城下町高田 ~ kinoie陀羅尼町の家~
September 13, 2021
今回は、「陀羅尼町の家」のある城下町高田の暮らしについてお話してみたいと思います。
上越市高田を調べてみるとまず上がってくるキーワードが高田城址公園の桜、そして「町家」と「雁木」が出てきます。
私(スタッフN)も上越出身ですが、実家は町家ではなかった為この仕事に携わるまで町家とはどのような家なのか知りませんでした。
町家とは、間口が狭く奥行きの長い家のつくりをいい、狭い土地により多くの町民が住むためと間口の幅で税が決まった事から造られるようになったと言われています。
町屋の特徴の一つ「通り庭」
上越地域には高田と直江津地域それぞれに町家の並ぶエリアがあります。その一帯に現存する古い建物のほとんどは昭和中期から明治期に建てられたものですが、中には江戸時代後期に建てられた町家も残されています。
旧今井染物屋:江戸時代末期の建物。上越市内に現存する町家の中でも最も古く最大級の町家
この町家のもう一つの特徴が「雁木」です。
江戸時代、「この下に高田あり」と高札がたてられたほど豪雪地帯だった高田では、冬季間でも人の往来ができるよう、家の前に張り出した庇である雁木が作られました。
雁木通りは最盛期には17.9キロにも及んだと言われ、現在は駅前や商店街のアーケードなども含め16キロ程の雁木が現存し、日本一の長さを誇っています。
雁木は母屋の一部であり、雁木の下は私有地なので、庇の高さや下の舗装も一軒一軒異なります。
大雪の時ばかりでなく、雨風や夏の日差ししのぎ安全な通学路としても活躍しています。
こんな町家の良さを「かたち」だけではなく、「暮らし方そのものの知恵と工夫」、人として普遍的な「居心地のよさ」を現代の暮らし方に上手に変換してあげること、それがキノイエの目指す家づくりの理想です。
キノイエは現代町家ともいい、雪国の暮らしに根付いた土間のある空間や、雁木を思わせる軒下空間。
陀羅尼町の家はそんな城下町高田に新しく建てられた歴史を感じさせる家になりました。
夜を美しく
September 11, 2021
キノイエは夜の姿も素敵なんです。
落ち着きがあり、ゆっくりと時が流れるような優しい光。
80年の生涯を送るとするとそのうちの65年は家で過ごす時間だそうです。
さらに仕事をしている年代であれば夜の時間が一番長いでしょう。
夜の明るすぎる照明は睡眠の質や時間・生活リズムにも影響を与えます。
足し算ではなく、引き算する設計は照明にも生かされています。
キノイエの照明はデザインも実にシンプルで、明かりも壁の反射をうまく利用します。
壁紙は卵の殻を主原料としたエッグウォールを使用することで光の質感もなめらかになります。
エッグウォールは光の反射具合が塗り壁に近いため、美しい光のグラデーションとなります。
おうち時間が見直されている昨今、ホッとできる空間づくりの一つとして照明も大切になります。
夜の顔も素敵なキノイエ、是非一度体感ください。
キノイエの木視率
September 9, 2021
「木視率」という言葉を聞かれたことはありますか?
人は木を眺めているとストレスが軽減すると言われ、木視率が40%~50%ある家は格段に安らぎ感が増すのだそうです。
キノイエの木視率は40%前後です。
多すぎず、少なすぎずリラックスした空間に感じます。
ちなみに一般的な住まいは20%程度。
間取りにもよりますが、部屋のおおよその面積の割合は、
「天井 20% ・ 床 20% ・ 壁 60%」と、言われています。
昔ながらの日本家屋を訪れた際に感じる何とも言えない「居心地のよさ」や「やすらぎ」は木視率も関係していると思います。
この木視率、適度にパーセンテージが高くなるほど和やかさや安らぎを感じることが医学的・生理学的にも証明されています。
よく、モデルハウスに来られたお客様からは「とても落ち着く」と、お褒めの言葉をいただきます。
キノイエの設計にはにはすべて理由があります。
模造品を使わず、本物だからこそできる安らぎの空間。
他にはない安らぎの空間設計を是非ご覧ください。
ご予約はこちら → 「陀羅尼町の家 完成見学会」
やまとごころをデザインする
September 1, 2021
キノイエの住まいには私たち日本人のこころに響く洗練されたデザインがあります。
どこか懐かしさを感じ、昔から身近にあったデザイン。
格子や透かし、縦に伸びる木の美しさなど長く住まい続けるからこそ飽きが来ない、
古くから取り入れられた伝統的なデザインを使う。
間もなく完成を迎える「陀羅尼町の家」でも職人たちによる最後の仕上げが行われています。
塗料一つをとっても、木の呼吸を妨げないものを使います。
「経年美化」時がたつほど美しく味わいを増す天然木だからこそ細部にまでこだわります。
陀羅尼町の家では格子手摺を用いています。
風が抜け、光を通すデザインは機能性も兼ね備えています。
永く愛せるデザインを是非見学会にてご覧ください。
kinoie「陀羅尼町の家」完成見学会は9月25日(土)・26日(日)に現地見学会、10月2日(土)・3日(日)にオンライン見学会と、計4日間開催いたします。現地見学会では、新型コロナウイルス感染症対策を万全に行い、いずれも完全予約制にて開催いたします。
皆様のご来場、ご参加をお待ちしております。
ご予約はこちら → 「陀羅尼町の家 完成見学会」
kinoie「陀羅尼町(だらにまち)の家」近日公開
August 10, 2021
満開の桜の下、工事が始まったキノイエ「陀羅尼町(だらにまち)の家」が間もなく完成を迎えます。
