第1回 木の家フェスタ開催決定!
January 25, 2017
皆さん、お待たせしました!新年を迎えたキノイエのファーストイベント 『第1回 木の家フェスタ 2017 in クリナップ』 が開催されます!
「キノイエのことは、ウェブサイトやSNSで気にはなっていたけど、まだ直接建物を見たことがない。」、あるいは「いきなりモデルハウスに足を運ぶのは少し気が引ける。」今回はそんな方も気軽に足を運べる新春お楽しみイベントとなっています。会場は、クリナップ上越様のショールームをお借りしての開催になります。
開 催 日: 2017年02月11日(土)・12日(日) 10:00a.m.-4:00p.m.
場 所: クリナップ上越ショールーム特設会場
昨年大好評頂いた『木の家マルシェ』も出張予定!今回は、なんと木の家マルシェオリジナルの限定コラボ商品や今回限りの限定商品を販売予定です♪
今回の出店者は、こちらです。
■自家製天然酵母パン こびと窯 様 (11日のみ)
アレルギーやアトピーに関して非常に問題意識を持っており、そのため”イースト”や市販の”天然酵母”は一切使わない主義を貫いています。イーストなどを使わずふっくら焼き上げるのは至難の業ですが、それでも安心安全な手づくりの美味しさを伝えたいという思いを大切にしています。小さいお店ながらもその理念に共感し、少しずつリピーターさんを増やしています。
■スゥイー ツ工房 くみ 様 (12日のみ)
自宅で店舗を持たず、注文販売をメインに営業。お米つくりからお菓子つくりまで一貫して行い、添加物は一切不使用。素材にこだわり、妙高市産こしひかり玄米粉を100% 挽いて使用しています。玄米に豊富に含まれるビタミンや食物繊維などの栄養がまるごとスイーツに。
■土の香工房 cotocoto 様 (両日開催!)
「発酵のまち上越」・「上越の自然豊かで四季折々の美味しい素材」を地域の皆さまをはじめ全国に発信しようと、食材をドライ商品や塩糀の商品作りに取り組んでいます。こちらのcotocotoさんも安心安全はもとより、地域に根差した商品づくりへのこだわりが強く、地元上越地域での住まいづくりを考えるキノイエとはとても馬が合うようです。
■株式会社 妙高食品 様 (両日開催!)
平成27年1月に設立したばかりの新しい会社。地元の美味しい食材を活かした食品作りから始まり、先ずは美味しいお米の麺作りに着手いたしました。今までに無い米が持つ本来のうま味、ごはん味を出せないかと原材料にこだわり米粉のブレンド、製麺方法の研究を重ね第一号商品の『ごはん麺』が誕生しました。
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暮らしの残像
January 24, 2017
お客様からのご依頼により、まちなかのとある空き家のリフォームのご相談をいただき、本日その空き家の調査に入らせていただきました。
建物は、以前まで食品関連の製造販売を行っていた店舗兼住宅。限られた間口から奥に向かって伸びる、いわゆる昔ながらの町家です。店舗スペースの奥には居間、そして京町家でいうところの「通り庭」と呼ばれる、奥まで続く土間通路を歩いていくとさらに奥に部屋が続きます。電気は停止されていましたが、部屋と部屋の間に設けられた坪庭から差し込む外の光が柔らかく室内を照らし、池や植栽でまとめられた庭と向かい側の軒など、風情のある景色を家の中の三方向から眺めることができます。
そして、さらに奥へ足と進めると仕事場が。空き家になって久しいですが、ご主人が長年大切に使っていた仕事道具もまだそのそのままの状態で鎮座しており、今にも仕込みが始まりそうな雰囲気を残しています。それは単に、モノが残っているということだけではなく、道具はもちろんのこと、家の動線、収納、仕事場や台所の立ち位置など、家の機能として隅々までしっかりと大切に使われてきた痕跡が随所に残っているからだと思われます。
住まいは、そこに人が住まなくなると途端に風化が始まり、数ヶ月もたたないうちにあらゆるところが痛んで居住に耐えられなくなるという意味から、よく「生き物」に例えられることがあります。こちらの建物ももちろん至る所に痛みが生じていましたが、しかしそこにはまだ、人のあたたかさや丁寧さを感じる「暮らしの残像」がしっかりと残っており、何とも表現し難い生命力のようなものを感じさせてくれます。
