マルシェの新しい仲間
April 9, 2017
4月30日(日)に開催される「木の家マルシェ#4」の出店仲間が増えました。
今回仲間に加わったのは、「八百屋の土田」さん。「全国から店主がセレクトした珠玉の野菜やお米、厳選した調味料などを提供し、身体に、そして地球に優しいライフスタイルを提案」という理念の下、普通の八百屋とは一線を画す個性的なお店を運営しています。この4月からは、同じ木の家マルシェの仲間でもある「こびと窯」さんのパンの取り扱いも始めました。
八百屋の土田さんの考え方を知る上でとても参考になる記述が、お店のフェイスブックページの中の投稿にありました。
‟私にとって八百屋は、
「おすすめの野菜やお米などを広めたい。」
そういった部分ももちろん大きいです。
でも一番は、
「この店を農家にとって、安定した収入源の一つにしてほしい。」
これが最も根底にある部分だと改めて気づきました。
この二つ、似ているようで違う気がしてます。
農家から、これでもかというくらい野菜や米を買いたい。
あくまで農家目線でいたいんですね。
だから、売り方が他のお店よりもちょっとわがままかもしれません。
まだまだスタートラインから進めていないかもしれません。
それでも、有り余る魅力的を発信していけるよう、今後も頑張ってまいります。”
店主の土田竜吾さんは29歳という若さ。しかし、この地元を愛し、農家というなりわいに対する尊敬と社会的な課題に取り組もうという強い姿勢が伝わってきます。今後の活躍が本当に楽しみです。木の家マルシェの仲間に加わっていただいたことを私たちも誇りに感じています。
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10年間使えるもの
April 7, 2017
こんにちは。
前の記事でも少し触れましたが、今日は「10年間使えるもの」について書きたいと思います。
これは30代になったばかりの頃に担当していた雑誌企画のテーマでした。30代前半というと、ひとり暮らし10年目を迎えるひとも多いと思います。折しも、「ロングライフデザイン」や「パーマネントデザイン」「アノニマスデザイン」という言葉が雑誌に並んでいた頃です。
「長く使えるいいもの」というものがブームになっているのを見ながら、「でもひとり暮らしを始めたときって、最初からそういうことを考えて身の回りのものを買っていたかな……」と自身の暮らしを振り返りました。
「ひょっとしたら、ロングライフデザインだと考えずに使っているものの中にも、長く使えるものがあるんじゃないかな? 名デザインと言われるものじゃなくても、使い手にとっての名デザインはあるかもしれない」と思ったのが、企画を出したきっかけ。
連載では「10年以上使っているもの」「できるだけ無意識に使い続けているもの」「そのものとの出会いから振り返って1人称で語ってもらう」ということを、数名のクリエイターにお願いしました。出てきたものは「実家から持ってきてしまった果物ナイフ」「使っていた眼鏡が壊れたときに急遽買ったものの、自宅用に下がったスペア眼鏡」などなど。他人にとっては名デザインとは言い難いものが、そのひとの暮らしの名デザインだったりする面白さ。
8回の引越しでもなぜか捨てることなく持ち歩いた、オリーブオイルの缶。
ちなみに私の場合。「ゴミ箱代わりのオリーブオイルの缶」です。
大学時代、イタリア料理店でアルバイトをしていた友人が「余っているからいる?」とうちに持ってきたもの。特にほしいわけでもなかったけど、何となく部屋に置いていたら、無意識にゴミを投げ入れていて、そのままゴミ箱という役割に。
ひとり暮らしを始め、部屋も増えたりして、リビング用にはDANESEのin attesa、キッチン用には無印良品とちゃんとしたゴミ箱も買い足しているのですが、寝室はずっとオリーブオイルの缶。思えば、もらってから20年近く経っていました。改めて見直すと、サイズも小ぶりで軽く、寝室のゴミ箱としてとても使いやすい。色もあせてしまって、絵柄の主張もなくなり、すっかり部屋に馴染んでいます。
こちらはDANESEのin attesa。斜めになったゴミ箱。エンツォ・マーリのデザインです。
