酒と笑顔と女性スタッフ
March 25, 2017
昨日の続きです。本日は、昨年6月から営業スタッフとして仲間に加わっている天野美里(あまの みさと)さんをご紹介。
天野さんは糸魚川市能生出身。前職はなんと某保健所の生活衛生課で食品衛生やビル管理などを担当。そのためスーパーのバックヤード事情については誰よりも詳しいという特技あり(笑)食中毒の調査や食品検査の収去などもしていたので、とにかく食の衛生管理にはひときわ厳しい目を持つお母さん。食べることが大好きで、料理も得意。ハーフマラソンに出るという目標があり、これから少しずつ走り込んで距離を伸ばしていきたいと意気込んでいます。
そんな彼女の最大の魅力は、最高の笑顔!その満面のスマイルと、事務所に響き渡るキレのいい声は、常に周りを明るく元気な雰囲気に変える不思議なプラスオーラに満ち溢れています。そんな彼女の笑顔と積極的な姿勢は、自然にお客様やスタッフに伝播していくのがよくわかります。まだ入社して1年未満ですが、気が付けば既に第一線で大勢のお客様を担当する本社営業の中核を担っています。
建築部長崎さん(左)も大の酒豪。美味い日本酒に目がない大型新人として2015年春に入社(笑)
そんな彼女と最後まで勝負できるのは、男性スタッフではなく、おそらく天野さん(右)しかいないという噂(笑)
ちなみに、なぜか弊社にはお酒大好き系女子が大勢集まってきます。昨日のご紹介した屋村さん、2015年春新卒入社の建築部長崎さんも合わせ、三人とも例外なく大のお酒好き。ここでは詳しく書けませんが、お酒にまつわる伝説数知れず、会社の懇親会でも並の男性スタッフでは太刀打ちできないらしく…(笑)
草食系が多いこのご時世、弊社はとても頼もしいスタッフたちに恵まれています(笑)
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スタッフ歓迎会
March 24, 2017
昨日は、本社営業部と関係者にて、先月より弊社に入社したスタッフさんを囲んでの歓迎会でした。
先月新たな仲間として加わった屋村靖子さん(右:赤い服)と昨年6月入社の天野美里さん(左:手前から二番目)
新たに仲間に加わったのは、屋村 靖子(おくむら やすこ)さん。
営業部 広報・企画課に配属。出身は埼玉県。出版社、スタジオマンを経て、有名アウトドアメーカーの広報を長年経験。震災を機に消費者から作る側へを目指して、1年半前に新潟県の津南町 へ移住。そこから縁あって昨年の12月に糸魚川市へ越してきたIターン者。鬼舞地区の中古住宅を購入し、なんと自身でセルフリノベーションしながら暮らしています。そんな異色の経歴を持つ彼女は一見、おっとり、ふわふわとしたイメージがありますが、いざ実務となると判断・行動が非常にテキパキ。また気遣いも抜群。そのギャップもあってか、どうやら既に地元鬼舞の住民のみなさんのアイドルになっているようです(笑)
最近は隙間から入ってくる風と、ネズミに悩まされており、猫を飼おうか・・・と、検討中のようです(笑)
そんな彼女は、既に次回の広報誌「kinoie times」の編集をほぼ一人で担当。今後の活躍がとても楽しみな仲間です。
そして歓迎会にはもう一人。昨年6月から営業スタッフとして仲間に加わっている天野美里(あまの みさと)さんがいますが、こちらは明日のブログでご紹介したいと思います。
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けんか祭りと創立記念日
March 22, 2017
毎年4月10日は、糸魚川市内で「天津神社春大祭(糸魚川けんか祭り)」が天津神社境内にて行われます。
天津神社春大祭は、大きく3部構成となっており、まず最初に「稚児のお練り」、続いて五穀豊穣・豊漁を祈願して二基の御輿をぶつけ合う「けんか神輿」、そして国の重要無形民俗文化財に指定されている「舞楽奉納」と、一日を通して多彩な催しが行われます。ちなみに、重要無形文化財の指定は新潟県内では4つのみ。なんとそのうちの3つは、糸魚川市内のお祭りであることはあまり知られていません。