ご依頼主のお施主様もまた、こうした暮らしの残像に魅力を感じられたのかもしれません。「家はプランが命」ということをもう少し掘り下げて表現するなら、「(その人の暮らしをしっかりと見つめ)隅々まで使い込まれることを考え抜かれた家には、強い生命力が宿る」ということなのでしょう。そして、その真価は、こうして一旦役割を終えた後の「暮らしの残像」に現れるのかもしれません。
私たちもまた、人を惹きつける暮らしの残像が映し出される家をつくっていきたいと思います。
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大火から1ヶ月
January 23, 2017
糸魚川市駅北大火から1ヶ月が経過した昨日の1月22日(日)には、毎年恒例の糸魚川の冬の一大イベント「糸魚川荒波あんこう祭り」が開催されました。
大火の影響で、今年は開催を見送るべきではないか?という声もあり、一時は中止も検討されましたが、今回の大火で実際に被害を受けた実行委員の関係者からも「こういう時だからこそ復興に向けてまちを盛り上げよう」という声が上がり、糸魚川駅日本海口並びにヒスイ王国館に会場を移しての開催となりました。
会場では、地元の飲食店5店舗によるあんこう汁の販売の他、実際のあんこうを丸1体を余すところなく解体する「つるし切り」実演、その他、浜焼きコーナーや各種出店、地元糸魚川小学校児童生徒による「糸魚川の食」にまつわる学習発表など盛りだくさんの内容で、市内外から5,500人の来場を記録する賑わいを見せました。
地元飲食店5店舗による「あんこう汁」は、オーソドックスな味噌仕立ての他、チゲ味やごま入りなどそれぞれが工夫を凝らした独自の味を用意。それぞれのブースには10時の開始前から行列ができ、正午を待たずに用意された1,600食分が完売となりました。ちなみに、この売り上げの一部はこの度の大火の義援金に充当されるようになっています。
「つるし切り」の実演は、糸魚川駅日本海口前のロータリーに設置された特設会場にて。地元の魚市場の職員さんによる巧みなトークと包丁捌きによる実演解説は、もはやこの地元の伝統芸能といってもいいほどのレベルです。
また、会場内では、地元の青年有志で結成されたボランティア団体「がんばろう糸魚川プロジェクト」の皆さんによる義援金の呼びかけと共に、売り上げの一部が義援金に充てられるチャリティーステッカーの販売も行われました。
会場を訪れた多くの観光客、市民の皆様からもあたたかい声掛けと共に、この日もたくさんの義援金が寄せられ、ステッカーも200枚近い購入がありました。多くの皆様の善意が、被災された方、そしてこのまちに向けられていることに心から感謝の気持ちでいっぱいです。
糸魚川市が今月20日に行った記者会見では、大火による焼損棟数は当初の144棟から147棟に修正され、全焼120棟、半焼5棟、部分焼22棟、焼失面積は3万412平方メートルと正式発表されました。火災発生当初時、最大瞬間風速27.2メートルを記録する南からの強風に煽られ、被害が拡大したことを国は重く受け止め、火災被害では全国で初めて自然災害として「被災者生活再建支援法」を適用。これにより、一世帯最大400万円の支援金を受け取ることができるようになり、復興への後押しにつながっています。また、現在、がれき撤去については、市に一括処理を依頼した木造住宅の撤去作業も進んでおり、がれきの分別作業の仮置き場として決定している姫川河川敷には20日から具体的な設置作業も始まっています。また、全国から大勢の皆様より糸魚川市宛に寄せられた義援金の総額も約2億6千万円ほどに上っており、被災者の皆様に見舞金として配分される第一次計画が決まったようです。
少しずつではありますが、復興に向けた歩みが着実に動き出しています。全国の皆様からの多くの善意、そして市民みんなの前向きな姿が、被災された多くの皆様を勇気づけ、このまちの未来に少しずつ明るい設計図が描かれていくのではないかと感じています。
がんばろう糸魚川‼ まけるな糸魚川‼
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ブログダイジェスト(エコハウス編)vol.3(最終回)
January 21, 2017
昨日からの続きです。エコハウス編のブログダイジェストは、思ったよりコンテンツ量があり、3回シリーズとなりました。今回でいよいよ最終回。過去のブログ記事から高性能エコハウスと健康、住宅燃費、その他皆様の暮らしに関わる重要な情報について記載された記事のダイジェストです。インデックスから、気になった記事を見つけたら、ぜひクリックしてみてください。