デザイン誌に携わっていた20〜30代は、情報があった分だけ、部屋のものをひとつ買うときにも(選択眼的にも金銭的にも)かなり頑張っていたなぁと振り返って思います。ひとり暮らしを始めて、自分らしい暮らしを創るぞ!という気負いみたいなものがあったのかも。
ある程度、暮らしが整ったいま、このオリーブオイル缶を見てると少しほっとしています。隙って大事だなぁと。
<村岡利恵>
長年東京でインテリアやデザイン関連の雑誌編集に携わる。2016年に長野県大町市へとIターンし、2017年の初夏から高瀬渓谷の森のなかの別荘地で「HÜTTE muu muu」という朝食だけのカフェと編集&デザイン業を営む予定。キノイエスタッフと縁があり、雑誌編集者時代に触れたいろいろなもののことや、高瀬の森での新しい暮らしづくり、旅のことなど、当ブログで不定期に執筆。
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『kinoie times vol.4』発刊です
April 6, 2017
お待たせしました。キノイエの暮らし方を広く知っていただくための情報紙「kinoie times(キノイエ タイムス)」の第4弾がいよいよ発刊になります。
先日もご紹介させていただいた通り、今号の担当は、埼玉から糸魚川市にIターン就職した屋村(おくむら)さん。入社間もないですが、今回の紙面企画、取材、編集の全てをほぼ一人で担当。これまでの3作とは一味違うテイストに仕上がりました。読み物として皆様に楽しんでいただける紙面づくりを心掛けた今回の特徴は、最高の地元ライフをおくる上越地域の素敵な人たちにスポットを当て独自取材を敢行し、キノイエの視点で編集した点。建物のことは最小限、それよりもこの地元の暮らしや人と人とのつながりに焦点をあて、同時にこの紙面を通じて暮らしの共感の輪を広げていこうという編集者の思いが詰まっています。
さらに、今回の表紙にはあるギミックが仕掛けられています。
それがこちら。なんと、ガイド線に沿って表紙を折ると、素敵なブックカバーに変身!彼女らしい発想です。解説イラストも屋村さんのオリジナル描き下ろし。一人何役もこなします(笑)
こんな感じになります。ちなみに、中身は、百田尚樹著の『海賊と呼ばれた男(上)』(笑)
『kinoie times vol.4』は、これから上越地域の様々なお店や施設に少しずつ配布される予定です。新聞折込はいたしませんが、これまでにキノイエにご来場いただいたり、資料請求をいただいた方には直接郵送させていただく他、このブログやお知らせを見て「ほしい!」と思われた方にも、上越地域(上越・糸魚川・妙高)にお住まいの方に限り、無料で郵送させていただきたいと思います。ご希望の方は、資料請求フォームに「キノイエタイムス希望」とご記入の上、弊社まで送信してください。
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木の家マルシェ#4&ワークショップ
April 4, 2017
みなさん、お待たせいたしました。大好評『木の家マルシェ』の第4弾開催が決定いたしました。
『木の家マルシェ』とは、衣食住の分野における『地産地消』の大切さと『安心・安全・健康 』な暮らしに共感する仲間たちの手によってつくられる「小さな暮らしの市場」です。この上越地域で暮らす人たちの手による、この地域で生まれたモノや技術。その中でも、暮らしに身近で彩りを与えてくれる選りすぐりのモノ、コトを集め、実際の住まいと暮らし方を通じてもっと多くの方に感じていただきたい・・・そんな思いで企画させていただいた工務店らしからぬちょっと変わったイベント。昨年9月の第1回の開催からご好評をいただき、既に今回で4回目を迎えることができました。
そして今回、新しい試みとして『workshopワークショップ』も同日開催が決定です。ワークショップの内容は現在スタッフ内でじっくりと企画中ですが、「それ、いいね!」とみなさんから言っていただけるような面白いテーマで臨みたいと思います。詳細は後日発表したいと思いますので、どうぞお楽しみに!
