アレルギー症状はなぜ起こる?
November 1, 2016
前月29日(土)・30(日)に開催されました「窓・構造・断熱パネル・換気の一流専門メーカー担当者が直接教える! 高性能エコハウスのしくみ大公開」では、家づくりにとって本当に役に立つ情報が満載のセミナーでした。
本日は、その中から一つ、換気システムの専門メーカー株式会社マーベックス様によるセミナーの内容からほんの少しだけ抜粋して「アレルギー」と「住まい」の関係についてご紹介します。これを知っているのと知らないのとでは、家づくりの選択で大きな違いになるのではないかと思います。
まず、全国の小・中・高の児童生徒の「ぜんそく」割合は、ここ30年間で急激に増えています。また、「成人喘息」の患者数は10年で2倍に急増しているというデータがあります。非常に恐ろしい数字ですが、これは今後も増加傾向にあると考えてまず間違いありません。
実は、なんと「霊長類最強」と呼ばれた吉田沙保里選手も、昨年から「ぜんそく」の症状を発症したと言われています。報道ではあまり取り上げられていませんが、これがメダルの色に少なからず影響を与えたのかもしれません。では、あれだけの強靭な肉体を持ち、健康管理面で隙がないと思われるトップアスリートですら、なぜアレルギーの症状を引き起こしたのでしょう?
その原因は「家」にあります。吉田選手も、練習以外の大半の時間は自宅で過ごします。吉田選手の自宅は、他の一般住宅と室内の空気環境という点では大きな違いはないはずですので、そこに注目して考えてみましょう。
その前に、ここに、「サイクロン掃除機」で有名な「ダイソン」社のサイトに、分かりやすい一つの映像がありますので、こちらをご覧ください。
いかがでしょうか?家中には、アレルギーの原因となるアレルゲンが存在していおり、アレルゲンの粒子は空気中にあると考えられていますが、実は空気より重い性質を持ち、時間がたつと床に落ちていきます。これがハウスダストと呼ばれるアレルギーの原因となります。ソファに座ったり、床を歩き回るだけで、数千のアレルギー物質を含んだハウスダストが空中に舞い、呼吸によって体内にとりこまれやすくなっています。
だからこそ、このような微細なアレルゲンを含むハウスダストをしっかり取り除くには、床面に近いところから取り除き、再度空気中に排出しないことが重要なのです。
そこで、キノイエで採用しているのが、マーベックス社の「床下吸気」型の第一種熱交換換気システムなのです。室内の換気システムについては、実は室内の排気口の配置にも各社に違いがあり、その多くは、室内の天井もしくは壁上部に取り付けられています。しかし、キノイエでは、その排気口を天井ではなく床面に配置しています。ホコリ・花粉・臭気は床面に溜まりやすいのですが、従来の壁や天井にガラリが設置されている換気システムだと、床面に溜まったホコリや花粉を、人が呼吸をしている空間まで巻き上げてしまいます。ホコリを舞い上げて吸い取るのではなく、ゆっくりと沈んだホコリをやさしく吸い取る方式は非常に効率がよいと考えています。
それを証明する映像が、マーベックスさんの資料にありますので、こちらの動画も合わせてご覧ください。吸気口の位置がいかに重要であるかということがご理解いただけると思います。
住まいの健康についてのメカニズムについては、思ったほど一般の消費者の皆様には知られていない事実がまだたくさんあります。キノイエでは、こうした隠された正しい事実を元に、「本物の安心安全」な暮らしを実現する住まいを提供していこうと考えています。
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初めてのコラボセミナー&マルシェ第2弾
October 31, 2016
週末の29日(土)・30日(日)の2日間に渡り開催されました「窓・構造・断熱パネル・換気の一流専門メーカー担当者が直接教える! 高性能エコハウスのしくみ大公開」並びに、30日(日)1日限りの開催「木の家マルシェ#2」の模様を写真を交えてご紹介します。大勢のお客様にお越しいただき、スタッフも対応に追われていたため、写真撮影が追い付かず、限られたショットで申し訳ありません。
