他流試合
October 21, 2017
先日は、新潟市にある人気工務店「オーガニックスタジオ新潟」様に、多くの工務店の皆様と共に視察にお邪魔させていただきました。
オーガニックスタジオ新潟様は、建築業界で今注目の会社。新潟市に拠点を置き、自然素材をベースにした個性的な家づくりを行いながら、この雪国新潟の気候特性や地域性を知り尽くし、ライフサイクルコスト(生涯の光熱費コスト)や健康・快適な暮らしに関して具体的で明確な根拠とメリットを示した家づくりができる理想の工務店です。設計デザイン力も非常に高く、大手ハウスメーカーやローコストパワービルダーのような大量生産型の住宅には決して実現できない数々のメリットを提供できる理想の会社。現在は1年先まで建築予定のお客様が決まっているという、まさに「行列のできる」工務店です。代表者の相模社長は、近年、多くの企業やメディア、業界団体からの要請で全国各地に講演、セミナーに出演、新潟から建築業界をリードするベンチマーク企業なのです。
今回の視察研修には、全国各地から意欲的で実力のある工務店が大勢参加。モデルハウスやオフィス、そして現在建築中の建物で、それぞれ相模社長自らによる徹底解説が入りますが、その圧倒的な知識レベルの高さ、説得力に参加者たちも脱帽。広告宣伝や棟数だけを自慢する大きな会社とは全く違う、本物の強い会社の姿がそこにはありました。私たちの理想とする会社像でもあります。
コンパクトでありながら解放感あふれるオフィスも、年間光熱費コストを最小限に抑え実用的で説得力あるショールームとして機能。
数多くの現地視察の中でも今回特に注目されたのが、建築家・飯塚豊さんとのコラボによって実現した住まい。オガスタ相模社長と飯塚氏の長年のブログ・SNSを通じた交流が、有名建築家と地域ビルダーとの理想的なコラボ企画につながっている好事例です。既にお引渡しが完了し、お施主様が生活されているにもかかわらず、お施主様のご厚意で、入居後の生活の様子もすべて見学させていただくことができました。
新建新聞社の三浦社長の言葉を借りると、「平屋が浮かんでいるような外観。隅々まで神経が行き届いた、それでいて重苦しくない、整理力はさすが。楽しい時間が過ごせる心地良い場所」と表現される素晴らしい住まい。施工にあたっては、様々な新しいチャレンジ、難しい課題があったかと思いますが、飯塚氏も唸るほど、オガスタの監督さんの実力者も相当に高かったようです。
ちなみに、そんなオーガニックスタジオ新潟様と弊社のお付き合いはかれこれ5、6年ほど前から。とある勉強会で相模社長の考えに触れた私たちキノイエスタッフは、その後何度もオーガニックスタジオ新潟様に足を運び、実に多くのことを学ばせていただいています。「新潟の住宅をもっとよくしたい」、「そんな理想をもつ地元の工務店を応援したい」という相模社長と素晴らしいスタッフの皆様との交流を通じて、私たちキノイエの家づくりの考え方も着実に洗練させてきていることを実感しています。まさに、「他流試合」を通じて多くの研鑽を積むことで、時代の変化にも柔軟に対応できる、魅力的な会社に成長できるのだと思います。
オーガニックスタジオ新潟の皆様、この度は本当にありがとうございました。また、これからもどうぞよろしくお願いいたします。
まだまだお伝えしたいことがたくさんありますが、本日はこの辺で。
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家具選びのストーリー
October 19, 2017
キノイエの家具は、お客様それぞれの暮らしに合わせ、一部がオーダー製作、そして市販のセレクト家具との組み合わせによって構成されています。
来月に予定されている上越市内での完成見学会「雁木のある暮らし(仮称)の家」の家具について、担当スタッフが企画書をまとめていたので、ちょっとのぞき見してみました(笑)
「今回の家具選び、カラー選びは、自然についてしまった自分たちにある「固定概念」をまず疑ってみることから考えました」
こんなフレーズが刻まれているこの企画書には、選定家具の仕様はもちろんのこと、そこには選定に至るまでのちょっとしたストーリーが書かれています。
お施主様が最終的にキノイエに決めた理由、求めている未来の暮らし、これまで私たちとの会話の中で発せられた象徴的なフレーズ、それらを元にたどり着いたメインテーマ。それと共に、お施主様だけではなく、協力していただいている家具・雑貨ショップの担当者の目線、もう一度考え直してみた私たちのあるべき役割などにも言及しています。「決してプロの押し付けではいけない」、「家具から考えるのではなく居場所から考える」、「使いやすさと求めやすさのバランス」・・・そこから最終的に選ばれた家具たちは、必要な機能、具体的なサイズ感、カタチ、素材、カラーなど、アイテム一つひとつに、しっかりとした根拠と思いが込められています。