開 催 日: 2017年4月30日(日) 10:00a.m.-4:00p.m.
※まちの中にある小さなお家そのものがマルシェの会場です。ぜひ、ご近所を訪ねる感覚で足をお運びください。
<出店者のご紹介>
今回も素晴らしい出店者様に恵まれ、楽しいマルシェが開催できそうです。今後も少しずつ「最高の地元ライフ」を共有する仲間たちのネットワークを広げていきたいと思います。
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建もの省エネ×健康マップ
April 3, 2017
一般社団法人パッシブハウス・ジャパンの公式サイトに、「建てもの省エネ×健康マップ」というものが公開されています。
建もの省エネ快適マップは、同団体が監修する建物燃費計算ソフト「建てもの燃費ナビ」により算出されたデータを元に、認定されたパッシブハウス、並びにデータ提供に協力した代表的な住宅会社、工務店の算出データをマッピングし、性能レベルの分布を示したとても分かりやすい表です。このマップはウェブ上で地域指定や表の拡大縮小、そして社名(建物名)の表示・非表示が切り替えられます。純粋な建物性能によるマッピングに加え、太陽光発電設備を搭載した際のエネルギー効率改善値まで表示できるようになっています。
横軸は、住宅が1年間に消費すると予測されるエネルギー量(給湯、暖房、冷房、照明、調理、換気及びその他動力)を床平米当たりのkWh(一次エネルギー換算)で、縦軸は住宅の躯体が1年間に必要とする暖房負荷を床平米当たりのkWhで表しています。横軸は建物の省エネ性能を、縦軸は建物の躯体性能及び(健康性という言葉はないので)健康との相関性を読み取るために大変有効です。ただし、ここでいう「健康」とは温度との相関性のみを示すもので、湿度、カビ、ダニ、化学物質電磁波等の要素は一切考慮しないものとします(壁体内結露のリスク回避など、断熱工法の安全性に関しては各社で検証がされているものとします)。
この表により、「高気密高断熱住宅」、「健康住宅」、「パッシブ性能」をうたう多くの住宅会社の広告イメージに左右されずに、冷静に性能の違いが一目瞭然で分かるようになっています。
表を見ると、ある傾向が見えてきます。省エネ・高性能をうたう大手ハウスメーカーやローコスト量産住宅販売会社の大半が、「次世代省エネ基準」クリアの範囲にきれいに収まっているのがよくわかります。大手ハイブランドもローコスト規格住宅もあまり性能値に違いはないとも読み取れます。
その一方で、パッシブ性能を追求し、本物の省エネ・健康住宅の性能値を叶えようと努力している地場工務店、住宅会社の姿がマップの上部にたくさん集まってきていることも読み取れます。(もちろん、次世代省エネ基準にすら満たない多くの住宅会社が全国にはまだ数多く存在しており、国内の既設住宅のおよそ95%が基準値以下というデータがあります。)
このマップから、住宅の性能目標をどこに置いているか、その住宅会社の目線も見えてきそうな面白いデータです。
当然、私たちが目指しているのは、この赤枠のエリア。多くの皆様にご理解いただくまでには、もう少し時間と時代の変化(価値観の変化)が必要かもしれませんが、地域で本当にエコで健康な家づくりを目指す、地味でも真面目な”本物”の住宅会社を貫いていきたいと思います。
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PREMIUMオーナーを募集します
April 1, 2017
今日からいよいよ4月を迎えました。弊社も社内の人事に少し変化があったり、お付き合いしている企業様の担当交代があったりと、ここ数日間は、別れと新たな出会いで何となく慌ただしい毎日です。
さて、先日のブログでも少し触れておりましたが、上越第1号モデルハウスとして昨年6月よりオープンしている「塩屋新田の家」のPREMIUMオーナーを募集したいと思います。
オープン以来、ご来場された多くの方から「このモデルハウスは販売しているのですか?」と聞かれることがありましたが、私たちのコンセプトを知っていただく大切なモデルハウスでもあり、正直、まだゆっくりとこの家の良さを多くの皆様にも見ていただきたいという気持ちもあり、少し販売については消極的でした。でも、「最低でも1年間は・・・」という時期もそろそろ見えてきたこと、また、「キノイエでできる暮らし方をもっと見ていただくなら、新しいモデルハウスも必要では?」という声もあり、この度のオーナー様募集の案内に至りました。