前回に引き続きご出店いただきました「こびと窯」さん。人気の天然酵母パンは、この日もほぼ完売状態。自作の看板類やハロウィン仕様のオブジェも新登場し、お店作りがグレードアップ。キノイエのファサードとしっくり合います。
途中、助っ人として奥様も参加。イベント出店と自店の運営はお二人のコンビネーションで上手に切り盛りされています。
こちらも第1回目に続き、ご出店いただきました「土の香工房cotocoto」さん。独自の乾燥技術と商品開発のセンスは抜群。キノイエスタッフの中でも一番人気は「バジル塩麴」。パスタに絡めてもよし。白身魚のムニエルにもよし。弊社代表猪又の一押しは「目玉焼き」(笑)
今回初参加いただきました「とうふ工房 矢代」さん。代表の沼倉さんとは弊社代表猪又とも地域活動でご縁があり、今回のイベントで満を持してコラボが実現。主力のとうふ商品は、どれも濃厚で香りが特徴。皆さんもぜひ一度お試しあれ。
そして、同じく今回初参加いただきました「株式会社妙高食品」さん。かねてよりcotocotoさんよりご紹介いただいていたお店です。主力の第1号開発商品の「ごはん麺」を皆さんに試食でふるまい。見た目はうどん、でも食感はモチっとしていて、噛んでいるとそれはまるでご飯。この独特の食感がたまりません。茹でたごはん麺をオリーブオイルでcotocotoさんの「バジル塩麴」と一緒に絡めると、イタリアン風になります。太麺と細麺がありますのでお好みに応じてどうそ。
住まいの見学と各種セミナーにも大勢の皆様にご参加いただきました。既に、キノイエ、カネタ建設のセミナーを数回受けていただいているお客様も多数。
モデルハウス内の至る所で、お客様との相談・打ち合わせ。スタッフも大忙しでした。
今回、初の試みである各専門メーカーを交えてのセミナーにも、高性能エコハウスに非常に関心の高いお客様を中心に多数ご来場いただきました。そして、何より、各専門メーカーのスペシャリストたちの説明は「さすが」の一言。専門メーカーとしての豊富な経験と知識、そして自分たちの仕事にかける絶対の自信とプライドが、聴く人たちの心を掴んでいました。キノイエスタッフにとっても新たな発見と気づきがあり、家づくりの奥深さと共に責任の重さを再確認した2日間でした。ぜひ、近いうちにこのテーマでもう一度開催したい!と思える内容でした。
誰もがよく知る国内屈指の窓メーカーYKKAP株式会社様からは、上越支店長高島様、田中様にご参加いただきました。窓を知り尽くした専門メーカーだからこそ語れる、開口部が住まいに与える影響について非常に詳しい解説と、時々飛び出すクイズ、そして具体的な商品サンプルを交えての解説により、お客様にとって非常にわかりやすいセミナーになりました。
構造・断熱パネルのメーカー、ウッドリンク株式会社様は、上越支店長の林様より2日間ご対応いただきました。阪神淡路クラスの地震で一体住宅業界に何が起こったのか?連続地震に強い家づくりに欠かせないポイントは何か?など、住宅の構造を知り尽くした木の専門メーカーだけに非常に説得力のある説明をいただきました。また、「(キノイエを運営する)カネタ建設さんの要求はとても面倒で手間がかかるんです(笑)。でも、それだけに、ここまで取り組んでいる会社は他にはほとんどありません!」という、「下げて上げる」タイプのお褒めの言葉をいただきました(笑)
換気システムの株式会専門メーカー、株式会社マーベックス様は、はるばる大阪より本田専務取締役にお越しいただきいただきました。大阪弁を交えてのユーモアたっぷりの、それでいて非常にロジカルな換気システムのお話をしていただきました。家の中で舞い上がるハウスダストやダニの実態、映像を交えての具体的な説明を皆さん食い入るように聴講されていました。
少し遅いお昼休憩の様子をパチリ。マーベックス株式会社様のお二人と、YKKAP株式会社の高島支店長。日曜日は天気も良かったので、庭先でソトメシタイム。ビールと焼き鳥があればもっと喜んでいただけたのでしょうが、ここでは我慢(笑)
キノイエのイベントは多くのご協力者の皆様の手で実現し、成長しています。この場をお借りして心より厚く御礼申し上げます。
また次回のイベントもお楽しみに!