来月の見学会で、そんなストーリーを皆様にお伝えできればと考えています。どうぞお楽しみに。
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kinoie cafe & marche #2 開催します
October 17, 2017
ご好評につき、第2弾の開催を計画しました。
「kinoie cafe & marche(キノイエ カフェ & マルシェ)#2」を11月11日(土)・12日(日)の2日間、上越モデルハウス「塩屋新田の家」で開催します。 >>詳しくはこちら
「時間を忘れてみる。」
今、私たちにはとても大切で、とても大変なこと。だからこそ、キノイエでそんな時間を過ごしていただく1日にしたいと考えています。
マルシェチームが作るこだわりの一品と珈琲好きのスタッフが選んだ一杯、まるっとキノイエで心地よい時間を味わってみてください。
私たちのこだわりの詰まった木の家でお待ちしております。
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地域を守る260年以上続く例大祭
October 15, 2017
糸魚川市を流れる姫川は、国土交通省が公表している一級河川の水質現況において、1999年以降4回にわたって水質ランキング日本一に輝いている清流。この清流を見下す山腹にあるのが水前神社です。彌都波能賣神(はつはのめのかみ)他三神(水や川の神)が祀られていると言われています。
本日は、その水前神社の恒例行事である「秋季例大祭」が執り行われました。実は、弊社はこちらの水前神社の特別奉賛会企業として毎年参拝に顔を出しています。
例大祭は約260年続く歴史ある行事で、毎年地元(上刈・新鉄・横町)の氏子の若衆が神輿を担ぎ、水前神社~山之井神社~秋葉神社と練り歩きます。1762年製作の歴史ある神輿は昨年お色直しされています。
今年は朝からあいにくの雨模様でしたが、神輿をビニールで保護し、寒い中氏子の皆さんが懸命に神輿を運ぶ姿に、地域を守る文化がしっかりと若い世代に継承されていることを感じ、とてもうれしい気持ちになりました。
ちなみに、この神社に祀られている彌都波能賣神(はつはのめのかみ)とは、書紀本文には記載のない神のようで、一書においては罔象女と記されています。おそらく「水際之女」と云う意味であると考えられています。川辺の低湿地帯に祭られる事が多いと言われていますが、まさに、この水前神社の麓は、糸魚川市上刈地区内で水崎(みっさき)と呼ばれている場所であり、近年では平成7年7月に出水で姫川が破堤した場所でもあります。昔から水害に対する守り神として、この神社は地域の人々の暮らしに寄り添ってきたのでしょう。
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一斉清掃
October 13, 2017
本社のある糸魚川市の中央地区では、この日曜日に秋季一斉清掃を実施するとのことなので、それに先立ち、本日本社の敷地内を一斉清掃することにしました。
敷地内を見渡すと、長い間雑草に覆われた未開の地がたくさんあり、大いに反省です。普段あまり手を入れない場所とはいえ、まずは、身の回りをきちんとしなければ、良い仕事はできません。
茂みの草を刈ると、なぜかそこから草刈りガマやメガネが出土。おそらく過去にここで草刈りを行った人が置き忘れていった遺物・・・この場所はかなり深い茂みでもあり、刈り取りにくい場所でもあったので、もしかすると作業途中で失くしてしまったのかもしれません。それにしてもメガネまで落としてしまうとは(笑)
ちなみに、メガネは事務スタッフIさんのものと判明。100円ショップで購入した老眼鏡のようですが、モノは大切にしましょう。
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復興の槌音
October 11, 2017
先週2日(月)並びに本日11日(水)、糸魚川市駅北エリアにて、大火で被災された2組のお施主様について、それぞれ住宅再建の地鎮祭が執り行われました。駅北大火の被災住宅の新築再建、とりわけ住宅としての再建としては、ほぼ最初の着工事例となります。