小さくつくって大きく暮らす・・・丁寧で上質だけど、控えめでちょうどいい暮らし・・・そんなキノイエの考え方に共感し、大切に暮らしていただける方にこの住まいを特別価格にてお譲りしたいと考えています。急いで売り捌くという考えは一切ありませんが、ご興味をお持ちの方、購入を真剣にご検討いただける方の中から順にて面談させていただき、お互いの合意が成立した方へお渡ししたいと考えています。
お引き渡し時期は、今年10月1日以降を考えています。販売価格や特別条件につきましては、お問い合わせいただいた方と直接面談の上、お話しさせていただければと思います。(ご案内ページはこちらまで)
素敵なオーナー様との出会いを楽しみにしています。
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社長のMUSIC BOXから(vol.2)
March 31, 2017
代表猪又の趣味でセレクトされているモデルハウスのBGM。そこからのアーティストピックアップ、第1弾を書いていたら、楽しくて筆が止まらず、既に第2弾のご紹介です(笑)
今回ご紹介するのは、80年代に活躍したイギリスのバンド「フェアーグラウンド・アトラクション(Fairground Attraction)」のデビューアルバムであり、最後のアルバムでもある『The First of a Million Kisses(ファースト・キッス)』。
フェアーグラウンド・アトラクションとは、日本語訳で「移動遊園地」。これはおそらく、18歳の頃からグラスゴーでストリートミュージシャンとして活動し、1980年頃にはサーカス団とヨーロッパを旅しながらバスキングを行っていた女性ヴォーカルのエディ・リーダーにちなんでの命名ではないかと思われます。日本人である私たちが誤解を恐れず表現すると、先日ご紹介したキャロル・キングが「どこか懐かしいアメリカの片田舎」であるのに対し、このフェアーグラウンド・アトラクションは、まさに「どこか懐かしいイギリスの片田舎」。楽曲は、そのバンド名の通り、イギリスのオーセンティックなジャズやフォーク、アイリッシュダンスミュージックなどのノスタルジックなルーツ音楽的要素が色濃く反映したアコースティックサウンド。しかし一方で、ポピュラーミュージックのツボをしっかりと抑えたアレンジでアルバム全体が上手にまとめられています。前衛的なロックやパンク、ニュー・ウェイブ、ポップスが全盛であった80年代後半の中にあって、彼らの音楽は非常に新鮮で、多くのリスナーに受け入れられ、シングル”Perfect(パーフェクト)”は全英1位、アルバムも全英1位を獲得。1988年のブリット・アウォードでも最優秀シングル、最優秀アルバムの両方を受賞しています。
最大の魅力は、ヴォーカルであるエディ・リーダーのキャラクターと個性的で唯一無二の美しい歌声。少女のような透明感とキュートさの裏に、ウィットに富んだ大人の女性を感じさせる歌詞や歌い回しは、一度聴いたら忘れられないほど印象的です。仮に彼女が誰にも知られず他のバンドで歌っていたとしても、その声ですぐにエディと分かってしまうほど特徴的です。
そんなフェアーグラウンド・アトラクションは、イギリスだけでなく、アメリカや日本でも人気に火がつき、当時来日ツアーも実現していますが、人気絶頂の1990年1月、デビューからわずか1年半あまりでバンドは解散を宣言。かくして、このアルバム『The First of a Million Kisses(ファースト・キッス)』は、彼らの存在を語る伝説の1枚となったのです。ちなみに、アルバムジャケットに使用されている写真は、世界を代表する写真家集団Magnum Photo(マグナム・フォト)に所属していた写真家、エリオット・アーウィットによる作品。1955年にカリフォルニアで撮られたものです。このジャケット写真をどこかで見たことがあるという人は多いかもしれません。
名曲ぞろいのこのアルバム、中でも代表猪又が選ぶ1曲は”Comedy Waltz(コメディ・ワルツ)“という曲です。
So I want to hear a comedy waltz tonight
Tell me a joke that brings tears to my eyes
Please tell me a joke so that I can laugh till I cry
*** *** ***
涙が出るほどにおかしなジョークを
そして最後には泣いちゃうくらい、笑えるジョークを”
周囲の人間関係で悩んだり、ツいてないことが続いたり、世の中の暗いニュース・・・誰もが暗く落ち込みたくなる時があります。「イやなことは忘れましょう」エディのそんな気持ちをこの曲で表現しています。ちょっと切ないメロディ、皆さんはどんな印象を持つでしょうか?