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ご来場ありがとうございました!
October 30, 2016
昨日(29日)・今日(30日)の2日間に渡り開催されました「窓・構造・断熱パネル・換気の一流専門メーカー担当者が直接教える! 高性能エコハウスのしくみ大公開」並びに、本日1日限りの開催「木の家マルシェ#2」、共に大勢のお客様にご来場いただきました。
初の試みである各専門メーカーを交えてのセミナーにも、高性能エコハウスに非常に関心の高いお客様を中心に多数ご来場いただきました。また、第2回目となる「木の家マルシェ」も大好評。スタッフ一同、この場をお借りしまして、厚く御礼申し上げます。
会場には初来場、再来場の方合わせて非常に大勢の皆様にお越しいただき、終日会場内も非常に賑やかな様子でした。当日の模様につきましては明日以降のブログにて詳しくお伝えしたいと思います。
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お月見会
October 29, 2016
去る10月26日(水)、キノイエの母体であるカネタ建設恒例の「お月見会」が開かれました。
会場は、カネタ建設で設計施工させていただいた糸魚川市内のイタリアンレストラン「ブォーノ」さん。お弁当事業で人気が高まり、昨年、満を持してのレストラン事業への進出を果たしたお店で、この日は2階席まで全てカネタ建設で貸し切りでした。
カネタ建設では、お正月の「新年会」から始まり、互助会主催で開催する2月の「アンコウ会」、4月の「お花見会」など、最低でも年6回の懇親会が毎年開催されています。参加メンバーは、住宅建築事業のスタッフだけでなく、不動産、土木、介護など、様々な部門の仲間が一堂に会し、部門の壁を取り払ってみんなが和気あいあいと懇親を深めます。
ちなみに、「お月見会」と称しながら、昨晩は一時土砂降りの大雨。月は全く見えていませんが、スタッフにはあまり関係ないようで(笑)楽しい宴にみんなお酒の量はぐんぐんと増えていきました。
今年入社の営業部スタッフのAさん。入社して数ヶ月経ちましたが、既に皆さんと打ち解け、上司からマイクを向けられてもソツなく・・・と思ったら、まだお口にブォーノさんの料理がたっぷり。モゴモゴしながらの新人挨拶。大物の予感を醸し出しています(笑)
そしてこの日は、翌日の誕生日を前にした建築部M君に、一日早いバースデーソングをプレゼント。怖い先輩たちからのサプライズに・・・うれし涙なのか、はたまた・・・(笑)
カネタ建設の生き字引、通称:カネタのガウディことS相談役(元建築部長/ビールはキリン一筋)と入社2年目の土木部M君。こういう飲み会で、部門や役職の壁を越えて、カネタの精神が引き継がれていきます。
お月見会をはじめ、アンコウ会やお花見会など、互助会主催の懇親会では、定期的に幹事が交代して仕切ります。幹事のカラーで懇親会の雰囲気もガラッと変わるのでとても新鮮。上の写真は、新旧幹事でマイクの奪い合い(笑)みんな、こういう場を盛り上げるのが大好きな人たちばかりです。
今ではどの企業でもあまり飲み会を開かなくなったという話をよく耳にしますが、企業の力であるチームワークの源泉は、こうした家族のような関係を持つことではないでしょうか。私たちカネタ建設には、創業以来の社是に「誰にもみんなに信頼される明るい健全な会社をつくろう」という一説があります。この社是にある、信頼、明るさ、健全さの源泉は、同じ職場で働く仲間のチームワークによって形成されます。私たちは創業以来、この伝統を守り続け、チームワークから生まれるお客様との健全な人間関係、チームワークから生まれる技術革新でよりよい住まいと暮らしを皆さまに提供し続けていきたいと考えています。
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いよいよ明日より2日間!
