透性塗料。表面に塗膜を作らないため、木の呼吸を失うことなく、木の香りや質感を保ったまま調湿作用を維持することが可能です。また、アルコールや石油・油脂工業などで物質を溶かすのに使われる液体である溶剤を一切使用していないので、塗装直後でも室内に臭いが残らず、換気も不要となるのが他の多くの自然素材系住宅とは大きく異なる点です。
木目が際立ち、木になじみやすくしっとりと仕上がる100%天然塗料。無垢材の特徴を失わず裸足で暮らす日本人の生活に最適な素材をキノイエでは厳選して使用しています。本物の安心・安全を追及した結果の選択です。
ちなみに、床材の表面処理剤は、樹脂系も含め、住宅会社によって実に様々な種類が使用されています。自然素材の家に使用される「自然塗料」も種類と性質は様々。詳しくは、過去のブログ「無垢の床~表面処理の違い」にて解説していますのでそちらをご参照ください。
さて、弊社事務所(糸魚川本社・上越支店は、明日29日(金)より1月4日(木)までの間、年末年始の休業に入らせていただきます。
また、それに先立ち、上越モデルハウス「塩屋新田の家」は、誠に勝手ながら昨日27日(水)より1月8日(月)までの間を休館とさせていただきました。1月9日(火)より、リフレッシュした姿で皆様をお迎えしたいと思いますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。。
一年間、ありがとうございました。また2018年もどうぞよろしくお願いいたします。
・・・ブログは年末年始休業の間も不定期に更新されるかもしれませんので、お楽しみに(笑)
____________________________
[お電話でのお問合せ]
0120-696-711 (カネタ建設キノイエ係)
____________________________
1月9日(火)より通常営業致します。
|木の家の設計|自然素材の家づくり|上越・糸魚川・妙高の注文住宅|高性能エコハウス|キノイエ|小さな邸宅|最高の地元ライフ|
新人さんいらっしゃい(後編)
December 26, 2017
遅くなりましたが、今月16日のブログ記事「新人さんいらっしゃい」の続きです。弊社に来春入社予定の建築女子Iさんが先日2日間の入社前研修で製作に取り組んだ住宅模型の出来栄えはいかに・・・?
建築系の学科にて模型製作の実習経験を積んでいたIさん、手際が非常によく・・・
完成です。限られた時間の中で、しっかりと2作品仕上げてくれました。しかも、渡した図面から様々な想像を巡らし、指示になかった植栽の配置や車の製作まで考えてくれていました。技術や知識ではなく、喜んでもらいたいという気持ちから生まれる行動には、人の心を動かす何かがあります。
人生の中で、自分が携わった何かでお客様に感動を与えられることができるとしたら、これほど幸せなことはないのかもしれません。私たちの仕事には、そういう喜びが随所にあります。来年春に新しく入社されるIさんにも、一日も早くそんな喜びを味わってもらえたらと思います。
|木の家の設計|自然素材の家づくり|上越・糸魚川・妙高の注文住宅|高性能エコハウス|キノイエ|小さな邸宅|最高の地元ライフ|
素敵なイブを
December 24, 2017
みなさん、本日のイブはどのように過ごされましたか?
ご家族での旅行、お買い物、仲間でパーティー・・・それぞれの休日を楽しまれたことと思います。また、今夜は、お子さまたちにとっては、ちょっと眠れない特別な夜。それぞれのご家庭に素敵なサンタさんがやってくるといいですね。
今年3月に新しくオープンした富山県美術館にて
みなさんにとって素敵な聖夜でありますように。
|Merry Christmas|自然素材のデザイン住宅|省エネ・パッシブ設計|上越・糸魚川・妙高の注文住宅|高性能の木の家|キノイエ|小さな邸宅|最高の地元ライフ|
大火から1年(2)
December 23, 2017
糸魚川駅北大火から1年。現在被災地の駅北中心市街地では、少しずつ復興の槌音が聞こえ始めています。
先日は、弊社と協力業者会「三丸会」による現場の安全衛生マナーパトロールが行われ、ちょうど弊社で再建のお手伝いをさせていただいている住宅新築工事の上棟現場他が対象となりました。
この現場はちょうど被災された2世帯のお施主様が隣同士で近しい時期に弊社で再建工事を開始させていただいていました。
被災エリア並びにエリア外も含め、被災住宅の再建工事にあたっては、看板もしくはシートに「がんばろう糸魚川‼」の統一スローガンが書かれています。これから少しずつこのエリアにこの「がんばろう糸魚川‼」の看板が増えていくことになるでしょう。
一日も早く、このまちにかつての賑わい、いやそれ以上の賑わいが戻ってくることを願っています。
|糸魚川市駅北大火から1年|自然素材のデザイン住宅|省エネ・パッシブ設計|上越・糸魚川・妙高の注文住宅|高性能の木の家|キノイエ|小さな邸宅|最高の地元ライフ|
大火から1年
December 22, 2017
市内中心部の家屋147棟を焼失させた糸魚川駅北大火から本日でちょうど1年が経過しました。この日、糸魚川市では「糸魚川市駅北復興まちづくりシンポジウム2017」が開催されました。
「カタイ絆でよみがえる 笑顔の街道 糸魚川」という副題が記されたこのシンポジウム、オープニングは地元糸魚川幼稚園の児童さんたちによるかわいらしい太鼓の演奏から始まりました。