もちろん、名作” Perfect(パーフェクト) “も必聴です。アップテンポなサウンドにクセのある歌詞。
It’s got to be perfect, it’s got to be worth it,yeah
Too many people take second best
Well I won’t take anything less
It’s got to be, yeah, perfect
*** *** ***
“完璧じゃないとダメ、そうじゃないと価値がないもの
みんな妥協しているみたいだけど
私は絶対嫌だわ
そう、完璧じゃないとダメなの”
…どんなことに完璧を求めている歌なのかは、ぜひ一聴してから(笑)このメロディラインにこの歌詞の組み合わせは絶妙。こういう女性を演じる(?)、いや、エディそのもののキャラクターが前面に出ている名曲だと思います。
<過去の記事>
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社長のMUSIC BOXから
March 30, 2017
キノイエのモデルハウス「塩屋新田の家」で流れているBGMには様々な曲が収録されていますが、実はその全ては代表の猪又の選曲です。自身も大学時代にロックバンドを組んで自らも作曲・演奏していたという猪又の音楽ジャンルは、70年代のR&Bからロック、ジャズ、現代の日本のポップシーンまでと実に幅広く、その中でこの住まいと暮らしに合う曲をセレクトしプレイリストに収められています。
本日はその中から、一人のアーティストとアルバムをご紹介したいと思います。なお、この話題はおそらく無限にネタがありますので、既にシリーズ化していきそうな予感がします(笑)今回は第1回目なので、なるべく誰にも親しみやすいものをセレクトしてみました。
それがこちら。キャロル・キングが1971年に発表したアルバム『Tapestory(つづれおり)』です。
キャロル・キングは1942年ニューヨーク生まれの女性アーティスト。ユダヤ系の家庭に生まれた彼女は、17歳で結婚、出産を経験。10代の頃からヒット曲を書き続け、これまで1,000人を超えるアーティストに曲を提供したアメリカを代表するシンガーソングライターの一人です。大学在学中にあのポール・サイモン(サイモン&ガーファンクル)からデモ・テープの作り方を教わった彼女は、自分で作ったデモ・テープを売り込んでデビューを果たしていますが、最初は全く売れずに挫折を経験しています。60年代に最初の夫で作詞家のジェリー・ゴフィンと共に ” The Loco-Motion(ロコ・モーション)”(歌:リトル・エヴァ) などの大ヒットを世に送り出した後、代表猪又が生まれた年と同じ1971年に発表したこのアルバムが全米アルバムチャートで15週連続1位を記録。グラミー賞4部門を獲得し、その後も302週連続でトップ100にランクインし続けるロングセラーとなり、現在まで約2200万枚を売り上げています。このアルバムに収録されている多くの曲が現在までに様々なアーティストにカヴァーされており、20代、30代の皆さんの中には、キャロル・キングの存在を知らなくとも、CMや日本のミュージシャンのCD等で彼女の曲を知らず知らずのうちに耳にしている人は多いのではないかと思います。
このように、彼女の代表アルバムとなった『Tapestory(つづれおり)』。” You’ve Got a Friend(君の友だち) “などをはじめ多くのヒット曲を出したこのアルバムは、まさに知る人ぞ知る珠玉の名盤です。彼女のハスキーで味わいのある声(白人歌手でありながら黒人歌手並みのソウルフルな歌声)、抜群のメロディラインは、アメリカで生まれ育っていない私たちが聴いても、なぜか懐かしいアメリカの片田舎の故郷を思い出してしまうような錯覚を覚えるほど。不思議な魅力があるアルバムです。