October 28, 2016
いよいよ明日10月29日(土)・明後日30日(日)の2日間、「窓・構造・断熱パネル・換気の一流専門メーカー担当者が直接教える! 高性能エコハウスのしくみ大公開」を開催します。キノイエ上越モデルハウス「塩屋新田の家」にて、皆様のお越しをお待ちしております。
キノイエでは、今回初の試み。お客様の立場に立って、いい住まいとは何か?を真剣に、そして冷静に考えことができる時間をどうしたら提供できるかを考えていった結果、住宅の売り手である私たちの言葉ではなく、数多くの売り手を見てきた専門家たちの言葉に直接触れていただくことが、お客様にとっていちばんメリットがあることではないかという考えに至り、このような企画にたどり着きました。
今回の企画は、住まいの高性能化に欠かせない窓・構造・断熱パネル・換気システムに関して、実際に多くのハウスメーカーや工務店の住宅づくりに関わってきた専門メーカーのスペシャリストたちがキノイエのモデルハウスに集結し、高性能エコハウスの仕組みや性能の違い、会社選びのヒントを直接聞くことができます。これは、当地域ではいまだかつてまだ実現していなかった企画で、情報の中身も格段に濃いものとなっています。ぜひ多くの皆様に足を運んでいただければと思います。
そして、10月30日(日)は「木の家マルシェ#2」も同日開催します!(10月30日(日)のみ/10:00a.m.~4:00p.m.)
『木の家マルシェ』とは、衣食住の分野における『地産地消』の大切さと『安心・安全・健康 』な暮らしに共感する仲間たちの手によってつくられる「小さな暮らしの市場」です。この上越地域で暮らす人たちの手による、この地域で生まれたモノや技術。その中でも、暮らしに身近で彩りを与えてくれる選りすぐりのモノ、コトを集め、実際の住まいと暮らし方を通じてもっと多くの方に感じていただきたい・・・そんな思いで企画させていただきました。まちの中にある小さなお家そのものがマルシェの会場です。ぜひ、ご近所を訪ねる感覚で足をお運びください。
今回も人気の天然酵母パン「こびと窯」さん、地元厳選の乾燥食材「土の香工房cotocoto」さんが出店決定!そして、新たに「ごはん麺」の「株式会社妙高食品」さん、手づくりとうふの店「とうふ工房 矢代」さんの出店が決定しています。いずれも、キノイエの考えと共感していただいたこだわりのお店ばかりです。
一連のイベントは、「最高の地元ライフ」を共有する仲間たちのネットワークによって実現できています。私たちの取り組みに深い理解と協力をいただける関係者の皆様に心から感謝の気持ちでいっぱいです。また、今後も新たなチャレンジを続け、理念を共有できる仲間たちとのネットワークを広げていきたいと思います。
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カビと温度と湿度と換気・・・のお話
October 27, 2016
家と生命の関係については、昨日のブログ『家は安全ではない?』でもお伝えした通りですが、本日は、「カビと温度と湿度と換気」のお話をしてみたいと思います。アレルギー疾患などでお悩みの方は必読の内容です。また、こちらについては、さらに以前のブログ『低温住宅は病気のもと』と合わせてお読みいただけると、住まいの高気密高断熱化と健康の因果関係などが深く理解できるのではないかと思います。
以下の表をご覧ください。これは、アレルギーや風邪の原因となる微生物の発生率と相対湿度との関係を表したものです。アレルギーの大きな要因は、ハウスダスト、カビ、ダニ、ダニの死骸、ダニの糞…と言われています。これをご覧いただくと、湿度が40~60%の状態が、それらの発生源を抑制するのに適した状態であることがお分かりいただけるかと思います。