November 12, 2016
断熱材の性能がいいのは当たり前。しかし、その施工精度次第でどのくらい性能が変化するのかまでご存知の方は少ないでしょう。ここでは、その施工精度について解説しています。 →記事はこちら
November 20, 2016
暖房を強めにしているのに、なぜか足元が寒い・・・そんな経験はございませんか?耳慣れない言葉かもしれませんが、多くの住まいで起こりやすい現象。冬の寒さが厳しいこの北陸信越地域で暮らす私たちにとっては、知っておかなければならない知識です。 →記事はこちら
November 25, 2016
もし、住まい選びに「お買い得」があるとすれば、それは単純な建物本体価格ではありません。見た目の安さに惑わされない、本物を見極めるための大切な判断基準について、ここでは解説しています。 →記事はこちら
November 28, 2016
ここに、A、B2つの家があります。ここで、問題です。皆さんは、どちらの家が暖かくて性能のよい家だと思いますか? →記事はこちら
December 20, 2016
まず、「パッシブハウス」は一体何者か?ということから、なるべく丁寧に分かりやすい解説を加えています。 →記事はこちら
December 21, 2016
“機能性の高いインナーを着れば、使い捨てホッカイロはいりません。家の中身をしっかりさせれば、快適は長持ちするのです。”・・・ここでは、家にまつわるそんなお話を交えてパッシブハウスについて解説しています。 →記事はこちら
December 22, 2016
「パッシブハウス」の解説最終回。ここでは、国内屈指のサッシメーカーをもつYKK株式会社様の肝入りで計画され、弊社が2015年11月に富山県黒部市で施工した「前沢パッシブハウス」の解説を中心にお送りしています。 →記事はこちら
いかがでしたでしょうか?3回シリーズとなりましたブログダイジェスト(エコハウス編)も今回で最終回です。最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。ここで紹介させていただいた記事の一つでも皆様の住まい選び、住まいづくりの参考になれば幸いです。
これからも皆様にとって有益かつ楽しい記事を投稿していきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。
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ブログダイジェスト(エコハウス編)vol.2
January 20, 2017
昨日からの続きです。過去のブログ記事から高性能エコハウスと健康、住宅燃費、その他皆様の暮らしに関わる重要な情報について記載された記事のダイジェストです。インデックスから、気になった記事を見つけたら、ぜひクリックしてみてください。
October 8, 2016
明確な根拠をもって家のナカとソトをしっかりと断熱できれば、内部は徹底して開放的な空間にデザインすることが可能となり、暮らし方にも様々な可能性が生まれてきます。玄関やホールが居間の一部になるだけでなく、床下や屋根裏も変化に富んだ内部空間になります。→記事はこちら
October 24, 2016
住宅の選び方で、これからますます生涯コストの差が大きくなります。住宅性能を上げることが将来に渡って多くのメリットをもたらすということについて、日本のエネルギー事情の変化を追いかけながら詳しく解説しています。 →記事はこちら
October 25, 2016
家の中、とりわけ入浴中にお亡くなりになる方の年間人数が、交通事故でお亡くなりになる人の約4倍近い数に上るという事実を皆様はご存知でしたでしょうか。「本物の安心安全な家を選ぶ」というテーマを、軽く見てはいけません。本物の高気密高断熱住宅を選ぶことは、単なる光熱費の削減だけではなく、医療費や介護費用などを含めたその後の生涯コストに大きく影響します。→記事はこちら
October 27, 2016
文字通りカビと温度と湿度と換気のお話です。住まいには健康を維持すべき適温と適正湿度が決まっているということ、そして、それを維持するためには、しっかりとした住宅の高気密・高断熱化とロスとムラのない計画換気が必要になります。しかし、現在、日本の多くの既設(ストック)住宅の9割以上は・・・ →記事はこちら