天津神社春大祭は、毎年曜日に関係なく、4月10日(11日は後祭りとして舞楽奉納のみ開催)の開催と決まっていますが、実はこの4月10日は、同時に弊社の創立記念日でもあります。天津神社は、弊社の本社事務所と目と鼻の先。創業の頃からずっと身近に見てきたこのお祭りは、今も変わらず脈々と受け継がれています。(詳細はこちらをご参照ください)
ちなみに、弊社代表猪又も小学生の時に稚児として参加したことがありました。当時親から「稚児をやれば縁日のうさぎを買ってあげる」という餌に飛びついたのがきっかけ。しかしながら、稚児に出たのはその一年だけ。うさぎを買ってもらうという目的を果たした瞬間、一気に熱が冷めたのだとか(笑)今でも舞楽仲間から悪い伝説として語り継がれています。しかしその分、長男が小学校卒業までの間休まず稚児として舞楽奉納に参加。親の汚名を若干挽回してくれました(笑)
けんか祭りや舞楽奉納の写真は、他のサイトでもたくさん取り上げられておりますが、ここでは関係者でなければ撮影できない舞台裏のショットも含めて写真ダイジェストでお届けしたいと思います。(撮影:代表猪又/※撮影年度はまちまちです)
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日本の建築遺産を訪ねて
March 20, 2017
先日のパッシブハウス・ジャパンの設立7周年記念大会で東京入りしたついでに、台東区池之端にある旧岩崎邸庭園を散策しました。
近代日本住宅を代表する西洋木造建築として知られ、重要文化財にも指定されている旧岩崎邸は、1896年(明治29年)に岩崎彌太郎の長男で三菱第3代社長の久彌の本邸として建築されました。広大な芝の近代庭園は、大名庭園の形式も踏襲し庭石、灯籠、築山なども設けられた和洋併置式。邸宅の設計は、鹿鳴館の建築家としても有名な英国人ジョサイア・コンドル。館内の随所に施された17世紀の英国ジャコビアン様式の装飾は、ため息が出るほど美しく繊細なデザイン。他にもイギリス・ルネサンス様式、イスラム紋様などが採り入れられた装飾、トスカナ式、イオニア式と階によって様式の違う列柱、コロニアル様式を踏襲したベランダに英国ミントン製のタイルなど、これでもかといわんばかりに世界各国の一流を取り入れた贅沢な設計。シンプルで機能的な日本のスタンダード住宅を目指すキノイエとは真逆の建物ですが、住宅のデザインを語る上で有り余るほどのお手本がちりばめられています。
各部屋には、それぞれお招きする客人の特性に合わせた装飾と色の組み合わせがあり、その類稀なセンスは、時代を超えて今もなお輝きを放っています。また、2階の一部客室には、金唐革紙(きんからかわし)と呼ばれる日本の伝統工芸品でつくられた壁紙が使用されてあります。金唐革紙とは、和紙に金属箔(金箔・銀箔・錫箔等)をはり、版木に当てて凹凸文様を打ち出し、彩色をほどこし、全てを手作りで製作する高級壁紙。館内は全て写真撮影が禁じられていますので、お見せできないのが残念ですが、あまりの贅沢さとその美しさに、言葉を忘れて見入ってしまうほどです。
(台東区文化ガイドブック掲載の写真より)
洋館の隣には書院造りを基調にした和館がつながっています。当時は洋館を遥かにしのぐ規模を誇っていましたが、現在は一部だけが残っています。政財界の大立者たちの屋敷を数多く手がけた大河喜十郎棟梁の作といわれる本格的な純和風建築。舟底天井の渡り廊下を過ぎ、居間に続く長い廊下の天井には、今では入手困難な継ぎ目のない一枚物の桧板が使用されています。当時、岩崎久彌氏は主にこちらを一家の住まいとして使用し、洋館は客人を招き入れる迎賓館としての役割に徹していました。
別棟として建つ、当時の日本では非常に珍しいスイスの山小屋風の木造建築は、同じくコンドル設計の撞球室(ビリヤード場)。こちらは外から内部の撮影が可能でした。
岩崎家の集まりや外国人、賓客を招いてのパーティーなどプライベートな迎賓館としてはもちろん、時の政治家の接待や軍の壮行式会場としても使用された旧岩崎邸。時代を動かした若き三菱財閥の御曹司の品性、そして当時の人間模様が窺い知れる貴重な建築遺産。建築に携わる者なら一度は目にしておきたい作品です。
この日は、十数年ぶりに上野恩賜公園を歩きました。あともう少しで桜の開花時期。気が付けばもうすぐ4月ですね。
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より身近になったパッシブハウス