続いて温度について。カビが増殖しやすい温度は20~30℃で、特に25℃前後で活発に発生すると言われています(30℃以上で発生は衰え始め36℃以上で発生が殆ど止まると言われている)。この温度範囲はダニと同じですが、特筆すべきは、カビは低温度でも繁殖するという点です。冷蔵庫の中でもカビが生える(好冷菌)ケースは皆様もよくご存じかと思います。また、特にこれからの季節、低温状態で猛威を振るうのは、インフルエンザを代表とするウィルス群です。
以上を総合しますと、住まいには健康を維持すべき適温と適正湿度が決まっているということです。その数値が、室温で20℃~25℃、湿度40~60%という数字になりますが、問題は、激しい暑さと高い湿度に悩まされる夏季、厳しい寒さと乾燥に苦しめられる冬季をまたぎながら、この数値をいかに住まいで安定させることができるかという点になります。
そのためには、しっかりとした住宅の高気密・高断熱化とロスとムラのない計画換気が必要になります。現在、日本の多くの既設(ストック)住宅の9割以上は、断熱性能、気密性能共に非常に不完全な状態です。そのために、住宅の壁の間に外気と室内の空気の接点(熱橋)が生まれ、その温度差による結露が発生し、先に述べたようなカビの発生源を生み出します。一度家が新築されると、壁の中の状態はほとんどわかりません。知らないうちに、カビやダニを繁殖させた病原壁に囲まれた住まいの中で、24時間換気システムによって次々と体内に病原体やアレルギー物質を取り込んでしまっているケースもあります。
その対策として、キノイエでは、高い断熱性能と防湿性能を持つフェノールフォーム素材を使用したパネル断熱と共に、「第一種熱交換換気システム」を標準導入しています。キノイエで採用している第一種熱交換換気システムは、外気の影響を極力緩和して室内に取り込む仕組みになっています。
さらに、このシステムでは、「PM2.5」等の超微細物質もフィルターで98%カットします。外気の影響を極限までなくし、内部では徹底した温度・湿度管理を行う仕組みこそ、本物の健康住宅です。自然素材をふんだんに使うだけでは片手落ち。健康住宅は科学的な根拠をもってはじめてつくり上げることができます。
これからの季節、インフルエンザや風邪などが流行する時期です。まずは室内の温度と湿度を見直すだけでも、発症リスクがかなり抑えられますので、ぜひ参考になさってみてください。そして、今後の家づくりの重要なテーマとして捉えていただければ幸いです。
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朝の名脇役
October 26, 2016
慌ただしい朝、住まいの風景で主役級の活躍をする名脇役の一つ、それがトイレ。
こちらは塩屋新田の家の1階のトイレ。朝は東の空から降り注ぐ陽の光が、2階に大きく切り抜かれた窓から降り注いできます。所々節が落ちた杉板のドアに陽が当たると、既製品のドアでは味わえない独特の表情が家族を迎えてくれます。
ちなみに、下の写真はキッチン側から見た視界。四角にくり抜かれた壁から、毎朝どんな様子で子供たちが下りてくるのかを確認しながら、「おはよう」の挨拶が交わせるちょっとしたワンストップ空間。毎日一緒に過ごす家族だから、トイレに出入りする子供たちの表情や使用時間など、些細なことかもしれませんが、実はとても多くのことを気付かせてくれるタイミングでもあります。
家で一緒に暮らしながらも、家族の異変に気付かないというのはとても寂しいことです。つながる間取り、顔が見える空間設計。家は家族の絆を深める増幅装置でありたいと考えています。
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家は安全ではない?
