家づくりの「ものさし」
September 22, 2017
家づくりを考え始めた方にとってまず身に付けていただきたいこと。それは、「客観的な目をもつ」ことだと思います。客観的な目をもつこと、それは即ち、家づくりの「正しいものさし」を身に付けることです。
家を建てる目的は人それぞれ、ご家族それぞれに違うでしょう。でも、おそらく共通しているのは、「今の暮らしをより豊かにする」ことではないかと思います。
暮らしをより豊かにするために住まいを手に入れるのですが、そこには大なり小なりの初期コストが発生します。そう、住まいづくりはよりよい暮らしのための「投資」の側面が大きいのです。
まずは、その投資が正しい投資になっているかどうか、その後に発生する見えないコストがどれくらいの違いを生むのかを見分ける客観的な目、次にその住まいで本当に心身の健康につながる暮らしを約束してくれるかどうかを見分ける客観的な目をもつことが大事です。建物の販売価格にだけ目を奪われてしまうと、将来の豊かな暮らしへの道筋を見失ってしまうことになりかねません。
今回も、そんな「家づくりのものさし」について皆様と一緒に考える機会をご用意いたしました。
(1)一生に一度の買い物で後悔しない、暮らし方と家づくりを考える。
(2)「住宅ローンの選択で一生涯の支払いが数百万円もかわる」仕組みを公開。
(3)健康と家計に密接な住まいの温熱環境に関する大切な情報をご提供。
9月24日(日)、キノイエモデルハウス「塩屋新田の家」にて開催いたします。
「より豊かな暮らし」の為に、正しい「ものさし」を身に付けてみませんか?
詳しくは、こちらまで
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上越地域は雨降りでアジア1位(?)
September 20, 2017
今から5年ほど前、当時地域の情報サイトでも紹介されたのですが、世界最大級の旅行口コミサイト「トリップアドバイザー」(http://www.tripadvisor.jp/)が2012年6月に発表した「世界の雨の日率マップ」で、日本では新潟県上越が一年で最も雨の日が多く、アジア地域でも上越が最多であるというちょっと不名誉なデータが公表されました。
このデータによりますと、上越市の年間降水日数は206.9日で年間の56%強。113.2日の東京都よりも90日以上も降水日数が多く、降水日数日本最少の岡山市(87.5日)よりも実に120日近くも降水日数が多いということになります。たしかに、気象庁のデータでも、1mm以上の降水が確認された年間日数は上越市高田で平均200日前後という数字が示されています。
当たり前のことですが、私たちの住む上越地域はそれだけ晴天の日が少ないということです。しかし、そんな環境だからこそ、私たちのつくる住まいは、雨の日、雪の日でもワクワクできるデザインであるべきなのだと考えるようになりました。この地域の住宅会社各社の完成見学会チラシやモデルハウスのパンフレットなどは、そのほとんどが晴天時に撮影されたものか、大きく露出加工されたものが使用されていますが、私たちが本当に見たい、知りたいと思うのは、年間の6割弱を占める雨天時の佇まいなのかもしれません。
こちらは、先日の雨模様の夕方にモデルハウス塩屋新田の家を撮った一枚。降り始めた雨がちょうどデッキに模様を描き始めたタイミングの一コマです。
雨の日も外の景色が情緒豊かに感じられる、また、雨の日も美しいと思える住まいこそ、この地域の住まいのデザインに必要な要素なのではないでしょうか。
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kinoie cafe & marche 1日目
September 17, 2017
本日は、kinoie cafe & marche の1日目。
台風18号の接近により、終日雨風の影響を受けた一日でしたが、おかげさまで、事前のご予約並びに当日ご来場のお客様で大変賑わいました。
今回は、地元糸魚川市に自社の縫製工場をもつファクトリーブランド「ao」さんのご協力により、「木漏れ日の落ちるタープ」、「三角タープ」や「ガーゼのハンモック」の展示ご協力をいただきました。
本来であれば、ソトにつながるリビング~デッキスペース~芝の庭にタープとハンモックをセッティングする予定でしたが、上記のような天気により、室内展示とさせていただきました。
でもなぜか、室内のタープやハンモックもしっくりきます。雨の日の休日、こうして2階のフリースペースを映画鑑賞や読書を楽しむ空間にアレンジして、贅沢な時間を過ごすのも悪くないです。
ちなみに、この日は、とにかくキノイエの空間にゆっくりと身を置き、コーヒーやスウィーツを楽しみながら「時間を忘れてみる」という体験をしていただくことを最大のテーマとしていましたが、意外にも木の家づくりに対する質問から、土地探し、リフォームのご相談などさまざまな動機を持たれてご来場されたお客様が多数いらっしゃいました。
「ソトとナカをつなぎ、小さくつくって大きく暮らす」というキノイエのコンセプトに共感していただいている方が少しずつ増えていることをあらためて実感したイベント一日目でした。
kinoie cafe & marche は明日9/18(月)も開催します。みなさまのご来場をお待ちしています。