March 19, 2017
先日17日、一般社団法人パッシブハウス・ジャパンの設立7周年記念大会に出席してきました。
記念大会は、社会のニーズに対応すべく「学び」から「実践」への舵を切るというテーマで開催。各地で活躍されている各工務店・設計会社・メーカーをはじめとする賛助会員、省エネ建築診断士の日頃の成果が一同に集まる一日。前日16日にオプショナルツアーとして行われたパッシブタウン黒部の視察に始まり、全国各地で支部勉強会などで行われている活動報告、解析ソフトの現状報告、専門家を招いての基調講演、エコハウスアワードの開催等、非常に中身の濃いプログラムでした。
特に注目されたのは、今年で第2回目となる「エコハウス・アワード2017」。エントリー枠は、もっとも厳しい燃費基準をクリアした「パッシブハウス部門」、同団体の推奨基準をクリアした「推奨エコハウスゾーン部門」、国内の次の基準となる省エネ性能をクリアした「地域トップランナー部門」の3部門。各部門にエントリーした作品は事前にパッシブハウス・ジャパンのサイトに詳細が公開され、ネット投票による評価に加え、会場審査と参加者全員の当日投票によって、今年の受賞者が決定、即日発表が行われました。
世界最高水準の省エネ住宅基準であるドイツ認定の「パッシブハウス」部門。年間暖房負荷=15kWh/㎡a以下という、日本国内ではもっとも厳しい燃費基準をクリアすることが条件となっており、その性能レベルは、日本国内のいかなる高性能住宅を並べても文句のつけようのない数値ですが、その施工コスト面を考えると、まだ一般住宅での採用で広がりを見せるには一定のハードルがあると考えられていました。
ところが、今年はそんな考えを大きく覆す出来事が起こりました。今年の「パッシブハウス部門」の最優秀賞受賞者は、倉敷市の倉敷木材株式会社様。国産標準仕様の樹脂サッシや換気システムなど、どこでも手に入る素材で部材を構成した結果、延床面積30坪とコンパクトながら坪単価83万で世界最高水準のドイツ・パッシブハウス認定取得を目指せる建物を完成させることが出来たということは非常に大きなインパクト。しかも、価格を抑えながらも年間暖房負荷=8kWh/㎡aと、けしてギリギリの性能値ではなく、他の認定基準クリアの作品と比較しても全くひけを取らない非常にレベルの高い性能値を実現している点、施工のプロセスも一般的な日本の在来工法を踏襲しながらの性能値クリアということで、全国の高性能エコハウスに取り組む工務店に大きな希望を与えました。
代表理事の森みわ氏、理事の松尾和也氏、昨年最優秀賞を受賞した西方設計の西方里見氏をはじめ、多くの専門家の皆さんも異口同音にこの流れを歓迎。パッシブハウスは一つの方法にこだわってはいません。高性能エコ住宅を追求することに道は一つではない。全国の工務店、設計者がその地域特性やお客様の暮らしに対する考え方を考慮して様々な方法を選びながら、目指す性能値を実現していくことで、業界全体の意識を上げ、日本の住宅とエネルギー環境の向上に貢献していくことが大きなテーマです。今回の受賞者を見て、パッシブハウスの設計施工は、もはや一部の温熱専門家やマニアの取り組みではなく、これからの日本の住宅を世界レベルに押し上げる工務店のスタンダードな取り組みになるのではないかと実感しました。
「来年のアワードはぜひ私たちもエントリーしたい!」こう胸に誓った工務店がたくさん生まれた一日でした。
<パッシブハウスに関する過去の記事>
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パッシブハウス・ジャパン視察ツアーin黒部
March 17, 2017
昨日は、パッシブハウス・ジャパン設立7周年記念大会オプショナルツアーとして、弊社で施工担当させていただいた前沢パッシブハウスをはじめ、パッシブタウンで先行している3つの街区を見学して回りました。当日は、パッシブハウス・ジャパンの代表理事である森みわさん(キーアーキテクツ代表)をはじめ、同理事でもある松尾設計室の松尾和也さん、西方設計の西方里見さんなど錚々たるメンバーが参加。その時の様子を写真ダイジェストでご紹介します。
弊社で施工させていただいた前沢パッシブハウス(2015年11月竣工/設計:キーアーキテクツ)。