October 25, 2016
冬が近づいていますので、家と生命の関係について、既にご存知の方もいらっしゃると思いますが、極めて重要なデータをこちらで紹介させていただきます。
家の中、とりわけ入浴中にお亡くなりになる方の年間人数が、交通事故でお亡くなりになる人の約4倍近い数に上るという事実を皆様はご存知でしたでしょうか。厚生労働省の人口動態調査では、2011 年の交通事故による死亡者が6,741 人に対し、浴室事故による死者数は17,000 人(推定)、そのうち9 割が65 歳以上であると発表しています。
<一年間の交通事故死亡者数と入浴中の死亡者数の比較>
この主な原因は「ヒートショック」によるものだと言われています。「ヒートショック」とは、家の中の急激な温度差がもたらす身体への悪影響のことです。急激な温度変化により、血圧が大きく変動することで、失神や心筋梗塞、脳梗塞などを起こすことがあります。これにより、入浴中に意識を失い、溺死するというケースが非常に多くなるのが、まさにこれからの季節なのです。
加えて、注目していただきたい点は、死亡者数の裏側に隠れた数字についてです。ヒートショック死者数が事故件数の約2割で、完治するのは事故件数のたった2割といわれています。つまり、残りの6割の約5万1,000人は、ヒートショックが原因で後遺症となっていることが推測されます。後遺症となった方の、医療・介護面での負担は相当なものになると予想されます。
そして、その根本原因は、住まいの中に激しい温度差が発生していることにあります。現在、日本国内のストック住宅(既設住宅)の9割以上は、世界の先進諸国の断熱気密性能で後れを取った低性能の住宅であると言われており、さらに2020年に義務化が決定している住宅の次世代省エネ基準についても、先進国の水準には及ばない最低レベルの基準とされています。(以前のブログ『世界一「燃費の悪い住宅」』、『すき間だらけの日本の住宅(前編)』、『すき間だらけの日本の住宅(続編)』参照)
左(上):断熱気密が不十分な家/右(下):高気密高断熱の家
「本物の安心安全な家を選ぶ」というテーマを、軽く見てはいけません。本物の高気密高断熱住宅を選ぶことは、単なる光熱費の削減だけではなく、医療費や介護費用などを含めたその後の生涯コストに大きく影響します。繰り返しになりますが、以前のブログ記事『建てた後に気付く大事なこと』でも触れている通り、「快適で省エネな家は注文しても簡単には手に入らない」という現実を知っている人はそう多くはいません。家は命を守る最重要デバイス。見た目のイニシャルコスト(=販売価格)に惑わされない、賢い買い物をしましょう。
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未来の支出増加リスクを抑えるために
October 24, 2016
いよいよこの上越地域も夜の冷え込みが一段と増してきましたね。そろそろ各ご家庭でもエアコンの暖房を入れたり、ストーブなどの準備が進んでいるのではないでしょうか。そこで、今回は、以前のブログ記事『世界一「燃費の悪い住宅」 』で少し触れました、日本のエネルギー事業について、もう少し詳しくお伝えしたいと思います。
その目的はズバリ一つです!皆様の「未来の支出増加リスクを抑えるため」です。住宅の選び方で、これからますます生涯コストの差が大きくなることはほぼ間違いないのではないかと思われます。これまでも、キノイエは一貫して住宅性能を上げることが将来に渡って多くのメリットをもたらすことをお伝えしてきましたが、以下に記載している日本のエネルギー事情の変化を見れば、住まいの断熱気密性能を無視した家づくりがいかに危険であるかということがご理解いただけると思います。
以下は、YKKap様が発行している資料から抜粋したもので、「日本エネルギー事情」に関する非常にわかりやすい記述ですので、ぜひご参考になさって下さい。
1.家庭でのエネルギー消費量は年々増加しています。