November 1, 2016
November 2, 2016
上記の続きです。引き続き、換気システムの専門メーカー株式会社マーベックス様のお話から。ここでも、家庭における空気環境がいかに映像も交えて分かりやすく解説しています。しっかりとした換気が出来ない家だと、1年間でどれだけのホコリを吸っていることになるかご存知でしょうか? →記事はこちら
November 3, 2016
東北・北陸地方を中心に世帯当たりの光熱・水道費の金額は高い傾向にあり、中でも新潟県は全国的にみても非常に燃費の悪い地域。なんだかとても損した気分になりますね。だからこそ、住まいの価格は見た目の安さではなく、「生涯価格」で比較し選ばなければなりません。 →記事はこちら
November 10, 2016
キノイエでは、新築住宅の気密試験を完成までに2回実施します。果たしてその数値は・・・? →記事はこちら
本日はここまでです。このダイジェストはあと1回で完結します。次回をどうぞお楽しみに。
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ブログダイジェスト(エコハウス編)vol.1
January 19, 2017
昨年よりブログの記事の中には、時々、住まいの性能についての知られざる知識や、住宅の選び方によっては、家族の健康や家計に直接影響するような驚きのデータなどを交えた情報をお届けしてまいりました。過去のブログ記事を一つひとつ紐解いていただくことでその情報にたどり着くことは可能ですが、記事数も増えてまいりましたので、ここで一度棚卸ししてみました。
以下は、過去のブログ記事から高性能エコハウスと健康、住宅燃費、その他皆様の暮らしに関わる重要な情報について記載された記事のダイジェストです。インデックスから、気になった記事を見つけたら、ぜひクリックしてみてください。
July 2, 2016
今年のブログに3回連載で登場した「解説「パッシブハウス」その1~3」の入門ガイダンスのような記事。軒の出方一つもパッシブ設計なのです。 →記事はこちら
すべての生き物にとって「呼吸」とは生命にかかわる重要な機能であり、その考え方や働きにも違いがあります。では、住まいはどんな呼吸の仕方をするのでしょう?ここでは「換気」のことについて、その知られざる重要性について語っています。 →記事はこちら
August 3, 2016
じめじめと蒸し暑い夏の日に投稿されたブログです。ここでは、エアコン1台の「弱」運転で、家中どこにいても涼しいキノイエの環境設計について解説しています。 →記事はこちら
September 14, 2016
実は、日本の住宅の高性能化はまだまだ発展途上。ここでは、特に住宅の温熱環境を左右する「気密性能」について、国の基準が示されていない現状と住宅会社のスタンスによる違いについて解説しています。 →記事はこちら
September 15, 2016
後編では、住宅の隙間を測る基準「C値」(隙間相当面積)と呼ばれる指標についての解説です。 →記事はこちら
September 30, 2016
住まいの新築をお考えの方は、是非お読みください。計画当初の重要関心度の高さに比べ、結果として住んでみたら不満が大きい(=がっかり度が非常に大きい)項目について解説しています。 思った以上に「快適で省エネな家は注文しても簡単には手に入らない」という現実を少しご理解いただけるのではないかと思います。 →記事はこちら
October 2, 2016
「子供のアトピーがなかなか治まらない」「ぜんそくがひどい」そんなお悩みをお持ちの方は必読です。家の環境が変わるだけで、体調にも大きな変化が現れます。 →記事はこちら
October 4, 2016
October 7, 2016
日本の住宅は世界一「燃費の悪い住宅」であるという話を聞いたことがあるでしょうか。その最大の違いは国策。国が義務とする住宅の省エネ基準レベルの違いが大きいと言われています。この記事では、その背景と各国の性能レベルの違いについて解説しています。 →記事はこちら
ダイジェストの前編はここまで。いかがでしたか?意外に知らなかった住まいの性能あれこれについて知ることができたのではないでしょうか?