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進行中「雁木のある暮らし(仮)」
September 15, 2017
上越市内で11月に完成予定の「雁木のある暮らし(仮)」の工事は、いよいよキノイエのアイデンティティともいうべき地元産の杉材を使った外壁並びに内外部天井仕上げに移行しています。
杉材は、糸魚川産の杉をオリジナルピッチで加工したものを使用しています。何十年経っても飽きのこないデザイン、かつどこにもない独特の美しさを・・・そんな思いから、設計段階で何度も何度も試行錯誤を繰り返し、材料の幅と隙間の幅を導き出しました。
製作にあたっては、地元の製材屋さんも協力していただき、職人さん自らの目で吟味した美しい木目の幅材のみを厳選しています。さらに、このサイズの幅材はキノイエのためだけにしか出荷されません。まさにこの地元産の杉板は正真正銘、キノイエ・オリジナルデザイン。キノイエのアイデンティティを象徴するアイテムとなっています。
内部天井のすのこ天井もキノイエのアイデンティティ。空気をたくさん含み断熱性に優れた杉の最大の特徴は細胞と細胞の間にたくさんの水分を含むことができるため、湿気を調整する機能に優れています。これがすのこ状になっているということは、板の四面全てが調湿機能を発揮するということにつながります。屋根下の断熱材は二重構造。外部からトップクラスの断熱性能をもつフェノールフォーム素材を、内側からは木質系繊維断熱材(ウッドファイバー)を敷き詰めてあります。これによって、驚くほどの蓄熱効果と防音効果が生まれます。
こちらの「雁木のある暮らし(仮)」の家は、11月に完成見学会を予定しています。詳細が決まり次第、イベントページにて、情報を更新させていただきますので今しばらくお待ちください。
リアリティのある地元の暮らし
September 14, 2017
先日、夕方の時間帯を狙って塩屋新田の家の撮影を行いました。
残念ながら当日は日が悪かったようで、あいにくの雨模様に。途中で土砂降りとなってきたので、何枚か撮影した後、その日の撮影は切り上げとなりました。
ですが、ふと夕暮れ時の雨の景色を見ながら、「この地域に暮らしている私たちの家って、本当はこういった雨降りやどんよりとした曇りの日に似合う家が本物なんじゃないだろうか?」と考えました。「住宅の完成写真は青空の下で撮らないとカッコよく見えない」・・・と考えてしまいがちですが、この地域の気候は、むしろ晴天が少ない環境。実はこうした雨振りの日やしんしんと降り積もる雪の日も絵になる家・・・を皆様に見ていただくことも大切なことだと思いました。
私たちの役割は、「リアリティのある地元の暮らし」にフォーカスし、「あたり前の日常」がとても愛おしく素敵に感じられる暮らしを提供すること。広告はそのシーンを切り取って、なるべくありのままをお伝えしていくことだと気持ちを新たにしました。
「最高の地元ライフ」は、身近な日常の中にあります。
四季を取り込むダイニング
September 13, 2017
先日、カネタ建設のオンリーワンスタイルの住宅完成見学会(完全予約制)が上越市内で開催されました。土日2日間、時間に切れ間がないほどたくさんのお客様にご予約・ご来場いただきました。
キノイエとは、コンセプト、スタイル共に異なる住まいですが、コンパクトでもこんなに広々と暮らせるという空間設計、ナチュラルでやり過ぎない落ち着いたテイスト。ご来場いただいたお客様もみなさんご納得されたご様子でした。
ソトの自然を上手に取り入れて、季節の移ろいを感じる様々な設計の工夫が随所にちりばめられた個性的な住まい。中でも、隣接のご実家を挟んで立ち並ぶ庭の樹木をダイニングに取り込む大胆な窓の切り方は、この住まいの顔ともいえる存在。
四季折々の風景を眺めながら旬の食材を囲み、その日一日の出来事を持ち寄りながら会話を楽しむ食卓は、家族にとってかけがえのない空間になることでしょう。たくさんの思い出を紡いでいってもらいたいと思います。
完成見学会ながら、2日間、とてもゆっくりとした心地のよい時間が流れていました。
ご来場いただきました皆様、本当にありがとうございました。
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『kinoie times vol.6』発刊します
September 12, 2017
キノイエの暮らし方を広く知っていただくための情報紙『kinoie times(キノイエタイムス)vol.6』が、今週末発刊されます。
今回は、久しぶりに上越エリアの新聞に折り込まれます(今月15日の朝刊折込)。今週末に開催される「kinoieカフェ&マルシェ」の詳細や、9月下旬に開催予定の暮らしの勉強会、木の家づくりに関する様々な体験・体感ができるウッドリンクラボツアーのご案内などが掲載されています。
モデルハウス「塩屋新田の家」が公開されて約1年と3ヶ月、これまでに季節に応じた様々な催しを行っていますが、年月の経過とともにより味わいのある住まいに変化しつつあります。天然無垢の本物の住まいだからこそ味わえる「こんな木の家でずっと暮らしたい」と感じる時間を体験してみませんか?