この日の黒部市内の日中最低気温は、-3℃。ですが、26前後をキープした室内は、大勢の見学者が中に入っただけでオーバーヒートするほど。もちろん、室内は一般的なエアコンが1台稼働しているだけです。
2015年11月の竣工依頼、YKKの研究チームによるデータの収集と解析が進んでいます。
パッシブタウンとは、YKK株式会社様が自然エネルギー活用の可能性を徹底追及。自然の恵みを享受する「パッシブデザイン」を目指して、真に持続可能な街と住まいを黒部に実現することを通じて、これからの日本のモデルを黒部に創ること、また、黒部から日本、そして世界へ発信することを目標としています。(YKK株式会社様報道発表より要約)
今回は、既に工事が完了、あるいは竣工目前となっている1~3街区工事の全体を視察しました。
第1期街区の設計は建築家の小玉祐一郎氏によるもの。最大の特徴は、室内にエアコンが一つもないこと。北アルプスを源流とする黒部川扇状地特有の豊富な地下水を建物内に循環させる他、夏場の季節風「あいの風」を巧みに取り入れて、室内を快適な温度に保つ仕組みになっています。
第2街区の設計は、建築家の槇文彦氏。最大の特徴は構造熱橋防止システム「イソコルブ」を採用し、躯体の内外熱伝導を最小限に抑えている点。空調機器は一般的なエアコンを複数台採用していますが、外皮性能の強化+熱交換換気と通風、給湯熱負荷は太陽熱活用による組み合わせにより、負荷削減率8割以上の性能が期待されます。
第3街区は、前沢パッシブハウスの設計も担当した森みわさんが担当。元の躯体を生かして高気密高断熱化したリノベーション単身寮。施工箇所によりEPS、ロックウールを使い分けて外断熱を付加した躯体(内断熱は既存のものをそのまま採用)に、地元産の杉板を大胆に採用したインパクトのある外観が特徴。2棟に分かれている建物はそれぞれドイツパッシブハウス認定とアメリカLEED認証という各国のハイレベルな基準をクリアした文字通り究極のエコハウス。竣工のプレス発表前のため、工事中及び完成写真の撮影はNGでしたので、こちらの模型写真のみ。ちなみに、この模型は、プロモデラーである森さんのお父様が製作されたそうです。
1~3街区の地下には巨大な駐車場を完備しています。また、木質バイオマス発電設備や太陽熱利用システムも備え、循環する水の温度を調整しています。このバイオマスボイラーで給湯も賄っています。
黒部の先進住居としてあこがれの存在となり得るパッシブタウン。入居される方がうらやましいと素直に感じました(笑)
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黒部K-TOWN完成間近
March 15, 2017
「K-TOWN二期工事」がいよいよ大詰めを迎えています。
K-TOWNとは、YKK株式会社様が、あいの風とやま鉄道黒部駅前に社員(単身)寮を中心とした街並みの再開発を行う大きな事業。設計は、元東京大学教授で工学博士の大野秀敏氏を代表として組織される建築集団、株式会社アプルデザインワークショップ様。YKK株式会社様の数多くの施設を手掛けています。弊社は、その二期工事全14棟のうち、6棟を担当させていただいています。
弊社カネタ建設の担当街区は黒部駅前に隣接した6棟。あいの風とやま鉄道の車窓からもよく見えます。(写真奥右方面に向かうと黒部駅があります)
本日の黒部市は時折抜けるような青空を見せるものの、日中気温-4℃を記録する寒さ。そんな透き通る空気の中、本日は、YKK株式会社の吉田会長も完成前の確認で現場入り。先行で施工を担当した第一建設さんの現場を確認されていかれました。
1棟に単身寮としての居室4世帯分が組み込まれているK-TOWNの建物。上下階、左右それぞれ形の違う部屋が設計されています。
弊社は6棟ほぼ同時施工ということもあり、各棟のチーム編成、工程管理、品質の一定化など様々な課題をマルチタスクで同時解決していかなければなりません。一昨日ブログに登場した弊社若手監督の松川君が現在担当していますが、ここまで大きなトラブルなく、本当によく頑張って現場をまとめてくれました。また、この二期工事では、4社が一堂に会して同じ設計の建物を施工監理していきますので、お互いに各社のいいところを肌で吸収しながら工事を進めることができ、松川君が監督として大きく成長する上でも非常によい機会となりました。