後半のダイジェストは明日以降のブログにてご紹介いたします。
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まちの記憶
January 17, 2017
昨年暮れに発生した糸魚川市駅北大火では、まちの中心部に存在していた住宅・店舗など144棟が焼失してしまいました。同時にこのまちを形づくってきた数々の象徴的な風景や面影の品までも失ってしまいました。かつてのまちの賑わいをいかに取り戻していくのか、私たち糸魚川市民にとってはとても大きな課題です。
かつてのまちの賑わい・・・ふと、そう考えた時に、糸魚川のまちがいちばん賑わいを見せていた時代のことを振り返ってみたくなりました。そう思って、弊社の書棚をあさっていると、こんな写真がいくつか出てきました。
写真は昭和40年代後半のもの。弊社はこの頃から、街中の道路改良工事等を含めた土木工事も請け負うようになっていました。写真は、ちょうど今回の火災の火元となった現場周辺の通りを写したものも含めて現在の糸魚川駅前の中心商店街の様子を写し出しています。
写真を見ると、現存する店舗もあれば、既に移転、あるいは廃業された店舗も含め、通りに面して所狭しと看板が立ち並んでいる姿が印象的です。あらためて、当時の糸魚川のまちがいかに活気と躍動感に満ちていたのかが伝わってきます。ノスタルジックな味わいも併せて、長屋続きの街並みと町内、近隣の人々のつながりとが程よく絡み合ったこの風景は、紛れもなくこのまちの財産でした。
現在40代後半以上の世代の人なら誰でも知っている当時の名店も。みんなでたむろしていたあのテーブル、あの味、名物マスター・・・当時学生だった人や地元で社会人をされていた人たちにとっては、この写真と共に様々な思い出がよみがえってくるのではないでしょうか?
ちなみに、弊社の代表猪又は、ちょうどこの頃に産声をあげました。
現在、弊社の取締役(安全衛生担当部長)の横井(上の写真右側:ヘルメット姿の人物)も、この当時はまだ入社したての新人監督でした。当時から現役で活躍していたスタッフ、当時生まれたばかりのスタッフ、そして、この時代を知らないスタッフ・・・会社の中にも既に世代間ギャップが生まれていますが、この地域でまちと暮らしに関わる仕事をする者として、将来に語り継いでいきたい大切なまちの記憶です。
まちの復興は、とても大きく難しいテーマ。建築に関する法環境も様変わりしており、昔のような長屋続きの街並みを再現することは不可能です。単に建物を復元するだけでは解決できないいくつかのハードルが存在しており、新しい発想によるまちづくりの構想が求められています。しかし、新しいまちの創造においても、まずは被災された住民の皆様の思いに耳を傾けながら、これまでにつないできた多くの人々の暮らしや、こうしたまちの記憶をどう取り入れていけるかという要素も大切なのではないかと思います。糸魚川市は過去に何度かの大火を経験し、その度にまちの風景や財産を失ってきましたが、それでも力強く再生し、賑わいと人情味のあるまちを創り出してきました。今回もまた必ず元気なまちの姿を取り戻してくれるはずです。
最高の地元ライフ・・・このまちを誇りに思い、もっと地元(ここ)が好きになる暮らし、人がつながる素晴らしいまちの再生が実現することを心から願っています。
がんばろう糸魚川!!まけるな糸魚川!!