中でも、猪又のいちばんのお気に入りは、2曲目の”So Far Away(去りゆく恋人)“。失恋をテーマにした曲ですが、ぜひ日曜日の昼下がりに塩屋新田の家のダイニングに腰を掛けてゆっくりと聴いてもらいたいナンバー。いつものコーヒーの味が少し変わる曲です。
また、8曲目の” Will You Love Me Tomorrow “は彼女の名を不動のものにした不朽の名作。「ねえ、明日も私のこと好きでいてくれる?」…彼女の素朴でハスキーな声が繰り返すこのフレーズ、少し切ない大人の女性の心を表現しています。こちらも数多くのアーティストにカヴァーされています。
音楽は暮らしと密接な関係にあります。実はファッションと同じ位、音楽の趣味はその人となりをうかがい知る重要な要素かもしれません。
それだけに、音楽の好みは人それぞれ。なので、けして誰かに押し付けるものではありませんが、書いている側としては、そんなことを忘れてついつい夢中になってしまいます(笑)
ということで、次回のセレクトもどうぞお楽しみに。
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共感していただける方に
March 28, 2017
上越第1号モデルハウスとして昨年6月よりオープンしている「塩屋新田の家」について、ご来場された方から「このモデルハウスは販売しているのですか?」と聞かれることがこれまでにも幾度かありました。
その都度、「いまは展示場として使用していますので、はっきりとしたことは言えませんが・・・」という程度のお答えしかできないまま今日まできていました。
しかし、オープンから約10ヶ月。この間に大勢のお客様にご来場いただき、「他の住まいも見てみたいと」という声も聞かれるようになってきたことから、社内でも「本当にこの暮らしに共感していただき、大事に暮らしていただける方であれば、そろそろお譲りしてもいいのでは?」という意見も大きくなってきました。
そこで、来月から、この住まいのオーナーさんを募集したいと考えています。しかし、急いで売り捌くという考えは一切ありません。小さくつくって大きく暮らす、小さな邸宅の暮らし方に共感していただき、大切に住んでくださる方にお譲りしたいと考えています。先着順というわけではありませんが、お声がけをいただいた方より順にお話を聞かせていただき、また私たちの話にもお付き合いいただき、その中で共感が生まれた方に・・・という流れで考えたいと思っています。
詳しくは、来月またご案内させていただこうと思っています。
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『キノイエ タイムス』編集中
March 27, 2017
キノイエの暮らし方を広く知っていただくための情報紙「kinoie times(キノイエ タイムス)」の第4弾をただ今制作中です。
担当は、先日ご紹介した埼玉出身Iターン者の屋村さん。入社間もないですが、今号の「キノイエタイムス」の企画、取材、編集の全てをほぼ一人で担当。前職での広報の経験を生かし、イラストレーターを自在に操っています。
今回お届けする第4号は、過去3回とはほんの少し趣向を変えています。今回は、最高の地元ライフをおくる上越地域の素敵な人たちにスポットを当て、独自取材を敢行。キノイエの住まいについての情報は最小限。読み物として皆様に楽しんでいただける紙面づくりを心掛けています。
また、この他にも工夫を凝らしています。読み終えたキノイエタイムスが、別のお役に立てるような仕掛けが・・・!?
発刊は4月上旬を予定。今回は、新聞折込はせず、これまでにキノイエにご来場いただいたり、資料請求をいただいた方に郵送させていただく他、上越地域内のお店などに置いていただく予定です。ニューフェイス屋村の手がける新しい「キノイエタイムス」、皆様のお手元にお届けできる日が楽しみです。
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