司会進行は、地元出身のフリーキャスターで糸魚川ジオパーク大使でもある伊藤聡子さん。第1部では、大火にあたり多大な支援をいただいた皆様に対する市長表彰の後、「駅北大火から私の1年」をテーマに、大火を経験した3名の市民の方より当時の様子から現在までの1年とこれからについて語っていただきました。
最初に語っていただいたのは、江戸時代末期文化文政の頃の創業で195年の歴史を持つ純日本料理店「割烹鶴来家」の専務取締役の青木資甫子さん。続いてマイクを持ったのが、新聞配達店を経営する有限会社ニックひろせの取締役社長 本間寛通さん。お二人ともこの度の大火でお店を全焼してしまった被災者。しかしながら、鶴来家の青木さんは、すぐに自宅に仮設店舗を立ち上げ、「えちごトキめきリゾート雪月花」への料理の提供を1月から開始。ニックひろせの本間さんは、なんとお店を全焼しながらも被災翌日からも新聞配達を切らさずに継続するという、再開への情熱にあふれた素晴らしい人たちです。また、本間さんは糸魚川青年会議所のメンバーとして、この度の糸魚川復興支援ミュージカル「オデュッセイア外伝 未来へつなぐために」の企画に関わり、自らも演者として舞台に立っています。糸魚川の復興を支えるのは人の情熱であるということを、お二人の話を聞きながらあらためて考えさせられました。
そして、最後にお話しいただいたのは、被災エリアに隣接していた糸魚川小学校の渡邉寿敏校長先生。火災発生当時の学校の様子と、その後の生徒たちと被災商店街との関りについての説明がありました。糸魚川小学校は数年前から地域学習として、中心市街地の商店街に足を運び、地域の魅力を見つけるフィールドワークを継続してきました。今回の被災にあたり、「何かできることを」と考えた糸魚川小学校は、焼け残った商店街の八福神のすす落としやまちの復興の願う絵馬の寄贈など様々な取り組みを子どもたちと共に行ってきました。「子どもたちには、火事の記憶よりも、このまちの復興に関わったという記憶を残してもらいたい」という渡辺校長先生の言葉がとても印象的でした。
第2部は、特別講演として「えちごトキめきリゾート雪月花から、まちと地域へ」と題し、雪月花のデザイナーである川西康之さんより、これからの復興まちづくりに不可欠な住民や地域が主役のまちづくりについての非常に興味深いお話しがありました。こちらの内容については、また別の機会に少し触れたいと思います。
そして、閉会セレモニーでは、こども消防隊の発足式、被災エリア及び近隣住人を中心に大人と子どもで組織された「駅北火の用心夜回り隊」の出発式等が行われました。
また、このシンポジウムの後、夕方は駅北被災地につくられた賑わい創出広場にて、「復興イルミネーションプロジェクト」として「まちづくりらぼ」の皆さんが中心となって市民有志の手によって設営された手づくりのイルミネーションの点灯式が行われました。
駅前アーケードも市内企業や関係者の協賛によってイルミネーションが点灯。これからの1年はいよいよ糸魚川のまちが本当の復興へと力強く前進する1年になるのではないかと思います。
がんばろう糸魚川!!
|糸魚川市駅北復興まちづくりシンポジウム|自然素材のデザイン住宅|省エネ・パッシブ設計|上越・糸魚川・妙高の注文住宅|高性能の木の家|キノイエ|小さな邸宅|最高の地元ライフ|
よく飲みよく語らう
December 21, 2017
今年も残すところあとわずかとなりました。そして、昨年発災した糸魚川駅北大火より1年が過ぎようとしています。月日の流れは本当に早いものです。
そんな中、昨日は弊社の今年最後の定例部門長会議が行われ、終了後に部門長みんなで忘年会を開催しました。
この度の糸魚川駅北大火で全焼被災された新潟最古の造り酒屋で現在工場を再建中の「加賀の井酒造」さんが富山県黒部市の銀盤酒造さんの設備で造った『純米大吟醸生原酒・しぼりたて』を今月5日より出荷されていましたので早速入手。懇親会の席では、みんなで加賀の井酒造さんの完全復活を祈念しながら、新酒の味を堪能させてもらいました。ちなみに、加賀の井酒造さんの製法は、地元糸魚川のミネラル豊富な硬水仕込みで、米本来の味がしっかり生きている味が特徴なのですが、銀盤酒造さんをお借りしての製法は軟水での仕込みとなるため、味の再現には相当ご苦労されたようです。しかし、さすがは加賀の井さん。やや辛口ですっきりとした中にもほのかな純米の香りが楽しめる風味を上手に表現されていました。
さて、部門長会議では結構重い空気の中、数々の案件について議論をするのですが、会議の時と懇親会の時とでは、なぜかみんなの口数が数十倍違います。乾杯してわずか1時間後には以下のような感じに・・・お酒の力は本当に底知れないものですね(笑)
よく飲んでよく語らう。役員幹部がこんな感じですので、このことが会社全体の明るい社風につながっています。これが私たちの最大の強みかもしれません。昨年の大火も含め、私たちの周りでは多くの試練がありますが、常に明るく前向きでいることこそ、未来を明るいものに変えていく原動力につながっていくと思います。
来年はきっとよい一年になるでしょう。
|忘年会|自然素材のデザイン住宅|省エネ・パッシブ設計|上越・糸魚川・妙高の注文住宅|高性能の木の家|キノイエ|小さな邸宅|最高の地元ライフ|