これ以前には、まちなかの店舗・事業所として、創業367年の歴史を持つ地元屈指の酒造会社「加賀の井酒造」様の工場や町家の佇まいで人気であった「そば処泉屋」さんがそれぞれ地元の建設会社・工務店により先月から着工となっており、まちなかにこれから少しずつ復興の槌音が聞こえ始めるようになってきました。
私たちのふるさと糸魚川市の中心市街地が、再び賑わいを取り戻し、活気のあるまちとして一日も早く再生できることを心から願っています。私たちとしてもできる限りのバックアップをしてまいりたいと思います。
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地域に誇れる仕事を
October 10, 2017
先日の10/6(金)、弊社主催による「第13回 安全マナー品質大会」が開催されました。
安全マナー品質大会は、上越地域で建築・土木関係を中心に私たちカネタ建設とお付き合いのある100社位以上の協力企業の皆様にお声がけさせていただき、安全・マナー・品質に関する学びを深める重要な一日。毎年1回開催しており、おかげさまで今年で13回目を迎えました。
今回のメインセミナーは、少し趣向を変えて「アンガーマネジメント」というテーマを選定しました。いい仕事をする集団をつくる上でいちばん大切なこと、それは、ルールづくりではなく「良好な人間関係」です。納期・予算・人財等、限られた条件下の職場(現場)で働く私たち一人ひとりの人間関係には、大なり小なり「摩擦」や「衝突」がつきものですが、その根源の多くには「怒り」という人間の感情が存在します。この「怒り」という感情のメカニズムを知り、正しく付き合うことができれば、私たちの職場(現場)のコミュニケーションは好転し、これが結果として、安全衛生、マナー、品質などのクオリティ向上に影響するだけでなく、仕事以外でも私たちを取り巻く様々な人間関係(家庭・友人・近隣との付き合い等)にとっても大きなプラスの影響を与えます。
「この地域で誇れる仕事をしたい」・・・建設業に携わるすべての人の思いに何らかの形でお役に立てるのでは?と考えた結果の今回のセミナーでした。
講師には、人材開発研究所より菅野昭子(かんのしょうこ)様(一般社団法人日本アンガーマネジメント協会/AMファシリテーター他)をお招きし、怒りの仕分け、アンガーマネジメントに関する解説と、怒りをコントロールするための実践的な手法についてレクチャーしていただきました。
「もともと、私自身がとても怒りっぽい人間でした」と語る菅野講師のお話はとても分かりやすく、参加者の皆さんもそれぞれ自分の職場や家庭でのしつけや子育てなどに置き換えて考えながら真剣にセミナーを受講されていました。
セミナー終了後の休憩時間には、参加者から菅野講師に個別相談が入るなど、とても充実した内容のセミナーに。
セミナーの後は、安全衛生、美しい現場づくり等に貢献された優良企業の表彰や、弊社安全衛生担当部長からの活動報告、重点事項の確認、全体共有等が行われました。ちなみに、今回優良企業として表彰されたのは、糸魚川市の土木業者の小竹組様。長年鉱山という特殊環境の下、安全活動を徹底し無災害記録を継続更新。関係取引先を含め信頼獲得に大きく貢献されたことが評価されました。
また、以前のブログ「美しい現場(10S+A・T)」でもご紹介しましたが、弊社は整理・整頓・清掃・清潔・躾の「5S」の上を行く「10S+A・T」と呼ばれる、建築現場に入る者が徹底するべき事項をまとめた弊社独自の指針をこの大会でも参加者全員で確認・唱和も行います。地域でいちばん美しい現場づくりを目指して、まさに「終わりなきカイゼン」をこれからも続けていきたいと考えています。
大会の終盤は、パッシブハウスの施工も担当した弊社若手監督の松川君により、「より良い現場づくりを目指すには」と題し、様々な現場の取り組み事例を紹介しながら、今後に向けての様々な提案も発表されました。
安全マナー品質大会は、半日をかけて開催されます。参加者の皆様の貴重な時間をいただくので、運営する私たちも真剣勝負で臨みます。そして、継続は力。おかげさまで、外部の方からも「カネタ建設さんの大会運営はスタッフさんたちの段取りも非常によくまとまりがあって素晴らしい。」と評価をいただくようになり、大変ありがたいことだと感じています。しかし、これに甘んじることなく、今後も参加企業皆様にとって「本当に来てよかった」と思っていただけるよう内情の充実を図り、よいチームワークの結果として、地域の皆様に感動を与える「誇れる現場」をつくっていきたいと思います。