K-TOWNの現場事務所と松川監督。
今回、実績のある建築事務所、そして大手や地元有力建設会社、工務店とのいわゆる「他流試合」を経験したことは弊社にとって大きな収穫。住宅の新築・リフォームのみならず、大小様々なプロジェクトでの経験値が、キノイエの施工監理技術をさらに一歩高いフェーズに引き上げ、弛まぬ進化の原動力につながっています。
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家電選び
March 14, 2017
こんにちは。キノイエブログも3回目の投稿になりました。
昨年末、洗濯機の排水ができなくなり買い替えるべく、ネットであれこれ調べていました。結論としては、排水管が凍結しただけだったので買い替えずに済みましたが、このときに家電を選ぶって大変だなぁと改めて考えてしまいました。
予算5万円前後、5~7kg。これが私の探していた洗濯機条件。満たされるものは多いのですが、ここにデザインが加わると俄然難しくなる。高級感を出すためかパール調になっていたり、水をイメージさせるブルーがアクセントカラーになっていたり。洗濯コースだけでも5つくらいあり、操作部の説明書きも盛りだくさん。結局、気に入るものは見つからずでした。
私の家電を選ぶポイントは、ありきたりですが「見た目も機能もシンプルなもの」。インテリアアイテム選びと同一線上で選んでいます。それは使われている素材の質感や説明書きのグラフィックデザインも含めて。いくつか実際に使っているものを挙げてみますね。
ダイヤル周りの表記もシンプルこの上なし。機能を選んで、温度を決めて、スイッチを入れる。それだけです。
最初はデロンギのコンベクションオーブン。よく見る赤いダイヤルのものは、庫内の高さが低めなので並行輸入のものを選びました。3つのダイヤルはそれぞれ、温度調節/機能選択(グリルや保温など)/オン&オフ。温度が華氏表記なのとタイマーがないので、温度計とキッチンタイマーは必須です。オート調理機能がないので、すべて手動。でも料理で火加減を調整することを思えば、それほど面倒くさくはありません。
最近買ったものは、クイジナートのマルチグルメプレート。これは朝食カフェをする際にも使えるかなと思いました。開閉できる両面プレート式なので、広げるとパンケーキ、閉じるとホットサンドやワッフルができます。こちらも機能は温度調節のみ。
ヘアライン加工のステンレスなので甘さはゼロ。広げると2面のホットプレートになります。
いま日本のメーカーが出しているホットプレートも随分変化していて、カラフルなキャセロール型というのもあるのですね。でも私はアメリカの家庭にありそうな武骨なデザインでこれを選びました。雑貨っぽさより道具っぽさ。これは好みの問題かなと思います。
そして最後は、トヨトミのファンヒーター。5年くらい使っています。Amazonなどで検索するとわかるのですが、ファンヒーターのほとんどは前面に操作部があるのですが、これは上部にあります。なので正面から見ると、運転時のランプのみが光ります。これはかなり珍しい。先日友人宅に泊まったときに、このファンヒーターの色違いを使っているのを見て、「おぉ、同志!これを見つけ出したのね!!」とうれしくなりました(言わなかったけど)。
このデザインが廃番になってしまったので、壊れないことを願うばかり。友人宅は赤色でした。
……と、ここまで書いて、たかが家電選びで面倒くさいやつだなと軽く自己嫌悪になりました。
デザインなど、もっともな理由は挙げてみたものの、結局は日本製家電特有の多機能を使いこなすには、説明書を読んで、操作部の使い方を理解しなくてはいけないというのが、面倒くさがりの私には億劫なだけなのかもしれません。多機能家電の操作部には「日本語の説明が理解できる」というユーザー前提があると思いますが、海外製のものはそれがほぼない。「柔軟剤の香りを残す洗濯コース」や「切身魚グリル」など、言葉を使わずに説明するのは難しいだろうなぁと。だから、必然的に海外製の割合が多くなっています。
でも、そんな面倒くさがりで選んだ家電は、機械に複雑な機能を委ねなくても、自分で操作すれば思った通りの機能を果たしてくれるし、デザインもすっきりする。わりと一石二鳥だなと思っています。願わくば、デロンギのオーブンはタイマーとスイッチが連動してくれるといいんだけどな。うっかりタイマーを忘れて、焦がしたこと数回……。これも愛嬌といえば愛嬌ですが。