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壁を残す
January 16, 2017
ムダがない小さな邸宅は、あらゆる面でエコであり、かつ住まう人に与えるストレスもミニマムになります。小さいことが窮屈につながるのでは?という心配が出るのは当然のことですが、小さいことが必ずしも窮屈に直結するとは限りません。むしろ、大きいことで生じるモノの散乱、探す時間、間延びした居場所、温まりにくい容積とエネルギーロスなど、空間がムダに大きいことがかえってストレスの増大を生むことはよくあります。
キノイエでは、「引き算の設計」に重きをおいています。目指すのは「小さくつくって大きく暮らす」心の充足度が高まる家づくり。もちろん、大きさは人と比べることではありませんが、誰よりも充実度・幸福度の高い家を限られた予算の中で実現することが、いい家の条件であると私たちは考えています。小さいことで得られる上質感とまとまり、ほんの少しだけ他とは一線を画す付加価値の高い家を実現することが私たちの仕事です。
キノイエでは、そのための様々な仕掛けを設計の不文律の中にちりばめています。その一つが、「ソトとナカをつなぐ」設計。まずはその敷地の性格を読み取り、かつ隣地との関係性を見極めます。その上で、季節毎に現れるいちばん美しいソトの景色を、どう切り取ってナカに取り込むかを考えながら窓の位置や大きさ、その数を徹底的に吟味して設計に反映していきます。
実は、ここでも、引き算の思想を大切にします。多くの住宅会社が陥ってしまう間取りの失敗は、「明るい家」に目が行き過ぎて、南面にできる限り窓を取り付けるという失敗です。そうすることによって、見たくない景色(道路の歩行者の目、隣の家、さらには数軒離れた近隣の家の視線など)までもを取り込んでしまい、居間やダイニングに必要な安らぎを失ってしまうことが往々にして起こります。(もちろん、サッシの数が増えることで、単純にコストアップと同時に熱損失のリスクも上がり、建物燃費にも影響が出ます。)
心地よい暮らしを演出する設計の要素には、「壁」という大切なアイテムがあります。ソトとナカをつなぐ設計とは、「ひらく」ことばかりではなく、「とじる」ことも重要な要素です。ソトの景色や光を取り込む窓の位置や大きさなどが決まれば、それ以外の空間で大胆に壁を残すことで、よりソトとナカのつながりを意識することにつながります。
言い換えれば、家の中に「暗」があるからこそ「明」を愉しむ妙味が生まれるのです。
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キノイエの真価は冬に
January 14, 2017
センター試験初日となった本日1月14日(土)、上越市内は朝から記録的な大雪。受験生の皆さんにとっては、大変な一日になったことと思います。どうか無事に試験を乗りえていただきたいと願うばかりです。
さて、そんな本日の塩屋新田の家も、朝はご覧の通り白銀の世界に。朝の時点で外気温は-1℃~-2℃。この地域らしい本格的な冬の冷え込みになりました。
こんな寒い日のキノイエの室内、さぞや冷え込んでいるのでは?と思われた皆様、こちらの写真をご覧ください。
サーモカメラで計測したポイントの床面温度はなんと22度!たった1台の家庭用エアコンが床下送風でとろ火運転しているだけなのに、この暖かさです。
室内全体の空間温度は20℃をキープ。キノイエの設計チームは、上越エリアでいちばん最初に「省エネ建築診断士」の資格を4名同時取得したプロフェッショナル集団。そのチームが英知を集めて設計したキノイエの高気密高断熱性能には、確かな自信があります。
ダイニングテーブルの足元もこの暖かさ。椅子に座っているのがもったいないくらい床がほんのり暖かいです。
いかがですか?自然素材、デザイン性、広がる間取りなど、住まいの魅力を測る指標はいくつもありますが、この地域で暮らす人にとって、本当に居心地がよい家を見極める決定要素の一つ、それは紛れもなく「冬の暮らしがいかに暖かくストレスを感じないか?」という指標でしょう。