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糸魚川小学校6年生のみなさんからの手紙
October 8, 2017
少し前ですが、弊社を職場体験してくれた糸魚川小学校6年生4名の生徒さんよりお手紙をいただきました。
生徒のみなさんは目をキラキラさせて、本当に熱心にスタッフの話に耳を傾けてくださいました。
感想文を読んでみると、中でも測量の現場やリフォームの現場でとても感じることが多かったようです。
この職場体験を通じて、「はたらく」ということの大変さと同時に、尊さ、おもしろさ、やりがいを少しでも胸の奥に刻んでもらえたら成功だと私たちは考えています。
そして、この中から一人でも将来建設の道を目指す人が現れてくれたら、それだけで私たちは幸せです。
糸魚川小学校6年生のみなさん、本当にありがとうございました。
十年後位に再会できることを楽しみにしています♪
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あの頃の賑わいを…の続き
October 6, 2017
先日ご紹介したばかりの「沼垂テラス商店街」ですが、なんと、このほど「2017年度 グッドデザイン賞」を受賞したとのことです。
ご紹介したタイミングがなんともタイムリーだなぁとしみじみ感じてしまいました(笑)
グッドデザイン賞は、一般的に”もの”(プロダクト)の賞と思われがちなのですが、近年では特に”無形”の価値ある取り組みの評価にも力を入れており、今回は「地域・コミュニティづくり」というカテゴリーにおいて、沼垂テラス商店街さんの活動が評価されたようです。ちなみに、受賞の確率は約30%。申請段階で断念する企業・団体も多い中での受賞は非常に価値のあるもだと思います。
沼垂テラス商店街の皆様、この度は本当におめでとうございます!
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こよみで読む住まいwebマガジン「びお」創刊
October 5, 2017
今月1日、住まいと暮らしを核とした様々な切り口から、とても興味深いコンテンツが満載のwebマガジン「びお」が創刊されました。このサイトは、私たちも加盟する「町の工務店ネット」という組織の主催によって運営されていたネット新聞「びお」が生まれ変わってリニューアルしたものです。
町の工務店ネットとは、小さな町の工務店のネットワーク。私たちの手掛けるキノイエと非常に近い思想で展開する工務店のネットワークで、全国で活躍する数多くの個性的な工務店によって構成されています。
「びお」のサイトには、以下のような解説が綴られています。
“「びお」は、季節を楽しむひとの住まいづくりを応援するウェブマガジン。ほぼ毎日、二十四節気や七十二候のこよみをもとに、住まいと生活の視点から旬な話題を届けます。
二十四節気や七十二候は、季節の移り変わりを言葉で表した、古来伝わるこよみです。おおきくてまあるくて、ときには強くときにはやさしく、足元を照らしてくれるお日さまとお月さま。その二つの存在を日々たしかめながら、私たちは生活に秩序を見出してきました。
季節の移り変わりを感じ生きることは、暮らしに句読点を打つことです。地域ごとにことなる歳時記は、風土に合った住まいを考えるうえでベースになります。その土地に合った暮らし方を一番に理解し、人々の生活の器をつくるのは、地場に根をはる町の工務店。「びお」は、全国の町の工務店をはじめ、住まいづくりの専門家や暮らしをテーマに活躍する人たちと、季節を楽しむ住まいの情報、暮らしの知恵、住まいとは何かを考えるきっかけを発信することで、住まいづくりをより歓び高めるものへ変えるお手伝いをします。
私たちの暮らしがいまよりももっと、イキイキと充実したものになるように、「びお」はお日さまやお月さまに見習って、つねに明るくおおらかにあり続けたいと思います。”
「びお」は、読み物としてのクオリティが非常に高く、私たちにとっても、上越地域の特性を考え、より豊かな暮らしと住まいを提供する上でとても参考になるサイトです。
また、「びお」は今後、全国の加盟工務店の自社メディアとの連携を図り、各地工務店の自主運営による「ちいきのびお」の開設を促し、地域に伝えきれていない工務店の価値や仕事ぶりを伝えるメディアを共同運営していくという構想を持っています。新潟エリアでもキノイエから「新潟上越版ちいきのびお」が出せる日が来るかも・・・?・・・気長にお待ちください(笑)
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