日本のエネルギー消費は、2004年をピークに下がりつつあります。それでも40年前に比べ、運輸部門では1.8倍、家庭部門では2.0倍、企業・事業所他部門では1.1倍となっており、家庭部門のエネルギー消費量の増加が最も多くなっています。家庭部門の省エネが今後のエネルギー消費削減のポイントとなっています。
2.家庭で消費するエネルギーの約1/4は、冷暖房です。
家庭のエネルギー消費量のうち、冷暖房による消費量が約25%を占めています。家庭での消費エネルギーを減らすためには、冷暖房の消費量を減らす必要があります。
3.家庭の電気料金は、4年で約25%アップしています。
2005年以降で電気料金(単価)が最も低かった2010年に比べ、2014年では家庭用の電気料金で約25%上昇しています。使用量の増加と料金アップのダブル効果で、支払額はさらに倍増。もう他人事では済まなくなっています。
4.「光熱水道費」が物価上昇第1位。家計の支出を圧迫しています。
暮らしにかかる費用の中で2005年以降、最も物価が上昇し、家計の支出に占める割合が増えたものが「光熱水道費」です。エネルギー関連費用を抑えるために、燃費の良いハイブリッド車を選ぶ人も増えています。家の燃費「光熱水道費」にも注目してみてはいかがでしょうか。
いかがでしたか?家の燃費「光熱水道費」の圧縮には、高い断熱気密性能をもった住宅を選択することが不可欠です。省エネ機器を選択する以前に、省エネ機器の運転効率を上げ、かつ導入台数を減らす元となるのが、住まいの外皮性能です。以前のブログ記事『建てた後に気付く大事なこと』でも触れている通り、「快適で省エネな家は注文しても簡単には手に入らない」という現実をよく理解し、より慎重な住宅会社選びをしていただくことをお勧めします。
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『ハウジングこまち(冬・春号)』撮影(その2)
October 23, 2016
前回に引き続き、本日は、県内大手の住宅雑誌『ハウジングこまち(冬・春号)』の撮影日でした。カメラマンは、昨日のブログに登場した山田つとむさん。今回の舞台は、糸魚川市内にて今年6月に竣工した「平牛の家」。お施主様のY様のその後の暮らしを取材させていただきました。
こちら「平牛の家」は、耐久性とメンテナンス性の両立を図ったガルバリウム鋼板製のオフブラックの外壁に、地元糸魚川産のキノイエオリジナル・カットの杉板の組み合わせが美しい外観デザイン。中に足を踏み入れると圧密処理された無節の無垢杉フロアがひときわ目を引く明るい空間が特徴です。
また、上越フラッグシップモデル「塩屋新田の家」同様、ソトとナカをつなぐ土間~ゲヤ~離れの空間が、建物の延べ床面積以上に広さと使い勝手を実現しています。まさに、小さくつくって大きく暮らす。キノイエの魅力を最大限具現化した住まいです。
本日はあいにくの雨模様でしたが、天然無垢の木をふんだんに使った明るい内部空間の魅力は十分伝わりそうです。ライターさんによる取材に対し、「夏はエアコン一台で快適に過ごせました。」というY様。キノイエの高気密・高断熱性能を実感していただいているご様子でした。これから少しずつ冬の気配が近づいて来ますが、初めての冬をどれくらい快適に過ごしていただけるか、私たちも非常に楽しみです。
撮影の中で非常に盛り上がった場所の一つは、旦那様の趣味部屋である「離れ」。この「離れ」には、趣味の釣り道具が整然と並べられており、少しずつアイテムが増えつつある状況です。趣味を楽しむ暮らしの1シーンとしてはまさに雑誌向きのカットになりそうです。
この住まいにも、Y様ご家族にしか持ち得ない固有の「時間」が流れ始めています。最高の出来事、記憶、思い出・・・これからもキノイエの住まいがY様ご家族の刻む時の流れにしっかりと寄り添い、そっと包みこむような存在であってほしいと思います。
『ハウジングこまち(冬・春号)』は今年12月の発売予定です。どうぞお楽しみに。
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