<村岡利恵>
長年東京でインテリアやデザイン関連の雑誌編集に携わる。2016年に長野県大町市へとIターンし、2017年の初夏から高瀬渓谷の森のなかの別荘地で「HÜTTE muu muu」という朝食だけのカフェと編集&デザイン業を営む予定。キノイエスタッフと縁があり、雑誌編集者時代に触れたいろいろなもののことや、高瀬の森での新しい暮らしづくり、旅のことなど、当ブログで不定期に執筆。
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YKK APメディアレポート取材再び
March 13, 2017
YKK AP株式会社様が発行する業界誌『YKK APメディアレポート』の取材がありました。弊社は2016年4月号の掲載に引き続き2回目の登場となります。(前回の取材記事はこちら)
今回の取材は、この春完成を予定しているYKK株式会社様の社員寮「K-TOWN」二期工事を担当する現場監督松川君にスポットが当たりました。K-TOWNは、YKK株式会社様が黒部市のまちづくりに関わるビッグプロジェクトの一つ。弊社は、二期工事全14棟のうち6棟を担当させていただいています。
松川君は、上越エリアの工務店でいちばん最初に省エネ建築診断士を受験し、見事満点合格した一人。その後2015年11月に完成した「前沢パッシブハウス」の施工も担当しており、若手ながら今や弊社の高性能エコハウスの施工でナンバーワンの実績を持つ技術者。ドイツ認定の世界最高峰の省エネ住宅「パッシブハウス」の経験で一回り大きく成長し、今回の取材での堂々たる受け答え。入社した頃をよく知るスタッフたちは異口同音に「風格出てきたなぁ」と感心。
そんな松川君は上越市出身。「あとは伴侶だね」という先輩社員たちのアドバイスに、どんな回答をみせてくれるのか、今後の動きに注目です(笑)
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あれから6年
March 11, 2017
私たちの考え方、価値観に大きな影響を与えた東日本大震災。あれから6年が経ちました。
死者と行方不明者合わせて1万8,446人、依然、避難生活を余儀なくされている被災者の数は全国で12万人余り。震災から6年経った今でもその深い傷は癒えていません。あらためて、多くの犠牲者の皆様に哀悼の意をささげると共に、一日も早い本当の復興が実現することを願うばかりです。
震災当時、弊社代表猪又も何度か被災地を訪れていますが、その衝撃は今でも鮮明に焼き付いているそうです。4tトラックに仲間から集めた支援物資を積み、いちばん最初に被災地に向かったのは震災後の2週間後。物資受け入れ先として向かった仙台市の知人の話からは、当時のメディアでは取り上げられない様々な事情を耳にしました。同じ地域の中でもその人の置かれている状況は様々。「人にかける言葉は全て同じではない」が当時の口癖でした。
下の映像は、代表猪又がその年の7月に向かった石巻市の様子です。ビデオカメラを回すことすらためらったという状況が伝わるのではないかと思います。
当時テレビでも大きく取り上げられていましたが、石巻市の大川小学校は津波で児童と教職員合わせて84人が犠牲となりました。被災した校舎は震災遺構として保存されることになっています。
2015年には、弊社の旧協力業者会の視察研修として津波で大きな被害を受けたいわき市薄磯地区を訪れました。当時からの様子を知る地元語り部の会の方から説明を受けましたが、被災から4年7ヶ月経過した当時でも写真のような状況で、高台に計画している造成地の完成予定が2年後の今年。前述の通り、仮設住宅あるいは全国各地に散っていった被災世帯住民の多くがまだ戻れる状態には至っていなかった現状を目の当たりにし、復興までの道のりはまだまだ長いと実感しました。
私たちの地元糸魚川市も昨年暮れの大火で大きな被害を受けました。この痛みを後世の幸せのために、正しく生かしていかなければなりません。
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