上越市高田の古き良き街並み【雁木(がんぎ)】と歴史ある風景に溶け込む現代町家。
足場が外れ見えてきたその顔は、まさに街の中にありながら、限りなく自然との調和を楽しみ、暮らしの豊かさを存分に味わう事のできる家。
これほどまでに周囲の景色に馴染むのかと、あらためて感じました。
今回のキノイエは1階に生活空間をまとめた平屋風の建物。
桜の借景と城下町高田に馴染む住まいです。
家のソトとナカ、まちと家の風景をつなぐ設計はゆるやかで居心地のよい暮らしの場がたくさん用意されています。
キノイエ「陀羅尼町(だらにまち)の家」の完成見学会は9月25日(土)・26日(日)、10月2日(土)・3日(日)の4日間開催予定となります。
内部の写真や見どころ等の詳細は近日公開いたします。
見学会まで待てない!早くキノイエを知りたい!!という方は以下の動画をご覧ください。
木陰を楽しむアプローチ、大谷石の開放的な土間玄関、ソトとナカをつなぐでウッドデッキなど、キノイエのアイデンティティが随所にちりばめられた西本町の家。コンパクトでありながら、広がりを感じる視界設計、パブリックとプライベートを“つかず離れず”絶妙につなげた生活動線など、見どころいっぱいの住まいです。
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建設地:新潟県上越市西本町地内
設計・施工:株式会社カネタ建設
竣工 2018年
UA値 0.45 W/㎡K
HEAT20 G1 (5地域)
C値 0.4㎠/㎡
耐震等級 2
認定長期優良住宅
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オーナーインタビュー動画公開しました
July 30, 2021
上越市内に建てられた「西本町の家」のオーナー様に、キノイエを選ばれた理由、住み心地、暮らしてみての感想などをインタビューした動画をYouTubeで公開しました。
家づくりを考えるようになって、ふとキノイエのモデルハウスに足を踏み入れて以来、ずっとキノイエの住まいが気になっていたB様ご家族。その後たくさんの住宅メーカーの展示場を見て回って出した結論が、自然素材を生かしたデザインと高性能、庭との連続性を考えた間取りのキノイエに住むことでした。
実際に暮らし始めてみると、その快適さと暮らしやすさに満足されている様子。ソトとのつながりによって、生活スタイルも少しずつ変化していったようです。
オーナー様の声を編集した動画は以下の画像をクリックしてください。
木陰を楽しむアプローチ、大谷石の開放的な土間玄関、ソトとナカをつなぐでウッドデッキなど、キノイエのアイデンティティが随所にちりばめられた西本町の家。コンパクトでありながら、広がりを感じる視界設計、パブリックとプライベートを“つかず離れず”絶妙につなげた生活動線など、見どころいっぱいの住まいです。
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建設地:新潟県上越市西本町地内
設計・施工:株式会社カネタ建設
竣工 2018年
UA値 0.45 W/㎡K
HEAT20 G1 (5地域)
C値 0.4㎠/㎡
耐震等級 2
認定長期優良住宅
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【暮らし番外編】雨の美山デイキャンプ
May 5, 2021
カネタ建設のYouTubeチャンネルに、私たちの暮らす上越、糸魚川地域の暮らしの魅力について、スタッフの視点で編集する「最高の地元ライフ」番外編「雨の美山デイキャンプ」の映像をUPしました。
新型コロナウイルス感染症の拡大、都市部の緊急事態宣言の影響等で、人と人との直接交流が難しい昨今ですが、地元の暮らしの楽しみ方について、今後はこうした映像メディア等も駆使して皆様にお届けしていきたいと考えています。
YouTube動画視聴は上の画像をクリック↑
糸魚川市最大規模の都市公園である美山公園。糸魚川駅から車でわずか数分に位置し、各種スポーツ施設や遊戯施設、ミュージアムなどさまざまな機能を有している市民の憩いの場。そして、海山の絶景を楽しめる最高のロケーションにキャンプスポットがあります。
しとしとと響く雨音、立ち昇る煙、ゆるやかな会話・・・雨の中のデイキャンプもまた風情があります。
大自然に囲まれた極上のダイニングでいただくアヒージョやアクアパッツァ、そして懐かしい本格中華そばなど、どれも絶品。地魚、山菜、お米、地酒・・・地元の食材は春夏秋冬豊富に揃っています。
地元にある資源を生かした様々な暮らしの楽しみ方、これからも私たちの視点でお届けしていこうと思います。
今回お届けした美山公園キャンプ場はこちら
芽吹き
April 16, 2021
大雪の中に埋まって枝がしなったり、折れてしまった樹木たちですが、この数日の暖かさでつぎつきに芽吹きはじめました。
この1、2月は塩屋新田の家が誕生して初めて経験した35年ぶりの豪雪。家の周りに2m近くの雪が積もり、アプローチから雁木の玄関ポーチに入るのも一苦労の状況でした。
この大雪を体験し、キノイエ板壁材の越後杉たちも今年のような大雪を何十回いえ何百回と乗り越えてきたのだと思うと頭が下がります。
そして、改めて大雪の中で育つ杉のしなやかな強さを大切に感じることができました。
そして、これからの季節は厳しい冬を耐えてきた越後杉の板壁に新緑が映える季節になります。
私たちがこだわりぬいたキノイエの素材ひとつひとつのストーリーをお客さまにお伝えしていきたいと思います。