キノイエの真価が問われるのは冬・・・それが私たちの合言葉でした。いよいよその季節がやってきました。冬の厳しい寒さも窓越しに楽しむ最高の地元ライフを。ぜひ、この季節にキノイエのモデルハウスに遊びにいらしてください。
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森みわさんが糸魚川に
January 13, 2017
パッシブハウス・ジャパンの代表理事でもあり、国内のパッシブハウスの第一人者でもあります 森みわさん(株式会社キーアーキテクツ代表取締役)と同社一級建築士の青山さんが、本日糸魚川に立ち寄ってくださいました。この度発生した糸魚川市駅北大火を心配して、北陸エリアでの仕事の移動中に糸魚川で途中下車し、わざわざ弊社に足を運んでくださったのです。
森みわさんと私たちのご縁は、2015年11月に竣工した北陸エリア初のドイツ認定パッシブハウス「前沢パッシブハウス」(富山県黒部市)での施工参画から。現在も、YKK株式会社様が黒部市で既存社宅を改築して実施する「パッシブタウン黒部モデル」第3期街区建設計画(低エネ型賃貸集合住宅)においても、森みわさん率いるキーアーキテクツ設計の下、一部施工協力という形で私たちカネタ建設のビルダーチームも参画しています。
前沢パッシブハウス(富山県黒部)
パッシブタウン第3期街区の完成予想図(YKK報道発表資料より)
この日初めて被災現場に足を踏み入れた森さん達は、その被害の大きさに「想像以上」と言葉を失っていました。昔ながらの木造家屋が密集していた古い町並みが一晩にして焼失してしまった現状を目の当たりにし、建物と共に多くの思い出や暮らしの形が失われていくことに大変胸を痛めていました。
森みわさんといえば、3.11東日本大震災発生の際、いち早く行動し、東北芸術工科大学との共同企画で、宮崎県のスギを使った環境配慮型の簡易間仕切りシステム「ニコニコフレーム」を提案した人物としても知られています。壊滅的な被害を受けた宮城県女川町で、新たに商店街を高台に仮設建築をつくる「女川町商店街復興プロジェクト」が地元の商工会議所が中心となって立ち上がり、そこに森みわさん率いるパッシブハウス・ジャパンが協力する形で参画。 当時は海外からの義援金によって建設費を賄い、各材料メーカーに働きかけ、厳しい予算にもかかわらず、東北の次世代省エネ基準を上回る省エネ性能の木造店舗を国産のスギ材を使って実現した実績をもっています。今回の糸魚川の大火を見て、何か少しでもまちの復興・再建につながるヒントが生まれるかもしれないという思いで、現地を案内させていただきました。
この度の大火にあたり、先日の1月11日には、安倍首相が被災地に訪問。「国としてできることはすべてやる」と語った上で、国と県と市が協力して復興を目指す「糸魚川復興まちづくり推進協議会」を設立する意向を表明したばかり。糸魚川のまちの復興はこれからです。被災された皆様の生活や事業の再建を第一に、様々な英知を結集し議論を重ねながら一日も早く元気な街を取り戻すことができればと願うばかりです。
森みわさん、青山さん、本日はお忙しい中、本当にありがとうございました。
<森みわさんプロフィール>
(一般社団法人パッシブハウス・ジャパン 代表理事)
キーアーキテクツ株式会社 代表取締役
東京都出身
横浜国立大学工学部
Stuttgart大学建設学部
ドイツ・バーデンヴュルテンベルク州公認建築士
東北芸術工科大学客員教授
1999年よりドイツに国費留学、フライオットー設立のILにゲスト研究員として滞在。ドイツ・アイルランドの建築事務所にて省エネ施設やパッシブハウ スの設計プロジェクトに携わる。
2009年3月に帰国。鎌倉市に設計事務所キーアーキテクツを設立。同年8月に完成の鎌倉パッシブハウスにて2010年国際パッシブハウスデザインアワードを受賞。
著書に「世界基準の「いい家」を建てる」(PHP研究所)「図解エコハウス」(エクスナレッジ)など。
(パッシブハウス・ジャパン公式ウェブサイトより)
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