詳しくは、9月15日(金)の朝刊折込をご覧ください。
木漏れ日の落ちるタープ
September 9, 2017
来週末の9月17日(土)・18日(日)に開催予定の「kinoie カフェ&マルシェ」にて、地元のファクトリーブランドさんとのコラボが実現します。
こちらは、「木漏れ日の落ちるタープ」。提供は地元糸魚川市に自社の縫製工場をもつファクトリーブランド「ao」さんです。「”洗いざらし”のよさを感じるガーゼ服」を作り続ける個性的なブランドで、国内生産にこだわり、安心で安全な目の行き届くものづくりを目指しています。現在、代官山にアンテナショップを運営し、大手通販雑誌等でも常に人気上位のアイテムを数多く出しています。
ガーゼは、肌触り、着心地のよさは抜群ですが、収縮率がとても高く、縫製するのがとても難しい生地。アイテム一つひとつの収縮率を考慮しながら細かなパターンを縫い上げ、それぞれのサイズに合った服を作り上げられるのは、長年培った高い技術があってこそ。そんなaoさんが遊び心いっぱいでつくり上げたアイテムの一つが、この「木漏れ日の落ちるタープ」なのです。
当日の会場には、この他にもaoさんの手掛けたハンモックも登場します。
キノイエのウッドデッキに腰を下ろし、タープからこぼれる木漏れ日、気持ちのいい秋風を肌で感じながら、おいしい雪室珈琲と地元の手づくりスウィーツを楽しみながら、贅沢なひと時を楽しんでみませんか。
ao daikanyama (アオダイカンヤマ)
〒150-0034
東京都渋谷区代官山町10-4
03-3461-2468
http://www.ao-daikanyama.com/
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kinoie カフェ&マルシェ開催
September 7, 2017
kinoie カフェ&マルシェ開催のご案内です。
開催期間:9月17日(日)~09月18日(月)10:00~16:00
開催場所:上越モデルハウス 塩屋新田の家
お問い合わせ: 0120-696-711
イベント詳細ページはこちら
「ソトとナカをつなぐ」
キノイエの大切な考えのひとつです。
ふたつの空間をつなげる役割のひとつが縁側。
今回はこの縁側に心地よい空間づくりをさせていただきました。
マルシェチームが作るこだわりの一品と珈琲好きのスタッフが選んだ一杯、まるっとキノイエの縁側で味わってみてください。
「時間を忘れてみる。」
今、私たちにはとても大切でとても大変なこと。
だからこそ、キノイエでそんな時間を過ごしていただく1日に。
私たちのこだわりの詰まった木の家でお待ちしております。
開催期間:9月17日(日)~09月18日(月)10:00~16:00
開催場所:上越モデルハウス 塩屋新田の家
お問い合わせ: 0120-696-711
イベント詳細ページはこちら
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民藝運動家がつくった「用の美」の家
September 6, 2017
先日の京都探訪の続きです。
京都の建物探訪といえば、数多くの有名建築家の作品や、国宝でもあり世界最長の木造古建築といわれる蓮華王院の三十三間堂を始め、多くの歴史的な寺社仏閣が連想されますが、今回ご紹介するのは、「河井寛次郎(かわいかんじろう)記念館」です。一般にはそれほど有名ではないかもしれませんが、建築関係者にとっては、学ぶべき要素が満載の建築作品ということで、ご紹介をいただき、足を運んでみました。
この建物は、民藝運動の父と呼ばれた柳宗悦(やなぎ むねよし)氏と共に民藝運動に深くかかわった陶芸家の河井寛次郎氏の居宅兼工房として、寛次郎氏自身の設計により建築されたと伝えられています。大工棟梁は、兄の河井善左衛門。
住宅街の中にひっそりと佇むこの建物は、内観は重工で骨太な古民家。外観は寄棟造妻入り。船枻(せがい)造り、または出桁(でげた)造りとも呼ぶ、柱の上部から腕木を出して支える棚をもつ民家の手法で造られています。千本格子や矢来など、京都の町家の意匠を取り入れ、囲炉裏付の板敷広間の空間構成や古色仕上げの材、漆塗りの建具などに独自の住宅観や美意識が感じられる点が特徴とされています。
私たちが特に注目したのは、暮らしと仕事が両立できるよう、敷地全体をデザインしている点。
河井寛次郎氏のデスク。二階から中庭を臨むいちばん眺めのよい場所。奥にある登り窯の様子も伺うことができます。一階にいる客人の声を聴きながらもその視界には入らない絶妙な位置。
住まいの奥には大きな登り窯があり、創作活動に没頭した河井寛次郎の息づかいを今でも感じさせる建物です。美しさと実用性を兼ね備え、さらに訪れた客人を喜ばせるための様々な視覚的な工夫が散りばめられた魅力的な住まい。まさに「用の美」を自邸で見事に表現したともいえるのではないかと思います。
ソトとナカを結ぶ空間美学、パブリックとプライベートを巧みに配置した設計力は、河井寛次郎氏を単に優れた陶芸家と括ってしまうにはあまりにも勿体ないと思ってしまいます。
ご興味のある方は、ぜひこの記念館に足を運んでみてはいかがでしょう?
河井寛次郎記念館
京都市東山区五条坂鐘鋳町569
075-561-3585
www.kanjiro.jp/
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